■わが新著について 拙日記9.13に対する温かい感想の数々、ありがとうございます

◆下記海竜社HPより
◆外国在住という日本のジャーナリズムとは一線を画す立場から
◆1)広島の盟友奥中 正之氏より
◆2)一読者氏から

◆下記海竜社HPより
「なぜドイツは脱原発、世界は増原発なのか。迷走する日本の原発の謎 」
http://www.kairyusha.co.jp/ISBN/ISBN978-4-7593-1203-4.html
<<東日本大震災は福島原発における重大な事故を誘発するに止まらず、
日本の原発政策そのものにも多大な影響を与えました。日本の原発は、
日 本の技術力に下支えされた世界でもトップクラスの安全性を誇る施設として、
その認識がなされていましたが、
今回の大震災によって、その神話はただの絵空事だったのではないかとの疑問が
わきつつあります。
しかし、日本の技術力の高さは国内外から高い評価を受けていることもまた事実です。
では、どうしてこのような悲惨な事故がおこってしまっ たのでしょう。
そこには、原発を巡って二重三重に張り巡らされた利権構造がありました。
ドイツ在住ジャーナリストである著者が、
◆外国在住という日本のジャーナリズムとは一線を画す立場から、
原発を巡る問題を鋭く解き明かして いくところに本書の面白さはあります。
また、なぜ資源貧国の日本がエネルギー問題で四苦八苦しないのか、
なぜ日本は戦後復興をなしえたのか。
果ては、なぜ日本は太平洋戦争に踏 み切らざるを得なかったのか。
こうした歴史にも通じるエネルギー問題を著者が本書で解き明かします。>>

さて拙日記9.13に対する暖かい感想の数々が届きました。
ありがとうございます。

以下、2通、掲載させていただきます
◆1)広島の盟友奥中 正之氏より
<<クライン孝子氏は、原子力発電に替わる実用的な発電方式が
実用化するに従い漸進的に原発依存から脱却するとの持論である。
共産党、社民党、民主党の辻元氏らの「なにがなんでも脱原発だ」
との暴論とは一線を画している。

原子力代替発電実現までの長い道のりを考えると、原発の安全性
向上に関する努力も怠れない。

それにしても、国家の総合エネルギー政策に関わるトータルの
議論なくして、単なる思い付きみたいに「脱原発」を打ち上げた
菅前首相の愚を繰り返してはならない。>>

◆2)一読者氏から
<<9.13の 「クライン=脱原発]というレッテルを張り、について私見を述べます。

日本の現状はご承知のとおり、無資源国の石油・ガス共に全面輸入国です。
重油・石炭の火力発電は排ガス規制で将来的に不安あります。
水力発電は立地場所が限られ、適地にも限界があります。
太陽光発電や風力発電は、未来の発電システムとしては期待が持てますが、
安定供給には程遠く、現在及び近未来の需要を満たせない欠点があります。

従って、現状で最も効率よく、長期的に安定供給できるのは「原子力発電」です。

だが、今回の東電の設計段階からの危機管理の拙劣(地震津波対策の不見識)さ、
政府・自治体による負んぶに抱っこの過保護姿勢が今回の未曾有の事態を招いた
ことは何人も否定する術はないでしょう。

重要な点は、地震・津波対策が決定的に間違っていたことであります。
即ち、事前の地震・津波対策、事後の緊急対策、応急対策、復旧・復興対策の、
その全ての事前・事後の対策が完全に抜け落ちていたことであります。

これらの対応策が完備していれば、地震・津波の被害は最小限に抑えることができた。
尚且つ、事後の対応策も復旧・復興の対策も適宜に出来たはずであります。

しからば、「何が抜け落ちていたのか?」となれば、
「安全神話」に安住しきっていた弛みの精神であったと断定せざるを得ません。

結論として、「安全神話」に安住するのではなく、あらゆる事態を想定し、
「完全無欠」の設備を完備し、対応策を万全の体制で設定すれば、
原発の安全は「100%」確保できると確信するものであります。

初めに「脱原発」ありきではなく、
如何に「安全確保」を維持するか、

であると考えます。

近々、著書を購読します。その後、感想も述べさせていただきましょう。>>