■YUKI von MURATA氏よりイラン攻撃計画-1

■YUKI von MURATA氏よりイラン攻撃計画-1
◆【言いたい放談】米中翼賛会では日本は救われない[桜H24/3/2]
http://www.youtube.com/user/SakuraSoTV?gl=JP&hl=ja#p/u/8/lLUaEFcT9N0
◆情報は隠されている訳ではない。
◆序:オリオン座のα(アルファー)星・ベテルギウス
◆1.アメリカ国務省によるイスラエルのイラン攻撃時期の分析
◆1-1.非公開のコメント
◆1-2.情報分析における基本事項
◆1通常イスラエル軍のこのような軍事情報は
◆3通常、イスラエルは友好国の情報機関にでも
◆5あるいはイスラエルが作戦を実行する直前に
◆8例え情報が漏れても作戦を実行できるという自信
◆旧日本軍は有益な情報を捨て去り、
◆1-3.イスラエルの安全保障の基本的な姿勢
◆1-4.日本安全保障
◆1-5.イランの反撃とイスラエルの立場と国際世論形成工作
◆日本軍の武士道的な戦い方を彼等は実体験
◆自己防衛もできない日本の防衛大臣。企業のリーダー達
◆話はイランでは何者かによる核開発関係者の暗殺に戻る
◆どこの国でも生存するためあるいは利益のために、
◆一方、情報機関は彼らを泳がしながら監視
◆1-7日本はサイバー攻撃対策ができているか?
◆1-8.さらなる挑発に乗せられているイランと米国願望の実現
◆1-9そ一方で、オイルマネーでさらに潤いたい他のスン二派
◆1-11イラン攻撃の成否:イスラエル側の視点からの・・・
◆1-10結論:イスラエルとイランは戦火を交える可能性高い。
◆1-11イラン攻撃の成否:攻撃後の世界に与える影響。
◆1-11-2では次にこのイラン攻撃が行なわれた場合
◆3イスラエルのイラン攻撃目標が核開発関連施設破壊と・・・
◆1-12イスラエル、イランが戦火を交えることの是非
◆アメリカ在住わが悪友グロース孝夫氏より
=「脱原発」に関するクライン孝子さんの新著
http://takaogross.blogspot.com/2011/11/blog-post.html
++++++++++++++++++++

◆【言いたい放談】米中翼賛会では日本は救われない[桜H24/3/2]
http://www.youtube.com/user/SakuraSoTV?gl=JP&hl=ja#p/u/8/lLUaEFcT9N0
<<日本の針路を考える際、「アメリカに従うべきか、中国に属くべきか」で悩み、日本を主語に考えられない親米派や親中派では、日本¬の再生は不可能である。現状は極めて厳しいながらも、それを乗り越える気概を失わないよう、決意を新たにしたいと思います。
(筆者注
上記の「言いたい放談」でも少しそれらしい気配について触れましたが
以下の三つのニュースの関連性をなぞってみても、
イランvsイスラエル紛争のヒントがあると見ていいと私は思っています。
参照;
イラン国会議員選挙 反大統領派が圧勝へ 対外姿勢、さらに硬化か
http://sankei.jp.msn.com/world/news/120304/mds12030400270000-n1.htm
ロシア大統領選:プーチン氏が当選
http://mainichi.jp/select/world/news/20120305k0000m030137000c.html
米国が北朝鮮に24万トンの食糧支援計画、輸送監視条件に
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYE82000R20120301 )

