■YUKI von MURATA氏からの福島原発事故レポート2部

◆プーチン「アメリカは世界経済のドル支配に依拠した寄生虫。」
◆1「我々は知っている。」
◆2.「我々は全て見通している。次の手も。」
◆3.「問題解決しろ!」寄生虫体質を変えろ!
◆4.「我々は来るべき金融危機・恐慌に備えている
◆5.「調子に乗るなよ!」というロシアの本音
◆プーチンは最高の「演出家」である。
良きにしろ、悪きにしろプーチンのような指導力のある指導者が大震災、原発事故の日本にいないのかな? 

筆者註:そこでプーチンに関するエピソードを一つご紹介します。
私が、プーチンとほんの一瞬身近に接したのは、ドイツサミットのプーチンによる記者会見でした。
ジャーナリストの一人が人権問題で非難し、ビラをプーチンに突きつけたのに、彼は、眉一つ動かさずビラを受け取り、そのまま平然として会見に臨んでいました。それを目撃した私、只者ではないと思い、早速、記者会見の終了する前に、会場を出て声を掛けようと廊下で待ち伏せしました。ところが、残念なことに、周囲の頑強なボデイガード数人に遮られてしまいました。
それを見ていたらしいドイツ人のカメラマンがしばらくして、
「残念だったね。その代わりにプーチンの側近とも言うべきいい人物を紹介してあげる」って・・・、
その人物ですが、日本語がぺらぺらでありました。

さても今回のYUKI von MURATA氏のレポートですが、
<<勝手ながら、予定を変更し「アメリカは世界経済の寄生虫」という
プーチン発言についてご送付いたします。
よろしくお願い申し上げます。
敬具
YUKI von MURATA >>

◆プーチン「アメリカは世界経済のドル支配に依拠した寄生虫。」

ハ!ハ!ハ!今年最高のパンチある痛烈なコメントに笑った。友人達と大爆笑した。
さすがは、KGB出身だけはある。(かつての敵、いまでも油断できない相手)そして、ユダヤ・キリスト教の大天使ミカエルのように大出世しただけはある。
プーチン「アメリカは世界経済のドル支配に依拠した寄生虫。」呼ばわりした。この一言に国際金融の真実の全てが込められている。金融の本質を知っているならその立場が敵味方であれ爆笑できる。

この言葉は単なる子供が「お前のかーちゃんXX」と罵るような言葉どおりの意味だけと、受け取るべきではない。「一を知って一すら理解できぬ者もいれば、十を知る者もいる。」というように様々な意味が隠されている。金融、メディアに従事する者でも、理解していない者もいるだろう。

投稿文:2010年11月24日前後のクライン孝子の日記「為替」参照
これは数ヶ月の短観ではなく数年単位である。現在も内容は有効。

◆1「我々は知っている。」
ロシアは国防及びインテリジェンスに金融情報を取り入れ解明した。この金融の理解は、ジョージ・ソロス、ナチスドイツ第三帝国のシャハトとような人物の理解を意味する。日本の一般の銀行員や大手銀行のサラリーマン頭取の金融レベルではない。

かつて、ソ連崩壊後、ロシアは金融に陥った。彼らは軍事以外で国土が攻撃される様を目撃した。国難の続くなか、彼らは国際金融を徹底的に分析し、当初、おぼろげながらしか見えていなかった。やがて、国際金融がロシアに入ってくる様を見た。国際金融の実態が、やがてほぼはっきりした全貌を捉えた。急速に成長する企業が台頭してきた。政府よりに圧力、癒着してくる事態が生じた。そして、国際金融の戦略を分析しながら、目立たないように、そして確実に国益を損なう事がない、かつ防衛できるような国家の財務を再構築し直した動きがある。ロシアのアメリカ・ドルだけに依存しない世界第3位の外貨保有高、金保有率を高め筋肉質な体質に変えていった。したがって、そのような過程では国際金融や秘密結社と癒着し、逆にロシアの国益に沿えない好ましくない急成長した企業人などを静かに「処理」されていった。

◆2.「我々は全て見通している。次の手も。」
国際金融の手法を理解している表明。国際金融には国家という概念はない。アメリカが崩壊しようが、日本がどうなれ、彼らには関係ない。利益が得られるなら、次の場所(宿主)に移動すればいい。賢明なプーチンは言葉ではアメリカと名指しで限定した。国際金融に対して限定的かつ狭義の批判にとどめている。名指しはしないが、本音は広義での国際金融の全体に対する非難をしている。

◆3.「問題解決しろ!」
アメリカは現在のような財務体質、他国に借金の肩代わりをさせるような寄生虫体質から変えろ。

◆4.「我々は危機に備えている。」
来るべき金融危機・恐慌にロシアは備えている。来る金融危機・恐慌に対して、ロシアはリスクヘッジを行っており、防衛できるという意味も含まれている。もちろん、ロシアも世界規模の金融恐慌が起こった場合、無傷ではない。が、最小限の被害に留めるように準備しているという意味もある。「寄生虫」発言の前文を読むと、ルーブルに対する中国元についてのコメントがある。確かに多くの研究機関、研究者、評論家が述べる中国は発展する、中国は分裂して崩壊するという真逆の見解はどちらも一面正しく、中国はそれほど不安定な状況であることを示唆している。私の見るところ、ロシアは、アメリカ・ドル一極支配崩壊後を想定し、状況によって世界経済は中国の指導の支配下になる。 その場合はしばらく、その背後で留まりロシアの国益を守る。だが、状況によっては、中国は一時的な支配者になっても長く持たないで崩壊する可能性もある。その場合はロシア指導のルーブルによる経済の支配のオプション準備を組んでいると読んでいい。したがって、ルーブルの通貨価値の強化を現在推進させている。

◆5.「調子に乗るなよ!」
「調子に乗るなよ!」というロシアの本音もある。
いつまでも、こんなことがいつまでも続けていられるとは思うなよ!という本音もある。

6.プーチンの発言には「私は政治に命をかけている。」・・・「演出」
この発言は、ある意味きわどい印象を受ける。が、そのリスクも計算に入っている。

彼の発言は恐い知らずのガキの虚勢や恫喝、アフリカの狂犬、南米の反米のコミカルな大統領、おっと!忘れていた。言葉に魂、情熱が伝わらないどこかの総理とは・・・
◆プーチンは悪くも良くも前者と全く異なる。同時に最高の「演出家」でもある。(スパイによっては、あるいは作戦内容によっては演技の訓練を受けることがある。)だから、ロシアの女学生が下着姿になってプーチンを応援する。

◆良きにしろ、悪きにしろプーチンのような指導力がある指導者が大震災、原発事故の日本にいないのかな? 教えて!大天使ミカエル!