■お知らせ ヨーロッパの原発事情その2  今日放映

言いたい放談】ドル離れと原発に対する日独の意識の差
http://www.youtube.com/watch?v=HkZGctVUcGQ
(日欧のみならず、世界経済に大混乱を引き起こしかねないアメリカの「連邦政府債務問題」。円高を拱手傍観する日本政府の対応と通貨安に誘導しているユーロの手並み、脱原発­をすら域内の勢力均衡に利用するドイツの強かさなどについてお話しいただきます)

西部先生ゼミ
戦後のタブーをふっとばせ
「ヨーロッパの原発事情」(その1)http://www.mxtv.co.jp/nishibe/archive.php?show_date=20110723

さて,その2弾ですが、今日放映!
7月30日(土)午前10:30〜 
 31日(日)午前06:30〜 
 8月2日(火)深夜00:30(S2=092ch)

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
■YUKI von MURATA氏からの
福島第一原発事故レポートその5

◆パニックになっていたのは日本国政府
◆盗聴防止のため携帯禁止。しかし、外部電話回線たった2回線!
◆某国総理が「このままでは東日本は人が住めなくなる!」と洞窟から世界の果てまで伝わる叫び声を出したのは事実を知っていた証拠!
◆東北の日本人は放射性物資を知らずに浴びた
◆ドイツメディアは「なぜ日本人は逃げないのか」疑問
◆日本人が逃げなかった理由: 日本政府の国民への「安全神話」洗脳の効力
◆核戦争などの国家の有事には空飛ぶ大統領が指揮する司令室。
◆「国民は優秀だが、政府はバカ」と韓国政府から
指摘される日本国
◆ドイツ連邦共和国政府専用機には
◆危機管理に必要な一つ「多面的な事態を想定する能力」欠落

本文の序:追加事項:本文の責任は私にある。クライン孝子氏には一切ない。

1-5.お粗末な日本政府の危機管理能力:沈着冷静に行動できず、
◆パニックになっていたのは日本国政府である。後述:1-7日本政府の曖昧な情報と後手後手の対応に関連

1-5-1日本政府の対策室のお粗末な危機管理能力。◆盗聴防止のため携帯禁止・・・しかし、外部とは電話回線がたった2回線!(私はこの情報を受け入れられないのだが)これでは最高司令官が指揮できない。これが敵国による侵略戦争だったら、国防意識の高い自衛隊が日本国自衛という目的の遂行に対して、真価を発揮できず無駄な犠牲を払う事になるだろう。同時に多くの国民が犠牲者となるだろう。 したがって、日本国政府は国家非常事態に備えて、この問題ついて大至急大幅な見直しをしなければならない。 

彼らは今日も原発事故当時の正確な情報がなく真相が判らず、事故に対して適切な指示ができなかったと国民に公言するが。それは、事実ではない。混乱する中でも彼らは間違いなく事態を理解していた。◆某国総理が「このままでは東日本は人が住めなくなる!」と洞窟から世界の果てまで伝わるような叫び声を出したのは事実を知っていた証でもある。いまからみれば、大げさな失言でなかったと読者は理解できよう。そこに「真実の断片が隠されていた」のだ。そして、彼らは対処すべき方法・優先順位などがわからなかった。パニック状態だった。

視点を変えよう。日本政府がパニック状態の下、敏速に、各国大使館、外資系企業が関西に退去、移転したのは何故か?ヨーロッパの航空会社が成田空港を避け、中部、関西国際空港経由に変更したのは何故か?1-1-1、1-1-2参照いただければ、読者の方もその疑問が氷解できるだろう。
◆その間、東北の日本人は放射性物資を知らずに浴びた。政府が適切に指導していれば、被曝は最小限に押さえることができたはずであるにもかかわらず。

1-5-2また、事故直後の多くの日本人は事実を知らされなかった。ここのとは原発事故後4ヶ月後の、日本の読者の大半もお気づきの事と思う。

事故直後、
◆ドイツのメディアは「なぜ日本人は逃げないのか」と疑問を持った。このドイツメディアの疑問には一部のドイツ人から浅はかな疑問であると指摘される。当時のドイツのメデイアに質問に対して日本のドイツ哲学者・三島憲一氏がフランクフルター・ルントシャウ紙に「ザクセン州大洪水で、ドイツ人は日本人同様の自制心を持ち、積極的な救難、救援を行ったではないか。その当時、全てに置いて自分のほうが物知りと思い込んでいた独りよがりの日本人は驚嘆の念でドイツ人に備わっている天性の組織力、ゲルマンの忍耐力及び精神を高く評価した。が、そのような我々の言動は本当に非常に愚かなことだったのではないか。抜粋」と述べている。彼の指摘の通りである。

