■ギリシャ問題をEU駆け引き、やっと一段落とはいえ・・・・

YUKI von MURATA氏より
<<グローバル・ホーク(無人偵察機)のノースロップ・グラマン社のメーカー・スペック(英文)を改めて見ている。少し前に、狂犬“カダフィ”についてさり気なく彼が抱く恐怖について述べた。それから数日後、彼が抱く恐怖を自らの人生に招き入れるような最後が伝わった。

さて、北アフリカから地中海を経て場所を変えよう。青いコバルトのエーゲ海の美しさは今も忘れられない。南太平洋やインド洋の島々の透き通る青さ、マルタ、キプロス島の濃い青さとまた異なる。グローバル・ホークのようにギリシャ問題について再び眺めよう。

ドイツ連邦共和国は現在のギリシャ問題を解決して乗り越えるだろう。が。問題は・・・その後に仕掛けられたように(問題発言かな?この発言には意図と意味がある。ある種のシグナルでもある。)(前回カダフィの事をさり気なく述べた際、イタリアもさりげなく述べた。)イタリアに関する問題が今日急浮上してきた。ギリシャ財政・債権問題が仮にクリアできても、一難去ってまた一難といったところか。

メディアがメルケル・ドイツ連邦共和国首相とサルコジフランス共和国大統領にイタリア問題について質問された際、メルケル首相は天を仰いだ。サルコジ大統領は笑って流した。

近い将来について彼らの反応を借りて述べてみよう。メルケル首相の天を仰ぐ「我がドイツ連邦共和国及び*ドイツ国民はもう嫌だ!つまりギリシャ救済が限界。(この見解は前回も述べた)」。サルコジ大統領の笑って流す「何もしない・いや。我がフランスはできない。」あるいは「第三者に責任を転換させるかもしれない。首飾り事件のように。」と予測している。
*:政治意識の高いドイツ国民はギリシャ救済で国が二つに分かれるような激論を交えている。ギリシャでこの状況であれば、イタリア救済など針の穴にラクダを通すぐらい難儀である。

よって、日本国政府及び関係省庁の予想であるギリシャ問題が解決され、円高から円安になる可能性と異なり、イタリアの問題浮上よっては円高がまだ続く可能性が高い。日本政府の見解はある意味他力本願的な意識を感じさせ、金融政策に不安を与える。

そして、ヨーロッパの混乱を微笑んでいる国があった。あの女王陛下の大英帝国である。だが、国力の源である金融に陰りが見える。金融の前衛部隊(所詮。前衛部隊である。一般人にはアメリカが金融の本隊のように見えるが違う。)のアメリカ合衆国の低下の影響を受け、英国経済が低下していることが著しく現れてきている。今日の英国の政府、大使館、外交官への予算縮小がその活動に明確に現れている。

もう一つ、虎視眈々と眺めている国がある。プーチン率いるロシアである。(前回投稿:プーチンの発言についてを参照)
そして大英帝国はそのロシアに急接近している。

一方、紅い中共はギリシャ国債の買い支えるなど、ヨーロッパに対して熱烈なリップサービスをしていた。だが、彼らはギリシャ国債をほとんど購入していない事が判明している。
そしてアメリカ合衆国の国債も密かに売り抜けていたことが判明していた。「私達を安易に信用してはいけないよ。さもないと・・・ヤケドするよ。」「紅いルージェのキスマークが残るのでなく、紅い血を流す事になる。」と中共の彼ら自身が“偽りのキス”を証明してくれた。

007の原作者である女王陛下の秘密情報部員イアン・フレーミングは女性とのキスの際の体温で偽りか本物のキスか見分けたという伝説がある。そのような見分けができないウブな坊や達はこの世では生きていけないかもしれない。
                                          敬具
YUKI von MURATA>>