◆櫻井よしこ氏の目に余る「媚態という醜態」

「表現者」編集部の了解を得ましたので、以下転載いたします。

表現者 58号連載 「あまりにも大きな日独間の隔たり」
=櫻井よしこ氏の目に余る「媚態という醜態」=
<< 今回は、私がここ数十年、「物書き」として、好むと好まずとに
かかわらず、関わってきた日本の世論印象操作に一役買って暗躍
日本のマスコミ、しかもこのマスコミとタイアップし、
ひたずらゴマをすって生き延びてきたとみられる一部の不可解な
保守論客について、私の立ち位置を今一度確認するためにも、
思いのたけをぶつけて書いて見たくなった(というのがテーマである)。

朝日新聞にて吉田証言の捏造を認める慰安婦問題の特集記事が
掲載されたのは、8月5・6日のことだった。これを受けて8月15日
櫻井よしこ氏は自民党議員連盟「日本の前途と歴史教育を考える議員の会」
会合で講演し「朝日新聞は廃刊すべき。メディアと呼べないプロパガンダ新聞」と
舌鋒鋭く糾弾した。返す刀で、ここぞとばかり、
ジャーナリストとしての知名度をフルに生かして主要雑誌やテレビに再三、
登場して見せた。
この一連の「機を見るに敏」な彼女の行為には舌を巻く一方
「又、得意の世渡り術を発揮し、彼女特有の印象操作を始めたな」と
苦笑してしまった。
というのも、実は今から約12年前、彼女特有の手法で、一時、
日本中を騒然とさせた事件が、今も鮮やかに記憶に残っているからだ、

正確には2002年5月24日というべきか。
この日、国会内にて日本共産党、民主党、自由党、社民党の四野党議員
と共に、日本弁護士連合会など個人、団体代表を含め、約百五十人が参加して
個人情報保護法案の廃案を求める「緊急集会」が開催された。
そこで、共産党志位委員長はこう挨拶して見せたものだ。
「自民党という政党は、プライバシーという国民の切実な願いを、
“悪魔の一振り”で、別物に変えてしまう。
この法案は『疑惑政治家保護法案』だ。従って、廃案に追い込むため、
力を合わせて頑張りぬく」。
実はこの会合に、作家城山三郎氏と共に櫻井氏も参列していたのだ
城山氏が「(報道・言論に)大きな網をかけられたら物が書けなくなる」と
法案の危険性を告発したのに対し、彼女は、「二十一世紀にはいり、
メディアを規制しようとする法案を出す国はない」とさも深刻そうに説き、
気勢を挙げてみせた。

このニュースに接した私は、一瞬、これには、何かカラクリがある
と睨んだ。なぜなら一つは、当時、私が住むドイツを含め海外では例の
2001年9月11日に発生したアメリカ同時多発テロ事件を教訓に
テロを取り締まる法律作成を急いでいたからで、日本政府もその国際社会の
動向に足並みを揃え新法律の作成に取り組んでいた。
二つは北朝鮮情報で、「救う会」荒木和博氏から2002年2月中旬、
ある情報を入手した矢先だったからだ。
それによると「朝鮮総連系金融機関である朝銀信組への公的資金投入問題に
注目が集まっているが、金融庁が朝銀関東および近畿の受け皿となる
信組に合計7800億円という巨額の公的資金を投入しようとしていることが
明らかになった。」という。

私は咄嗟に、例の法案を意図的に矮小化し巧みに操作している何者かがいる。
その仕掛け人とは、恐らく、北朝鮮と結託して日本を貶めようとしている
反日外国勢力であること。その彼らだが、この時点で日本のメデイアを
まき込んで、世論を意図的に操作することで、目に見えない巧妙な情報戦を
仕組んでいる
その道ずれに世間でその名を知られている著名人、つまり利用価値の高い
作家や評論家城山三郎氏や櫻井よしこ氏などを担ぎ出ししている。
しかも、より長けているのは、これを住基ネットとワンセットにして、
世論を煽り立てていることだ。
さすがに!見るに見かねた経済評論家池田信夫氏に至っては、
自身のコラムで「民間でも感情的な反対論が横行し、櫻井よしこ氏などは
『私は番号になりたくない』とか『住基ネットは国民を裸で立たせるものだ』
などの常軌を逸した主張を、さまざまなメディアで繰り返した」
と批判したものだ。
 
