■it could be the scenario of Japan's future

ニートの若者暴徒化 過当競争・景気低迷…根深い病
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110809/erp11080921200011-n1.htm
暴動の発端はロンドン北部で4日に起きた警官による射殺事件。理由は今月4日、トットナムで薬物密売を捜査中の警官がタクシー運転手の黒人男性(29)を射殺。警察側は男性が短銃で先に発砲したと説明したが、射殺された男性の近親者たちが不審に思い抗議しようとして、たちまち周辺に日頃から警察官の差別意識に不満を感じていた若者たちに火がつき手がつけられなくなってしまった。
4夜連続 略奪若者は伝言サービス利用し襲撃
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110810/erp11081018470006-n1.htm

慌てたキャメロン首相は、休暇を中断してロンドンに帰り、早速、警官1万6000人を動員して、
事態の沈静化を図った。
ところがロンドン市内は警官動員で暴動は収まったが今度はマンチェスター、バーミンガム、リバプールに暴動の拠点が移り、9日にはバーミンガムでは暴徒から街を守ろうとして路上にいたイスラム系の男性3人が車にひき逃げされ死亡。警察は殺人容疑で1人逮捕したというニュースが入ってきた。

私はこのニュースを知って、この事件起こるべくして起こったなと思いました。
ちょうど8月1日の「はてな」の拙日記で

<<2011-08-01
■自国経済逼迫隠しに米独をたたく英国の陰湿な姑息さ
英誌、欧米「日本化」をやゆ…決断嫌がる政治家
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20110801-OYT1T00852.htm?from=main4 >>
と書いたところで中断したママ、放置していたのですが、読売ネットでこの記事を読んだ時、またも英国は、メデイアとタイアップして、自国のボロ隠しのために、こんな記事を書いているなと苦笑すると共に、それを日本のメデイアがそのまま翻訳して
日本の読者に知らせているのに、げんなりしたからです。
なぜなら、欧州では英国がギリシャの次に財政難に陥っていることは、その道に少しでも通じているものなら誰しも承知していたからです。
ところが英語が世界語であることから英国発の
ニュースは、米国と同様世界にひろがりやすい。
これを巧みに利用し、武器にし、英国は常に自国に有利になる情報を世界に流し 英国喧伝=プロパガンダに努めて来ました。
今回もそうで、ユーロ圏のアラを必要以上に、抉り出し、今にもユーロ圏は解体するかのように、報道することで、英国はこれにやすやすと乗ってくれる日本のメデイアを(腹の中では嘲笑しつつ)、オモテで重用するふりをしている。
しかも有難いことに、英国かぶれの日本人学者がわんさといて、これに輪を掛て「よいしょ」してくれますから。

しかも、来年、ロンドンでオリンピックが開催されます。日本の観客を「韓流ブーム」的に呼び寄せようとする算段もあるのでしょう。
電通辺りが、一枚噛んで乗ってくれるならば、鬼に金棒、かなりの日本客が円高マオリロンドンめざし押し寄せ、散財してくれるのは間違いないでしょうから。

さて話がかなり横道にそれてしまいました。
本題に戻りますと、こんかいの暴動の要因ですが、キャメロンの緊縮財政で、
1)先ず英国社会から阻害されている青少年、その彼らが集まりフラストレーションを解消する青少年センターが封鎖されてしまいました。
英国の景気後退で若者達の失業率も高く、その彼らの唯一のよりどころだったセンターの封鎖で、彼らの不満はたまっていたのです。、
2)治安に携わはあっても、増員など思いもよらなかったからです。事実キャメロン内閣は各省や部の統合が始まりここ4年内に公務員60万人減らすと発表しています。
かつては「ゆりかごから墓場まで」とご自慢だった社会保障制度も、健康保険などでは崩れかかっています。
いきおい真っ先にその影響を受けるのは貧困層なのです。
3)貧困層の多くはアフリカ系、イスラム系、旧植民地系、そして英国人で生活保護を受けている階層・・・
彼らは、英国の今も残っている貴族を中心としたエリート階級の目に見えない、時には露骨な英国系白人中心主義の差別を快く思っていません。
特にこの階層の若者に失業者が多いのです。
ロンドンには犯罪防止のために無数の監視カメラが各所に備え付けられているにもかかわらず、彼らは「失うものなのなにもない」というので今回、暴動に参加したといいます。
皮肉なことに、商店を放火されたり,略奪された店主なども、2008年のリーマンブラザー金融危機以後、景気後退で決して生活は楽でない。その彼も今回の暴動では犠牲にになってしまいました。

そういえば、この事件後会った英国人のバンカーが面白いことを言っていました。
ユーロ導入で、英国はポンドにこだわって加盟しなかった。そればかりかユーロ妨害に回って、ユーロ
加盟国から恨まれた。その「つけ」が今になって
返ってきた。
もし独仏に協力してユーロに加盟していたら、今頃ユーロ圏から(ということはドイツから)ギリシャのように、助けてもらうことが出来たのにって。

では日本はどうか。
今のところは、まだいい。
けれどもいつ、英国のような状況に陥るか、先のことは全く判りません。

そこで
香港在住の Mr.Tetsuo Sakaiから
以下のメールを頂戴いたしましたのでご紹介いたします。<>