■国益を損なう戦後保守の危うさ、ジャーナリストの良心いずこへ?

2011・11・21(月)
◆【言いたい放談】国益を損なう戦後保守
◆さても11月7日といいますからかれこれ2週間前のこと
◆日本が誇る指揮者、佐渡 裕さんが楽団員を説得し、
◆マスクをした小さな子供が真剣に耳を傾けているシーンに
◆四分の三の人は帰りたいと新聞は書くべき
◆動画】1986/9/12 : 原発と(小児)白血病の因果関係
◆「佐藤前知事が語る福島と原発の関係」』
◆上杉隆氏の日本政府とマスコミ隠蔽体質と迎合主義徹底批判
◆意見広告『選ぶべき道は脱原発ではありません』ですが
◆原発の即時停止は性急過ぎる。だからといって。
◆私がどうしても理解できないのは、
◆かつて櫻井よしこ氏は広河隆一氏のチェルノブイリ特集を放映
◆となれば今回の氏の心変わり、どう解釈すればいいのか。
◆私などはこういうばあい、私の良心に咎めることなので
◆それなのに、今なぜ原発推進派として
◆いったい誰が彼女のバックで糸を引いているのだろう?
◆◇◆さてもわが新著ですが
◆アメリカ在住わが悪友グロース孝夫氏より
=「脱原発」に関するクライン孝子さんの新著
http://takaogross.blogspot.com/2011/11/blog-post.html

◆【言いたい放談】国益を損なう戦後保守
http://www.youtube.com/watch?v=gCph6VSZoz8&feature=youtube_gdata
(遅々として進まぬ東北の復興。
民主党政権の復興事業は、むしろ東北の日本人達を圧迫し、
その空白地帯に外国人を入れることを目指しているかの
ようである。
その象徴的なのが問題のTPPです)

TPP 反対 ! 佐藤ゆかり議員、総理を教え諭すの巻
http://www.youtube.com/watch?v=opJotbqN5eI
佐藤ゆかり議員の質疑 。
http://www.youtube.com/watch?v=XJtWmYBNKck

◆さても11月7日といいますからかれこれ2週間前のことです。
私の大好きな3SATというチャンネルでの
カルチャー・ニュース番組を視聴していたところ、
ベルリン・ドイツ交響楽団有志による
「音楽の贈りもの」演奏会というのが流されました。
世界でも屈指の一つとして知られているこのオーケストラですが、
福島第一原発事故の悲惨なニュースを知るにつけ、
楽団員は日本行きをためらっていました。
その中で
◆日本が誇る指揮者、佐渡 裕さんが楽団員を説得し、
希望者のみ募り、,急遽その間無給休暇を取ることで了解し、
日本でのコンサートを行いました。
(参照;ベルリン・ドイツ交響楽団有志による
「音楽の贈りもの」演奏会決定のお知らせ
http://www.city.natori.miyagi.jp/news/node_14254
佐渡裕:音楽の贈り物 (丹野まさよしとがんばり隊より)
ベルリン・ドイツ交響楽団は、世界最高レベルのオーケストラ
のひとつです。
10月22日から11月6日まで、全国12会場でコンサートツアーを
行なっています。
指揮者は日本が誇る、佐渡 裕さん。
ツアー中の貴重な休日をつぶして、25名の有志のメンバー
とともに名取市民会館に来てくれました
http://plaza.rakuten.co.jp/ganbaritai/diary/201110260001/ )
この楽団に同行した記者がその様子をドイツのテレビで流してくれました。
番組の長さは20分間くらいでしたが、名取では会場が被害に遭って、
ただ一つ残ったという小会場で無料コンサートが行われました。
◆マスクをした小さな子供が真剣に耳を傾けているシーンが映されるなど、
感動的で思わず私も涙ぐんでいました。
解説するキャスターの目も心なしか赤くなっていました。