◆情報は隠されている訳ではない。
情報自身が情報を渡すのに相応しい者を選び、
その者を情報自身の居場所へ導く。 YUKI von MURATA

(注)本稿において、著者はドイツ軍の思考及び行動を
基準座標軸としている。
その基準座標軸からアメリカ軍、イスラエル軍、イラン軍を考察している。

◆序:オリオン座のα(アルファー)星・ベテルギウス
厳冬の夜空にオリオン座のα(アルファー)星・赤色巨星ベテルギウスが神々しく輝く。
球形でなくヒョウタンのような歪な形になっており、
伸縮を繰り返し輝いている変光星であり肉眼で見える
一等星である。
地球から640光年の距離にある。
同じく我々の銀河系オリオン腕に属する。星を見ると
恒星間航法(ワープ航法)ができる宇宙船があれば
そこへ行きたいといつも想う。
特にアンドロメダ大星雲には何故か魂がから強く
惹かれる。
もっと広い世界そして高度な世界へと想う。
だが、私があるいは人類がその広大な空間へ進出
する前に、地球上でやるべきことをしなければならない。
さて、地上に目を移そう。

◆1.アメリカ国務省によるイスラエルのイラン攻撃時期の分析
アメリカ合衆国・国務省はイスラエルのイランの
核開発関連施設への先制攻撃の時期を4‐6月と
分析する情報がメディアに流れた。
著者は既に複数のチャンネルから“多少の相違”は
あるが欧州某国情報機関の分析とする同様の情報を入手
していた。
本件はクラインさんに昨年の年末に私信及び非公開として
伝えている。(この作戦が仮に実行された際は、
作戦後には私信および非公開文は正確な情報源を除き
公表できる。)
◆1-1.非公開のコメント
現時点では、このアメリカ国務省の分析に関して、
当事者の作戦に影響を与えるので影響を与える詳細な
コメントを避ける。(この文章と同時にクラインさん
に私信および非公開文章として伝えている)

◆1-2.情報分析における基本事項(イランが核兵器を
持つ意志があるという情報あるいは、核兵器等の
関連開発を行なっていると言う情報が“正しい”
と言う前提でここでは述べておく。
イランが核兵器を持つ意志がなく、核兵器の製造能力
があると言う事をこの地域で示す事が目的である場合は
この限りではない。)
読者は作戦に影響を与えない範囲の下記の基本事項を
理解しておくとよい。
◆1通常イスラエル軍のこのような軍事情報は
オシント情報であるメディアには流れること
リークされる)はないということ、
2この情報はイスラエルが主語でなく“アメリカ国務省が
分析”としていることも留意しておくとよい。
すなわち、文字通り、アメリカ国務省の分析と
理解するか、イスラエル発信で極秘あつかいとして
アメリカ政府に伝えられた情報だが、
表向きアメリカ国務省の分析と装っているか、
それ以外の意味(6参照)があるかもしれない
ということ。
◆3通常、イスラエルは友好国の情報機関にでも
機密レベルが高次の情報は滅多に与えることはない。
この逆のケースは多々あるとしても。
4仮にイスラエル政府からこのような情報が
通達されるとしても、アメリカ合衆国あるいは
欧州の政府および政府機関等の情報のアクセス権
が極めて高いレベル(機密レベルが高い。
それを読める権限がある者に限定されるの意。)
限られたところにしか伝えられないと理解することである。
(それでも、現実には情報機関内部では確かな噂
として漏れることがある)
◆5あるいはイスラエルが作戦を実行する直前に
関係国に伝えられる場合があるということだ。
6したがって、この情報には情報源である当事国
あるいは関係国の何らかの意図があるかもしれない
と理解しておくことである。
7.あるいはこのような情報がリークされるという事は
アメリカ合衆国政府・オバマ政権は、
イスラエル“単独”での攻撃行動に賛成していない。
故に機密保持できないというシグナルであるとも
理解できる可能性もある。
◆8視点を変えれば、例え情報が漏れても作戦を
実行できるという自信が当事者にはあり、
同時にそれはイランへの警告あるいは挑発の意味も
あると考えられる。
9このような情報が本情報以外に多チャンネルで
流れるのは異常なことでもある。
10イスラエル政府・軍・情報機関内部でも作戦の是非が
問題になっていることがリークとして現われている
可能性もある。
11したがって、情報の査定結果について肯定、否定と
いう結果に関わらず、いずれの情報も消却せず、
保持し多次元的に想定しインテリジェンスを
継続する事である。
◆(旧日本軍は有益な情報を捨て去り、
事態を悪化させたことが多々あった。
例:広島原爆投下後、サイパン島からのアメリカ空軍
B-29爆撃機の長崎を標的とする原爆投下と思われる
通信の傍受と解析を日本側は行なっていながら、
軍部はその情報報告を無視し戦闘機による
B-29爆撃機の迎撃などの対処をしなかった。
結果長崎市民が原爆の犠牲となった。)

