■米国音痴の野田どじょう、危なっかしい。TPPと米軍再編、ズレる日米の国益

■米国音痴の野田どじょう、危なっかしい。
TPPと米軍再編、ズレる日米の国益
◆米、豪州に海兵隊配備で浮き足立っているが
◆『平和ボケ』まるだしのコメントを日本メデイアは
◆聞くところによるとそのボスが中曽根元首相?
◆長年欧米でビジネスマンとして戦かって来た氏
◆保守 vs 革新といった対立軸では見られない新たな動き
◆そもそも保守や革新などという言葉自体、
◆何故こういった新たなねじれ現象が
◆米国が世界のリーダーたるお手本の国?
◆あのオバマの厳しい言葉は一体何だったのか
◆日本国民の「米国従属姿勢」覚醒の機会
◆ビジネスマンであれば仕事を通じて
◆そういう相手ともうまくわたり合っていけるだけの
◆オバマ大統領にとって外交交渉音痴野田首相は
◆追記; Japan Timesにドイツ人建築家記事が
◆◇◆さても、わが新著
◆アメリカ在住わが悪友グロース孝夫氏より
=「脱原発」に関するクライン孝子さんの新著
http://takaogross.blogspot.com/2011/11/blog-post.html

◆米、豪州北部に海兵隊2500人を配備と言うニュースで
浮き足立っているのが
TPP賛成者だと聞いて、さもありなん、
特に「べルリンの壁」、ドイツ再統一、そしてソ連崩壊後、
冷戦中のイデオロギーにしがみついて、なおも
親米=アメリカ従属一辺倒を強弁する冷戦の落とし子にとっては、
{だから言ったじゃないの。アメリカは我々の味方なんです」と
得意満面でTPP反対者を睥睨しているのが目に浮かぶようです。
何しろ
”米国の国防予算縮減により影響力が低下した地域に中国の勢力が
伸張することに対する
周辺諸外国の懸念を払拭するもの”と
◆『平和ボケ』まるだしのコメントを日本のメデイアの一部は
垂れ流して悦に入っていると言うのですから。

しかし、そんな単純な論理で、国際社会を見ていると、必ず、
日本は痛い目に遭うと私は思っています。

◆聞くところによるとそのボスが中曽根元首相であり、
氏が野田首相に
とくとくとまるで片隅にある古いテーブルの引き出しから
引きずり出すようにして過去の論理を持ち出し、それに従って
、tpp賛成を説いたとのこと。
しかもそんな時代遅れの墓場から拾ってきたような過去の論理を
野田首相が神妙にあり難く頂戴するように「聞いて」、
簡単に乗ってしまったというのですからお話になりません!
この一例をとってみても、いかに野田氏には首相としての
資格が欠落しているか。
そんな野田氏を小ばかにしたオバマの高笑いが聞こえてくる
ような気がしてならないのは私だけでしょうか。
◆そこで長年欧州とアメリカでビジネスマンとして
その最先端で戦かい、米国と欧州を知るグロス孝夫氏より
<<さきほど「甦れ 美しい日本」に投稿しました。
“米国音痴の野田どじょう、危なっかしい”。
http://takaogross.blogspot.com/
現在の日本が直面する課題に原発問題と TPPがあるのは言うまでもない。
いずれも日本の先行きを決める重要なものであるだけに種々議論がなされてきている。
その中で従来と少し違った様相を見せて来ているのが、こういった課題に対して、
◆今までのいわゆる保守 vs 革新といった対立軸では見られなかった新たな動きがあることだ。
例えば、保守層の中から脱原発を強く主張したり、
TPP参加に強く反対する意見が出ている事である。

また一方革新層(民主党での)では財界と一緒になって米国主導の
TPP参加を強く後押ししている事である。
先日も参議院予算委員会で社民党の福島党首が
TPP問題で野田総理に厳しく詰め寄った際に、
後ろに控える自民党議員が大声で「その通りだ!」
とヤジを入れるなど思わず苦笑させられる場面もあった。

◆そもそも保守や革新などという言葉自体、メディアが作り出した
誤ったものであるのには違いがないが。

◆それでは何故こういった新たなねじれ現象が出てきているのであろうか。
それは原発もTPPも米国的なもの、
米国的価値観に基づくもの、
あるいは米国主導のものであるからだろう。

そういった米国中心的ものに対する日本人側での見方に変化が現れているのではないだろうかと思われる。
特に、2007年後半のリーマンショックと
それに続くオバマ政権の誕生で
明らかに日本人の米国に対する見方が変わってきている様だ。

2000年頃を前後して、米国経済が
「インフレなき高成長を維持出来るNew Economyの時代に入った」
などと言って賞賛されたのが、
実は米国民が浅ましくも身の丈知らずの過剰消費や住宅バブルに踊らされただけであったという事や、連邦債務残高問題がデフォルト寸前までに追い込まれ、議会での混乱で今日現在与野党間での合意さえ達成できていない事など、
◆とても米国が世界のリーダーたるお手本の国ではないという事が次々と明らかになってきているのである。

特にオバマ政権が当初Change などという掛け声で
変革を大いに期待されたにも拘わらず、
こうした深刻な問題に対して、全くもって解決の方向性さえ示す事
ができていないのには、
米国内のみならず国際社会からのその落胆と批判の度合いは大きい。

あの大統領就任直後のプラハでの核兵器廃絶宣言なるものや、
◆ウォ─ル街の経営者に対する厳しい言葉は一体何だったのであろうか。

そもそも当初オバマ大統領が国民に実現への努力を公約した、
医療の国民皆保険制度や、
投機に走らない銀行、
格差社会是正(貧富差を示すジニ係数では米国は先進国で
最高レベルの0.46に対し日本は最低レベルの0.30未満)、
こんなものは日本に既に長らく当たり前のものとして
存在するものではないか。