今回の朝日たたきにしてもそうで、かくも、朝日以外のメデイアを通して、
朝日廃刊をを声高に叫び、
「朝日新聞記者に問う!君たちは本当にジャーナリストか」と
勇ましく啖呵を切ってみせたにもかかわらず、筋の通らない不可解な行動が
つい目についてしまう。たとえば国家基本問題研究所の理事長として出した
意見広告がまさにそうで、産経、読売、毎日、日経と共に、朝日にも広告を
出している。
「それはないだろう。彼女が指弾して止まない朝日廃刊発言と
著しく矛盾しているからで、少なくとも朝日廃刊をの最短距離とは、
一つは読者に朝日離れをしてもらうこと。
二つは、朝日に広告を出さないことにあるからで、
一連の朝日廃刊発言に責任を持つためにも、朝日への広告掲載は
ごめん被むるのが常道ではないか」。そう、私は思ったからだ。
にもかかわらず、彼女はしれーっと朝日にも広告を出している
なぜか。恐らく、この時点で、彼女は、メデイアのために意図的に
逃げ道を作って恩に着せようとしたのではなかろうか。
それらしい証拠がある。あれだけ、新聞をふくめありとあらゆる
活字媒体が、朝日の吉田証言捏造で非難の矢を投げつけておきながら、
その後1ヶ月経った頃には下火にな始めたからだ。
それに取って代わり、女性大臣の政治と金スキャンダルが大々的に
報道されるようになった
その根底に隠されているものは何か。
いうまでもない。一皮向けば何のことはない。朝日非難が、
次に自らのメデイアに跳ね返ってくるのを恐れたのだ。それを恐れて、
メデイア同士の暗黙の了解で、早々に幕引きを謀った(のではあるまいか)。
彼女は一足先にそのメデイアを慮り、庇おうとしたと言われても致し方あるまい。
メデイアに担がれメデイアの宣伝力を通して、知名度を挙げてきた
櫻井氏である。その彼女にして、こうしたメデイアによるカラクリを
見抜けないはずがない。

そもそも、彼女に目をかけたのは、マスコミのフィクサーとして鳴らし、
政財界ににらみが利くうえ、米国はじめ世界的にも顔が広い
読売新聞社主「ナベツネ」だといわれている。そのようにして
メデイアの道に入った幸運な人物、それが彼女なのだ。
何しろ「ナベツネ」の息がかかっているという売り込みは、
彼女にとって、マスコミを制するトレードマークになったのだから。

その彼女だが、、やがて2007年には保守カラーの強い
国家基本問題研究所なるシンクタンクを設立し理事長に収まっている。
そしてまたたく間に、「保守のマドンナ」としてのゆるぎない地位を
築き上げた。保守陣営といえば論客もふくめ大半は一見、近寄りがたい
男性の権威の牙城である。。
しかしそれにしてもだ。
その「城」の主である彼らに敢然と挑み、
いとも簡単に彼らの心を捕らえて屈服させて見せた女の秘密兵器とは
何だったのか。
彼女は美貌で女っぽい。しかもお上品な語り口ときている。
その口から次々と男性をくすぐる辛口が飛び出し、これがすっかり
保守層人をシビレさせてしまった。
まだある。
一体いかなる人物による演出=振り付けによるものか。
彼女はそれまでと異なり、着物姿で頻繁に彼らの前に姿を現すようになった。
これがまた、保守層に受けた
「何と、奥ゆかしいそそとした日本女性であろうか。彼女こそ、
日本伝統にふさわしい保守を代表する真の女性である」と・・・
日本の保守層の、といって悪ければ「戦後保守」の御しがたい
ウイークポイントである。
これで腹を抱えて大笑いしているのは誰か。
いわずと知れた外国の反日活動に精魂を傾ける情報機関であることは
まちがいあるまい。>>

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◆◆ 表現者60号予告
ークライン孝子の情報戦略「あまりにも大きな日独間の隔たり」ー
=ある東ドイツのスパイの思い出=
◆表現者] 58号 (タイトルは西部先生がつけてくださいました! ダンケ!)
ークライン孝子の情報戦略「あまりにも大きな日独間の隔たり」ー
=櫻井よしこ氏の目に余る「媚態という醜態」=
(参照:■日本はゴーストライター+盗用オンパレード。
著名ジャーナリストや評論家に要注意!
http://d.hatena.ne.jp/eschborn/20140907/1410106483 
(参照:【勝谷誠彦】 神山典士 
その2_と_3養老孟司もゴーストライター使ってるんだぜ 2015/02/28
その3)に養老孟司氏もゴーストライターを使っていると・・・https://www.youtube.com/watch?v=j46LC4OGbAY
その2)https://www.youtube.com/watch?v=usCTFGB88IE
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