◆1-3.イスラエルの安全保障の基本的な姿勢
(下記の事項はドイツ連邦共和国の安全保障でも
当たり前の基本姿勢)
イスラエルは近隣のアラブ諸国に囲まれており
中東地域でのその国土面積は近隣諸国と比較すると
小さい。
したがって、この極めて小さい国土を守るためには、
周辺国の政治、軍、核開発、武将勢力等の動向に
探るために情報機関による活動を行なっている。
(日本人にわかるように言えば、柔道で小柄な自分が
巨漢の相手にツキを見せない構えの姿勢である。
小さなダビデ王が巨人ゴリアテに立ち向かうようにと
言えばイスラエル人に喝采を受けるはず。)
また、イスラエルは核兵器の保有と同時に
イスラエルのイスラエルの安全保障確保ために
過去にイスラエル周辺国の核兵器開発関連施設等への
先制攻撃姿勢を取っている(柔道で言えば、
自身は黒帯で様々な技を持ち、対戦相手である
巨漢の相手の間、攻撃および防護等の動き読み、
その相手の動きを利用し相手を封じ込める。
最終的に相手の戦う精神を挫く。相手より上の帯で
あることが重要)。
つまりこれが国家のサバイバルの基本姿勢である。
(柔道に例えれば難しくないだろう?ただ実際は
血みどろで柔道のような騎士・武士道的な清さはないがね)

◆1-4.日本安全保障
このイスラエルの姿勢を学び、
沖縄の米軍基地等で相変わらず安全保障に関する事で
膠着している日本国は結論の先延ばしのような
再検討等でなく国家の安全保障の姿勢に結論を
出す必要がある。
(国家の安全保障に真剣に取り組まないのは
アメリカ合衆国の安全保障という傘の中にいるからだ。
ぬくぬくとした去勢された宦官のような姿勢となる。
その日米安保とは条件が異なり単純に比較できる
ことではないが、アメリカ合衆国が有事の際に
日本を守る保障はない。
例:日米安保と比較できないが、1956年のハンガリー動乱
及び1968年のプラハの春の際、多くのハンガリー人、
チェコスロバキアの人々はアメリカ合衆国の助けを
期待した。
しかし、アメリカ合衆国は軍事大国旧ソ連を盟主とする
ワルシャワー機構内部問題として介入しなかった。)
つまり何度も繰り返すが(こんな事を言わなければ
ならないのは日本国ぐらいだがね)、
軍拡化する中禍人民共和国、
核兵器開発あるいはミサイル発射実験等する北朝鮮に
囲まれている日本国は自国の安全保障について
北朝鮮のミサイル基地等への先制攻撃等を取り入れる必要
がある。
安全保障に想定外や平和を愛する北朝鮮や中禍人民共和国
の侵攻等はないというおめでたい思想などという発想は
世界では通用しない。
かつ、アメリカ合衆国が有事の際、日米安保があるから
必ずしも日本国を助ける保障もない。

◆1-5.イランの反撃とイスラエルの立場と国際世論形成工作
さて、今日イランでは何者(イラン側はイスラエルによると断言。イランはこれを実証できる証拠は残念ながらない。)
かによる核開発関係者の暗殺が密かに行なわれている。
最終的にはイラン国家元首もその対象と見てよい。
また、何者かによるイランの重要施設などの爆破も
行なわれている。
何者かである優秀なミッション・インポッシブル・チームは
イランの核関連施設での運転、運搬、実験、完成等の
過程を計算し、次のミッションあるいは最終的な
ミッションの最適な時期を正確に算出している。
同時に現在様々な方法でそれらの重要施設、
有事の際の目標施設へのサイバー攻撃も行っている。
然るべき時期にその全土を麻痺(仮死状態)させるべき
ことが進められている。
見事だ。