こうした事を思い起こせば、
◆日本国民にとっては戦後から長く続いてきた「米国従属姿勢」
をそろそろ見直しすべきだとの「覚醒」の機会となって
きているのであろう。
こうした覚醒というものは保守層では明確に見られるが、
一方の政権政党では明らかに真逆の動きを見せているのが
この TPP参加問題だ。
民主党内でのTPP参加交渉反対の署名をしなかった 133名の議員
のリストを見ると、
つい最近まで何かと反米姿勢を貫き通してきたであろう
旧社会党系の議員も多く見られ、
このTPP参加問題を理解しようとする国民の頭の中は混乱してしまう。
彼らは今や財界・経団連と一緒になって日本の農業を壊滅させてしまう
危険性を大いにはらむこの
米国主導のTPPへの参加を目論んでいるのだ。

野田首相はじめ前原政調会長、枝野経産省といった現在の
政権与党の首脳陣の経歴を見ても、
彼らが米国に留学したり米国に住んだりという経験はなく、
果たしてどこまで米国というもの米国人というものを
自らが体験し理解しているのであろうか。

今時ビジネス社会では米国で仕事をしたり住んだりと
いった経験はごく普通の事である。
◆ビジネスマンであれば仕事を通じて米国人がその仕草、
外見や社交辞令とは違っていかに(日本人的に見れば)
あくどいと言えるほど自己利益に厳しいかを充分体験している筈だ。
日本人ビジネスマンの米国での体験を通じてのとても
「信じられない!」逸話は数多くあるが、
何でもありのここ米国社会では実際に日常で起こっているのだ。
そうした体験の積み重ねから、それを充分理解し割り切った上で、
◆そういう相手ともうまくわたり合っていけるだけの
免疫力、
したたかさ、
知恵や実力が養われるのだ。

実は、保守層の側でTPP参加問題への抵抗感、
警戒感が強い背景には、現政権幹部よりもよりこうした
「米国体験を通じた免疫力が多い」事にあるのだろう。
G20のオバマ大統領との会談で野田首相が
「TPPが全品目対象」と言ったか言わなかったかで
早くも両政府の発表内容が違う事に対し、
自民党幹事長が「危なっかしい!」と野田首相の甘い姿勢を批判
するのは当たり前の事だ。
◆オバマ大統領にとって外交交渉音痴の野田首相を相手にする
事などは赤子の手を捻るよりも御し易い事なのだ。

◆追記;
ちょうど Japan Timesに親戚のドイツ人建築家
Florian Busch(血はつながっておりませんが)の
記事が載りましたので、ご紹介しておきます。
http://www.japantimes.co.jp/print/fa20111117a1.html
米国(高校)、英国(大学院)、日本(大学院)への
留学経験あり。ドイツではバウハウス大学卒。
日本語ペラペラ。心も日本人以上に日本人で繊細。
日本で建築界一人者の伊藤豊夫事務所に
勤務後独立。渋谷に事務所あり。

おそらく日本で活躍している第一級建築家は
彼一人くらいでしょう。

孝夫>>

(参照;
1)【日米関係】TPPと米軍再編、ズレる日米の国益
http://www.youtube.com/watch?v=tuv2bM5qWdA&feature=youtube_gdata
2)■■■ 国際派日本人の情報ファイル ■■■■
TPPは仕切り直せ!
−食糧自給、非関税障壁、対中戦略で長期的国益を図れ−
佐藤鴻全
http://archive.mag2.com/0000013290/20111118080000000.html
◆◇◆さても、わが新著
◆アメリカ在住わが悪友グロース孝夫氏より
=「脱原発」に関するクライン孝子さんの新著
http://takaogross.blogspot.com/2011/11/blog-post.html
なぜドイツは脱原発、世界は増原発なのか。迷走する日本の原発の 謎]
MARUZEN=丸善 ・ JUNKUDO=ジュンク堂
ジャンル : 日本論・日本人論 の検索結果上位
http://www.junkudo.co.jp/search.html#q=/ss=3/opt_genre_3=5511_%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%AB%96%E3%83%BB%E6%97%A5%E6%9C%AC%E4%BA%BA%E8%AB%96
◆拙著のポイント
「次々に明らかになる真実・・・・
1」日本の経済復興を後押ししたのは原子力エネルギーだった!?
2)エネルギー争奪戦が戦争につながった!?
3)ドイツの脱原発路線は大震災前から決まっていた!?」と・・・
目次
<<図解による知っておきたい原発と放射能の基礎知識

(プロローグ)
福島原発が過去最悪の状態にあることを3.11に世界は知っていた。
 
第1章 3.11以降明らかになった”世界から取り残される”日本
第2章 誰も止められなかった唯一の被爆国日本の原発事故
第3章 福島原発事故を起こした悪しき日本の構造
第4章 世界を揺るがすドイツの「脱原発政策」事情
第5章 福島の”後”も世界での原発推進の空気は衰えない
第6章 エネルギー獲得競争に翻弄された世界史
第7章 ご先祖様の遺言がドイツを「脱原発」に踏み切らせた
第8章 日本は原発とどう向き合うべきか
(エピローグ)
日本よ、なでしこJAPANに続け!

アマゾンの拙著紹介ですと
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_21世紀を迎えた今世界は混沌としています。日本もその渦て
政治経済ともに、国際的視点に立脚し欧州からの情報収集が不可欠に
なってきています。欧州の国際情勢を日記風にまとめドイツ滞在歴40余
年の経験を生かし、現地よりレポートします。
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