■YUKI von MURATA氏の原発レポート3-3

「領土守る気概必要」一色正春・元海上保安官インタビュー
http://sankei.jp.msn.com/politics/topics/politics-14752-t1.htm


■YUKI von MURATA氏の原発レポート3-3
3-3.劣化ウランから考察する。
◆3-3-1錬金術は卑金属から貴金属である金を生み出そうとする人間の願望から
◆3-3-2劣化ウラン(弾)には放射能がないという主張があるが
◆3-3-3劣化ウラン弾の戦争での使用の実例。
◆3-3-4アメリカ政府、アメリカ軍、UNEP及びWHOの見解
◆3-3-5だが、記憶が正しければ、劣化ウランが使用される前に
◆3-3-6ドイツ連邦共和国政府は劣化ウラン弾の影響があると判断
◆3-3-7散乱する劣化ウラン弾における危惧する将来の問題点

◆3-3-1錬金術は卑金属から貴金属である金を生み出そうとする人間の願望から生まれた。
その過程は古代から今日でも、秘密結社の失われた彼らの秘儀の伝承にも用いられろ。
今日では心理学でも精神の錬金術という意味で用いられる。その錬金術から発生した
今日の化学が生まれた。その化学を人間が化学工場で用いる際にある現実問題が発生する。
一般に化学工場では海水(塩=塩化ナトリウム)を分解し、安易に塩素とナトリウムに分けられる。
塩素を用いて様々な化合物を製造する。一方、余った激しく反応するナトリウムの処分に困る、
そこで、新たな化合物を製造する。その中には地獄から生まれたような猛毒もある。
遺伝子に影響が出る枯葉剤やダイオキシンなど。同じように、原発で用いられるウラン238を濃縮過程で
ウラン235が取り残される。そして劣化ウラン(放射能レベルは14.8Bq/mg)ができる。
それは、無害なのだろうか?あるいは、冥府の産物なのだろうか?

◆3-3-2劣化ウラン(弾)には放射能がないという主張があるが、それは間違いである。
軍事・軍事産業関係者の間ではあるという認識である。ところが、どのような資料を用いているのか、
イラン戦争時に、初歩的な「劣化ウランに放射能があるのかないのか?」と日本の某原発及び
原発エネルギー資料関係者などに確認のためにわざと質問したところ、劣化ウランは放射能がないとか
、いや・・・あるとか専門家でありながら、ロシアの作家・ツルゲーネフの初恋の相手と話をしているのか
というぐらいたどたどしい回答・・・アメリカ政府の資料では・・とか歯切れが悪い。そこで質問を
劣化ウランができる行程から説明させ、確認させると、年を重ねただけの年上の坊や!いい歯医者を紹介して
あげようかね?と言いたくなるぐらい、奥歯に物が挟まったような答弁だったのを今も記憶している。
所詮、その程度の知識なのかもしれない。

◆3-3-3劣化ウラン弾の戦争での使用の実例。
1991年アメリカ軍はイラクでの湾岸戦争で、対イラク戦車部隊に使用。使用量は公式には約300t。
湾岸戦争後のアメリカ軍帰還兵の中には湾岸戦争症候群という健康被害が確認される。劣化ウラン弾に
放射性物質汚染よる外部及び内部被曝の影響でないかとする見解がでる。ボスニア紛争及びコソボ紛争で
、NOTO軍介入した際、ボスニアで約1万発、コソボでは約3万発の劣化ウラン弾を使用したと公式公表。
その後、同両国では、白血病疾患、ガンなど病気や新生児の奇形が増加したと報告がある。
2003年イラク戦争でもアメリカ軍はイラン全土でその使用した。イラク地域で劣化ウラン弾による
健康被害が増加したと報告がある

◆3-3-4アメリカ政府、アメリカ軍、UNEP及びWHOの見解
アメリカ政府はイラク及びボスニア・コソボで劣化ウラン弾による健康への影響及び被害を否定。
医療機関のデータ−などの信頼性に疑問があると見解を出す。
UNEPはボスニア・コソボにおける劣化ウラン弾による放射性物質汚染による影響を否定。
WHO は劣化ウラン弾が用いられた地域の住民などの健康被害に対して、同弾の毒性に関する医学的調査する
理由は見当らないと見解を出す。

◆3-3-5だが、記憶が正しければ、劣化ウランが使用される前に、当初アメリカ軍内部では兵士向けに
教育マニュアルでは劣化ウラン弾は危険であると作成されていたという報告がある。その報告では、
アメリカ軍のマニュアルでは劣化ウランに攻撃された車輌には近寄るな!等がビデオやパンフレットに
記載。この完成したマニュアルはアメリカ軍内部でも問題となり兵士向けの劣化ウランの教育は
取りやめになった。従って、湾岸戦争。イラク戦争時にアメリカ軍内部でも、
アメリカの下級階級出身(失業、貧しく資金がないため大学進学のために軍へ行く、家庭が貧しい故に
軍へ行くような階級)の兵士にはそのような教育がなされていない場合があった。・・・つまり消耗品か
、モルモットといったところか。
その結果、予見されていた事だが湾岸戦争湾岸戦争後のアメリカ軍帰還兵の中には湾岸戦争症候群の
健康被害がでた。劣化ウラン弾の危険性について知らされているのは将校クラスである。尚、
作成に関わった将校で、軍の方針(全兵士への教育の取りやめ)に反対した将校は左遷させられたと
報告がある。

参照:
劣化ウラン戦争の恐怖を告発 テレビ朝日・サンデープロジェクト
(著者は原則テレビ朝日に興味ない。が、この取材は認める)
「検証!アメリカの戦争 見殺しにされた米軍兵士 米国が隠すイラク戦争『死の兵器』」
http://www.jca.apc.org/stopUSwar/DU/sunday_project0928.htm

◆3-3-6ドイツ連邦共和国政府は劣化ウラン弾の影響があると判断していた。
機密:ドイツ連邦軍・アフガニスタン派遣部隊向け 2005年版 機密:NATO軍内限定
ドイツコミュニケーションセンター作成
Leitfaden fuer Bundeswehrkontingente in Afghanistan 2005
参照
http://www.bandepleteduranium.org/en/a/283.html

つまり、劣化ウランを製造、使用したい当事者アメリカ合衆国にとっては、劣化ウランから放射性が
ないとか、放射性物質と人体への影響の健康との関連などが実証されることは不都合な事実となる。
(*)このことはチェルノブイリ原発事故での原発推進派の国際機関と反対派の国際機関との資料、
データの乖離の例、あるいは福島原発事故での日本政府、経済産業省、原子力安全保安員及び
TEPCO(東京電力)と対応の状況と酷似している事が理解できる。(*)この劣化ウラン弾はアメリカ国内、
NATO領域では使用されていない。

読者は今日原発における放射性物質の影響における、様々な資料、本。メディアがあることが理解できる。
どれを信じるかの判断では、その資料のバックグランドを理解しておくことも大事だ。したがって、
著者は、例えば某有名な環境団体の日頃の過激な運動、その主張に極度のバランスが欠ける行動故に、
例え彼らが調査したその海産物などの放射性物質汚染データ−が正確であったえも、その意味では用いる
ことができない。彼らの過激な行動がそのデータ−の信頼性を低下させているからだ。

◆3-3-7散乱する劣化ウラン弾における危惧する将来の問題点
機密AAA:非公開 
公開対象:緑の森でジェントルマンを職業とする田園の住民のみ報告

次回:3-4に続く。
YUKI von MURATA