それは現在の日本国にとって文字通り、
ミッション・インポッシブル(不可能)であるが、
何者かにとっては映画のミッション・インポッシブルが
色あせるあるいは子供じみたように見える本物の
ミッション・インポッシブル(不可能と思われるミッションを
遂行する)を遂行していると理解することが重要である。
さらに重要な事を、日本人に伝えておこう。
この優秀な何者かの戦い方に影響を与えたのは
第二次世界大戦時代の日本人であり、
◆日本軍の武士道的な戦い方を彼等は実体験し
その精神を学んだ。
そして彼等は四方八方を敵に囲まれる国土の建国に
伴う最初の戦争でそれを実践した。
彼らの多くはこの戦争で散った。
しかしその意志の中には今日「指揮官先頭」という伝統と
なって受け継がれて生きている。
残念ながら今日の日本の政治家(マニフェストを反古していないと奇弁を言うドジョウ総理など)、どうでもいい稚気な
「コーヒーをもう飲まない」宣言及び防衛に関する
無教養ぶりを露呈させその資質が疑われ、
◆自己防衛もできない防衛大臣。企業のリーダー達
(巨額損失を粉飾決算で隠蔽、サラリーマン根性など)
にはそれがない。
それはギリシャの高尚な精神(中国の論語の精神でも良い)
が自国では滅び、他国で見出され生きているような
ものだ。それはその高尚な精神を生んだ国にとっては
誠に悲劇である。

◆話はイランでは何者かによる核開発関係者の暗殺に戻ろう。
その報復(イラン側の主張)としてイランは
インド、グルジア、タイ王国などでイスラエル大使館爆破
やテロリスト自身がしくじって負傷するなどの
スマートさが欠ける活動、どちらかというと泥臭い
テロ活動を行なっているのは周知の事実。
これは国際的(アラブなどのイスラム世界を除く)には
イスラエルは被害者であるという印象を与えることに
なる。同時に反イランでもないこれらの国々からも
イランに対して反発やネガティーブな印象を与え
国際的にますますイランにとって不利な結果を
生んでいる。
事実欧米メディアはイランを題材にその危険性と
非合法活動などのネガティーブキャンペーンを伝えている。
つまり、イランは挑発に見事に嵌っている結果となっている。

これは歴史では太平洋戦争前夜の
アメリカ合衆国側をはじめとするABCD包囲陣で囲まれて
いく日本国に対する連合国側の外交姿勢と世論形成と
似ている。(アメリカ合衆国やイスラエル批判という
単純なお子様の発想はしないことだ。
◆どこの国でも生存するためあるいは利益のために、
場合によってはこのようなこともするという立場から
事態を考察することが重要。)
この点も兼ねてビスマルクが言うように、
歴史から学ぶ必要がある。
これが世界の戦争だよ!日本の諸君!

1-6日本はテロ対策ができているか?
ここでは、反イスラム、反イランでもない日本、
むしろイランの友好国でもある日本がかれらの
標的にならないことを望む。(かつては欧州内では、
情報機関はテロリストが国内にいた場合、
自国内でテロ活動を行なわないならば暗黙のルールで
滞在を黙認していた時代もあった。
このようなアンダーテーブルの約束事も時には必要である。
◆一方、情報機関は彼らを泳がしながら監視し、
テロリストは隣国で出張してテロ活動を行なっていた。
実例:フランス共和国とスペイン両国に関わる
バスク問題など。
したがって、必要あればイランに対して日本国内で
アメリカおよびイスラエル大使館、
シナゴーグ等へのテロ活動をしないという一種の暗黙
の外交交渉も必要である)日本の外務省のイラン政府
とのパイプの維持および然るべき機関の
カウンターインテリジェンス活動に期待する。