そんなおり日本では
原発事故】20km圏内、帰還困難域と住民の帰還意志
http://www.youtube.com/watch?v=ex9hP8ENKsk&feature=youtube_gdata
というニュースが流れ
知人山科誠氏こと茶屋二郎氏の公式ポータルサイトでは
http://chaya.sblo.jp/category/18277-1.html
<<2011年11月09日
◆四分の三の人は帰りたいと新聞は書くべき
帰りたくても帰れない人が四分の一ということです>>
とありました。
そんななかようやく福島第一原発内部を初公開があり、
ドイツの特派員もその悲惨な様子をカメラで捉えていました。
日本でも、今後の課題は?
http://www.news24.jp/articles/2011/11/14/07194462.html#
福島第一原発、事故後初公開…レベル7の爪痕
http://www.yomiuri.co.jp/feature/20110316-866921/news/20111112-OYT1T00760.htm
とありましたし、
南相馬市の乳幼児104人の内部被ばくについて。 2011 11 05
http://www.youtube.com/watch?v=1EMEunIJBys&feature=related
私などこうした結果はすでに(3月11日の時点でドイツのメデイアが
過去のデータに照らし詳細に報道していた)当初から恐らく日本は
第二次世界大戦後、最大の危機に陥るだろうと思っていました。
同時にその体質にどっぷりとつかって原発利権に関与していた
政界、官界、財界の隠蔽体質に疑問を持ったものです。
日本の国民が余りにもおとなしすぎたこともその理由の一つ
だと思いますが。
ドイツではすでにチェルノブイル原発事故前後から
市民や学者が中心となって以下のように執拗に隠そうとする
当局者に対して告発を行っていたのですから。
◆動画】1986/9/12 : 原発と(小児)白血病の因果関係
(ドイツ・クリュンメル原子力発電所)
=山崎淑子の「生き抜く」ジャーナル!より
http://enzai.9-11.jp/?p=4638
そういえばつい最近も
ドイツ:使用済み核燃料、最終処分場の計画白紙 地下水汚染を懸念
http://mainichi.jp/select/world/news/20111113ddm007030147000c.html
というニュースが流れていました。
にもかかわらず、日本では関係者たちは相変わらず、
あのような世界規模の大事故を起こしながら、国民には頑くなまでに
真実を知らせようとしないことです。
最近になって、ようやく(盟友(で米国在住グロース孝夫氏の提供)より
『ニュースの深層11/15(火)上杉隆氏と
◆「佐藤前知事が語る福島と原発の関係」』
http://uesugiweblog.blog55.fc2.com/
で報道されるようになったようですが。
その最大の『壁』=欠陥はひとえに
日本メデイア=ジャーナリズムの怠慢にる私は思っています。
以下その実態の一面が暴露されています
宮崎哲弥のトーキング・ヘッズ8/19(金)「国家と情報 Part2」1-4
◆上杉隆氏の日本の政府とマスコミの隠蔽体質と迎合主義への徹底的批判
http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=iIGNBk6iryQ
http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=vZnQk7VA7t0#!
http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=lY3OtIZeqvg
http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=99LqpDlowoA

そんな中でのジャーナリスト櫻井よしこ氏による
公益財団法人「国家基本問題研究所」http://jinf.jp/
理事長としての4大新聞における大々的な顔写真入りの
◆意見広告「選ぶべき道は脱原発ではありません」
には愕然としました。
私などは
「原子力エネルギーこそが唯一、どこの国からも干渉されることなく
手にすることができたエネルギーだった日本は、
◆原発の即時停止は性急過ぎるので、
今ある原発を稼働しつつ古くなった原発は廃炉にして
新規に原発を建設することをやめ、重点的に再生エネルギーなど
のクリーンなエネルギーへと舵を取り、移行していくこと」を
提唱しているのですが・・・。
多くの日本国民も同じ思いだったらしく、
早速、読者の皆様から以下のような情報が入って参りました。
その一部は拙日記
http://d.hatena.ne.jp/eschborn/20111116/1321435175
に書いたとおりです。
それにしても
◆当の櫻井よしこ氏で、私がどうしても理解できないのは、
何とチェルノブイリ原発事故7年後と8年後、広河隆一氏
による周辺の住民取材で、犠牲になった子供をふくめ
当時の住民や子供たちの悲惨な状況を彼とともにコメントし
旧ソ連の当時の隠蔽体質による住民の犠牲につい
て批判していることと今回の意見広告とのつながりです。
以下は当時のレポートで
◆櫻井よしこ氏+広河隆一氏の
チェルノブイリ特集 第1回 潜入!最悪汚染ゾーン('93.5)
http://www.youtube.com/watch?v=WCfzjHaVu5s&feature=related
チェルノブイリ特集 第2回 子供に何が起きたか('93.5)
http://www.youtube.com/watch?v=M7u1AyLfkyw&feature=related
チェルノブイリ特集 第3回 原発汚染 死の生活('93.5)
http://www.youtube.com/watch?v=0rDbSMWKGPw&feature=related
チェルノブイリ特集 最終回 少女の体に放射能は
衝撃的レポート('94.7)
http://www.youtube.com/watch?v=0rFYHpmta_0
とあります。
その氏ですが、今や『原発推進』の一役を担って、先導役を務めている。
◆となれば氏の今回の心変わり、いったいどう解釈すればいい
のか。
人間は神様ではないから、過ちも犯すし、勘違いをして人に迷惑を
かけることもある。
私もそうで、おっちょこちょいというのか、早合点をして、
よく失敗をしていることがあります。
とは言うものの、やっていいことと悪いことがあります。
◆私などはこういうばあい、私の良心に咎めることなので
やらないと思います。
その点で少なくとも今回の櫻井氏の姿勢は、ほめられたものではなく
私なら神に誓って決してやらないと思います。