そこで、私が今日ドイツ・日本のメディアも述べていない、抜け落ちた点を言うならば
◆日本人が逃げなかった理由のなかには、原発は安全、放射能物質汚染は大したことがないと政府に「洗脳」されていたという側面はあったはず。原発事故後4ヶ月たった大方の日本人は政府の原発及び放射性物資汚染の説明について強い疑念を持っていることから、事故直前の自分の知識が不十分だったと気がついているはず。もし、他のどこかで、第二の福島原発同様の事故が起これば、恐らく福島原発以上により多くの日本人はそこから「退去」するだろう。したがって、日本国政府は次に同じような事態が発生した場合に今回と同じような轍を踏まないように日頃から危機管理意識を高め、具体的な改善をしなければならない。

1-5-3危機管理の例を挙げる。アメリカ合衆国の大統領専用機ボーイング747(VC-25)などは(大統領が搭乗した場合のみコールサインとして、エアーフォース・ワンと言われる。)は
◆核戦争などの国家の有事には空飛ぶ大統領が指揮する司令室となる。給油を空中で受ければ何時間でも飛び続ける空飛ぶホワイトハウスの機能を持つ。機体側面にある無数のアンテナを見れば膨大な情報収集能力があることが推測できる。今回の日本国政府の対策本部は空を飛んでいるわけではない。地上である。従ってエアーフォース・ワン以上に多面的に情報収集、分析、指揮等ができたはず。つまり、危機管理対応能力が著しく悪く機能してなかった。(2部:ベラルーシ共和国、ウクライナ共和国、チェルノブイリ原発事故報告・副題:ミネルヴァのフクロウは黄昏時に飛ぶ。2-1-4.イスラエル・モサッドのスパイ・ウォルガング・ロッツ-抜粋を参照の事。エジプト軍の評価だが、危機管理意識を忘れた日本人には教訓となる。)人災の原因はここにもある。沈着冷静に行動できず、パニックになっていたのは日本国政府である。うろたえていて、見苦しい!故に
◆「国民は優秀だが、政府はバカ」と韓国政府から言われても、「言われてもしょうがない」と抗議すらできない情けない「国恥」を受けることになる。 今後は敏速に対処できるように改善を望む。

1-5-4少し脱線するが、湾岸戦争時にイラクでの邦人救出のために、日本航空、全日空がフライトを拒否する中、トルコ政府が日本人に対する恩返しとして、トルコ航空が危険なイラクへ飛び邦人を救出した。日本国政府はこの反省から、政府専用機兼邦人救出機として現在、日本政府専用機は大型機のB747-400(通称:ジャンボ機)を保有することになった。が、これは平時(サミットなど)、あるいは有事に邦人救出際にある種の問題が生じる。どのような問題か以下述べよう。
◆ドイツ連邦共和国政府専用機にはドイツ連邦軍が運用する大型・長距離機A340、中型機A310、A319、アメリカ合衆国政府専用機は大型のB747-200(VC-25)、中型機B-757-200(C32)などがある。何故か、政府専用機が向かう国内外の目的地によっては、大型機が発着陸できる4000mの長い滑走路がない場所(国際会議の場所も)もある。そこでは2〜3000mの短い滑走路でも離着陸できる中型機が必要になる。このように立派な大型機でことは足りるという日本の発想が裏目にでることがある。例えば日本政府が有事に中型機があれば邦人救出できた場合でも、中型機が無いために、将来ドイツ連邦軍(実際アフリカで邦人の脱出はドイツ連邦軍によって行われた。)やアメリカ軍にお願いしなければならないという事態が生じる可能性があることがお判りだろう。つまり
◆危機管理に必要な一つである「多面的な事態を想定する能力」・・・それは原発同様に欠落しているということだ。

次回:1-6避難地域20-30Kmについて述べる。