◆1-7日本はサイバー攻撃対策ができているか?
イランのサイバー攻撃だから、対岸の火だとただ
眺めている訳にはいかない。
ご承知の通り、今日中禍人民共和国・解放軍は
海南(ハイナン)島から日本、アメリカ合衆国、ヨーロッパ
などの主要国政府機関、防衛軍事機関および
民間企業機密、開発商品、人事および顧客、
個人情報情報などへのサイバー攻撃を行なっている。
日本国政府および日本企業も多大な情報の漏洩
および被害を被っている。
アメリカ合衆国政府はは名指しで中禍人民共和国からの
サイバー攻撃と非難している。
もちろん、殺されない限り己の非や嘘を認めない
中国人の代表である中禍人民共和国政府は当然認めない。
どこかの無法なハッカー集団によるとシラを切っている。

このことからも、現在不可解なぐらいの軍拡を進めている
中禍人民軍が、例えばある日の真夜中に日本国に対して
サイバー攻撃を行い、航空管制、交通、通信、エネルギー、
インフラシステムなどをコントロールまたは
シャットダウンした上で、
日本国の政府および防衛機能麻痺状態下
(それに防衛省には日本人に帰化した中国人スパイも
活動しているからね)で、
夜が明けると中禍人民解放軍が北九州侵攻!上陸!という
事態になっていたということがありえると想定する事は
否定できないはず。
したがって、イランへのサイバー攻撃を徹底的に研究し、
日本のサイバー攻撃からの防衛に努めることに期待する。
なぜならば、日本国のサイバー攻撃からの対処・防衛能力は
欧米の先進国のそれと比較するならば
かなり遅れている評価されているからである。
この現状を認識することが重要である。

◆1-8.さらなる挑発に乗せられているイランと
アメリカ合衆国の願望の実現
イランはホルムズ海峡封鎖をすると警告を出している。
対して、アメリカ合衆国は同海峡の封鎖は一線を
超えることだと警告を行なっている。
アメリカ合衆国にとって、もっとも都合のいいシナリオは、
第二次世界大戦がポーランド側からドイツ軍に対する
攻撃がポーランド側からあったという口実を機に
ポーランド侵攻を開始したように、
イラン革命防衛隊が、挑発に乗って火を噴いてくれる
状況があればよい。
そうなれば、国際社会で大義名分を用いて堂々と武力行使が
できる。

◆1-9その一方で、オイルマネーでさらに潤いたい他のスン二派
のアラブ諸王国は内心シーア派イランが攻撃され
石油価格高騰を待ち望んでいる一面もある。
イラン攻撃に対して、核兵器開発という国際的なルールから
逸脱し禁じ手に染めたイランに対して擁護できないという
言う見方もできる。
それと彼らにはイラクの運命がイランの将来の運命と
重ねていることもある。
将来が判る負け馬と思われる馬には誰も乗りたくない
という心情ある。同じイスラム教徒ではあるが、
スンニ派とシーア派と言う宗派の違い、
アラブ人とイラン人との民族の違いもあって
この問題に対して当事者のイランと他のアラブ諸王国
とは温度差がある。

◆1-10結論:イスラエルとイランは戦火を交える可能性は
非常に高い。

◆1-11イラン攻撃の成否:イスラエル側の視点からの
見解及び攻撃後の世界に与える影響。
本件を述べる前に下記の戦争における予備知識を
理解していただいた上で進めたい。