ご承知のように
福島第一原発放射能汚染は、誰が見ても、世界的失点とも
いうべき人類を含めて全ての生物にかかわる大事故だということは
明確です。。
そのために、内部被爆により次世代を背負って立つ子供たちは
もとより
若者たちの前途に暗い影を落とし、その生命さえ脅かしている
ことは事実で、
子供を持つ母親をも計り知れない不安の中に陥れています。。
それなのによりにもよって、櫻井氏ご自身が、かつてテレビの
チェルノブイリ原発事故特集で、そのことを身をもって知り
語っていたにもかかわらず。
◆今なぜ原発推進を提唱して、くるりときびすを
返し、その肩を持とうとするのか。
その辺の事情は、ご本人にお尋ねし、納得のいく形で
語って貰うしかないのですが、
結果的には
従来の原発利権と深く関わってきた隠蔽工作の温床である
政治や官僚、東電などの企業の代弁者、つまりその広告塔として、
マスコミや著名な学者とともにそのお先棒を担ぐことで、、
◆いったい誰が彼女のバックで糸を引いているのだろう?
という疑いをかけられ、誤解をうける事態になってしまったことは
いうまでもなく、実に残念なことです。
◆◇◆さてもわが新著ですが
◆アメリカ在住わが悪友グロース孝夫氏より
=「脱原発」に関するクライン孝子さんの新著
http://takaogross.blogspot.com/2011/11/blog-post.html
なぜドイツは脱原発、世界は増原発なのか。迷走する日本の原発の 謎]
MARUZEN=丸善 ・ JUNKUDO=ジュンク堂
ジャンル : 日本論・日本人論 の検索結果上位
http://www.junkudo.co.jp/search.html#q=/ss=3/opt_genre_3=5511_%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%AB%96%E3%83%BB%E6%97%A5%E6%9C%AC%E4%BA%BA%E8%AB%96
◆拙著のポイント
「次々に明らかになる真実・・・・
1」日本の経済復興を後押ししたのは原子力エネルギーだった!?
2)エネルギー争奪戦が戦争につながった!?
3)ドイツの脱原発路線は大震災前から決まっていた!?」と・・・
目次
<<図解による知っておきたい原発と放射能の基礎知識

(プロローグ)
福島原発が過去最悪の状態にあることを3.11に世界は知っていた。
 
第1章 3.11以降明らかになった”世界から取り残される”日本
第2章 誰も止められなかった唯一の被爆国日本の原発事故
第3章 福島原発事故を起こした悪しき日本の構造
第4章 世界を揺るがすドイツの「脱原発政策」事情
第5章 福島の”後”も世界での原発推進の空気は衰えない
第6章 エネルギー獲得競争に翻弄された世界史
第7章 ご先祖様の遺言がドイツを「脱原発」に踏み切らせた
第8章 日本は原発とどう向き合うべきか
(エピローグ)
日本よ、なでしこJAPANに続け!

アマゾンの拙著紹介ですと
http://www.amazon.co.jp/%E3%81%AA%E3%81%9C%E3%83%89%E3%82%A4%E3%83%84%E3%81%AF%E8%84%B1%E5%8E%9F%E7%99%BA%E3%80%81%E4%B8%96%E7%95%8C%E3%81%AF%E5%A2%97%E5%8E%9F%E7%99%BA%E3%81%AA%E3%81%AE%E3%81%8B%E3%80%82%E8%BF%B7%E8%B5%B0%E3%81%99%E3%82%8B%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE%E5%8E%9F%E7%99%BA%E3%81%AE-%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%B3-%E5%AD%9D%E5%AD%90/dp/475931203X/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1315450626&sr=8-1 >>

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今年のわが4大キャンペーン
『大計なき国家・日本の末路 
日本とドイツ、それぞれの戦後を分けたもの』クライン孝子著
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_21世紀を迎えた今世界は混沌としています。日本もその渦て
政治経済ともに、国際的視点に立脚し欧州からの情報収集が不可欠に
なってきています。欧州の国際情勢を日記風にまとめドイツ滞在歴40余
年の経験を生かし、現地よりレポートします。
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・ 上記につきクライン孝子名抜きのメルマガの転載・発言は固く
 お断りいたします。
(なお「クライン孝子」および「クライン孝子の日記」
と明記されていれば、転載・発言は大いに結構! 歓迎いたします)
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