戦争における予備知識:著者は限定された関係者
または友人向けにアメリカ軍のアフガニスタン攻撃前に
その作戦の成否についての非公開レポートを著した。

◆1-11-1概要:戦場の置ける空間
戦争前に当時のロシア軍参謀本部の将軍は、
アメリカ軍のアフガニスタン攻撃は失敗すると
コメントを行なっていた。
それに対して著者は同レポートで
このロシア軍参謀本部の将軍の見解を否定した。
その見解の大きな理由(根拠)は
フォン・クラウゼヴイッツ・戦争論(補足:ロシア軍も
レーニンの革命時代から戦争論を採用していた)で
述べられている“戦場となる空間の広さ”の違いである。
旧ソ連軍はアフガニスタン侵攻で苦戦し撤退した。
この理由はなにか、
旧ソ連軍はアフガニスタン文字通り限定された戦場で
戦っていたのではない。
実際は東部の隣国のパキスタンから国境を越えて、
反ソ連支援部隊が送り込まれ、その背後には
アメリカ合衆国が控えていた。
西部はイランから他のアラブ諸国の反ソ連勢力への
支援があった。
すなわち、旧ソ連軍はアフガニスタン国土以上の
広大な戦場で実際は戦いを行っていた。 
その意味では、アフガニスタンは広大な戦場空間での
局地的な戦場となる。
そこで旧ソ連軍自身は戦場全域で戦っていると
錯覚し続けていた。
それは限定的な戦いを意味する。
そこで彼等は消耗戦を続けた。
この打開策を旧ソ連はパキスタン、イランに対して
行う必要があった。(極論で言えばアフガニスタンの
国境を空輸も許さないベルリンの壁状態にしなければ
ならなかった。)これができていなかったことが
旧ソ連の大きな敗因要因である。
現実的にはそれは世界大戦に繋がるリスクが
ある軍事作戦であり、かつそれはソ連にとっても
実行性において取りにくい選択である。
故にアフガニスタン侵攻前に旧ソ連軍は
作戦においてこの点を考慮しておくべき事項であった。

他方、アメリカ合衆国はアフガニスタン攻撃において、
テロに対する戦いという大義名分を国際社会、
ロシア(このためロシアはチェチェン共和国への
攻撃を正当化できた)、
中禍人民共和国(チベット、ウイグルなどの反政府勢力
の活動をテロ活動とし弾圧強化した)
からも取り付けていた。
パキスタンに対しては、アメリカはパキスタンの
立場を明確するように迫り、それは国境の部族に対して
アフガニスタン支援を行なわせないように協力するなど
しなければ、パキスタンの存亡の危機に関わると、
本気で協力するように追い込んだ。

その結果、アメリカ軍の戦場空間は旧ソ連軍と異なり、
アフガニスタンという文字通りの一国の限定された空間
での戦場となった。(視覚的に例えるならば、
タリバン政権は刑務所の壁の中で反乱している囚人の
戦いと変わらない状況であり、
アメリカ軍は刑務所の掘りの監視搭や屋根から
攻撃して追いつめているようなものである。
日本人は判るように例えるならば豊臣秀吉(当時は羽柴の姓)
の高松城兵糧攻めのような状況にする。)
このような場合は、アフガニスタンのタリバン戦力は
戦闘に必要な兵站、兵力の増加は外部からは
困難あるいは不可能な状況なる。
したがって、アメリカ軍はタリバン勢力を上回る
軍事力があればアフガニスタンを短期間で制圧できると
結論を出していた。
ただし、注意事項として、アメリカ軍があるいは
傀儡政権がアフガニスタンを長期に統治する場合は、
国境から反アメリカ勢力やタリバン残党勢力が
流入しないようにすることを留意しなければならない。
これを怠るとこの地域での安定維持は困難である。
と当時はコメントを行なった。
結果はご承知の通り、アメリカ軍は短期間で全土制圧と
傀儡政権樹立、ただし、パキスタン側からの反勢力の流入、
国内の部族勢力の権力闘争もあり、その統治はいまだ安定
していない。
この考えは今回のイラン攻撃の際にも重要である。

◆1-11-2では次にこのイラン攻撃が行なわれた場合
について述べる。
戦争における目的と目標によって攻撃の成否は異なる。
大まかに言えば、
1イスラエル側がハッキングによる電子戦も兼ねた
イラン攻撃の目標がイラン核開発関連施設の破壊の
限定と目的が核開発阻止であるならば
短期的見方をすればイスラエル空軍側は33%ぐらい
ダメージ(イスラエル・元情報機関上官のコメント)
を受けて成功するだろう(33%の損失が見込まれる。
これを成功と呼べるかという問題もある)。

短期的にはイスラエルのイラン攻撃が成功しても
イランの核開発の再開を阻止できる保障はない。
また、同時に世界的なイスラム過激派によるよる
テロ活動が各国で拡散し発生する可能性が高くなる。
さらなる問題は、長期的にはイスラエルがこのような
限定攻撃に留めるならば、
最終的にはイランが隣国、内乱状態のイラク、
アサド政権下の混沌としたシリアを通過しゴラン高原から
イスラエルへの侵攻をする可能性もある。
イランの背後にはロシアが控えている。
したがって場合によってはこの中東での限定的な
戦争空間から戦争空間が拡大することリスクがあることを
意味する。

このような作戦を仮に遂行するならば、
この作戦の欠点を補うために同時並行で
インテリジェンス部門はイラン現政権と敵対する
国内勢力を支援し現イランの国体を転覆させ、
トルコ型のような政教分離政権樹立をイランに
樹立させる工作を行なう必要がある。
もう一つはシリアのアサド政権をも転覆し、
国民の多数派であるスンニ派によるシリア政府の
樹立工作と同時にこのスニン派シリア政権が、
シーアー派イランとの断交に路線変更おこない、
イスラム教国家同士の対立をさせるようにする
工作を行なうことにより、シリアがイランの
イスラエル侵攻という反撃に対してイスラエルの盾
(恒久的な保障はない)となるような構図を構築
しなければならなくなる。
ただし、これらはミッションの成功の保障には時間
という問題もある。ここでの時間の制約要因は、
イランの核開発にようする時間とアサド政権崩壊後の
新政権樹立である。

2 上記の作戦には、イスラエルは自国への
イラン空軍及び場合によっては陸軍の反撃を
無効化するためイランの空軍及び必要によって
陸軍を可能な限り破壊する予防攻撃も兼ねるオプションを
実行するかの判断の必要が生じる。
その場合はイスラエル空軍のダメージ率は高くなる。

◆3イスラエル側のイラン攻撃目標が核開発関連施設の
破壊とイラン全土の制圧と目的が核開発阻止及び
イラン政府打倒であるならば、短期・長期的にも
イスラエル単独では不可能でなくても、
大きな犠牲が伴いイスラエル軍の戦争持久能力に
大きな影響を与える。イラン制圧はイスラエル
空軍だけでなく、イスラエル陸軍の参戦が絶対条件であるが、
イスラエル陸軍ロジスティク(兵站:補給)が伸びる。
イスラエル軍単独の戦争はハイリスクであり、
作戦よってはイスラエル国家の存亡に繋がる可能性が
高くなり、危険な戦争と判断する。
さらに、アメリカ軍による攻撃でなくイスラエル単独の
イラン制圧攻撃は全アラブに反イスラエル感情を
生じさせるため、現実的な作戦ではない。
(過去何度もイスラエルは中東に置いて勝利したが
イスラエル人自身が戒めるように、己の能力調子に
乗り過ぎて、失敗してしまう。ということを著者は
望まない。)よって、このような軍事作戦を遂行するならば、
アメリカ軍・英国軍等の参戦が求められることになる。

いずれの作戦であれ、ロシアはこの作戦の全容をある程度
把握していると判断する。
よってそのロシア(ロシア及び旧ソ連の共和国)
とイランの関係に注意し続ける必要がある。

また、どのような作戦であれ世界情勢は
上記のような世界的なテロ活動の増加。政情不安、
さらなる金、石油価高騰となる。
世界経済は石油等のエネルギー価格高騰は企業活動の
足を引っ張る形となる。
また、予断の許されないユーロ危機の未解決と兼ねて
厳しい状況が予想される。
それとロシアの動向に留意し続ける必要がある。
舵取りを誤まるとこの地域から長期的には世界的な戦争
にも発展する結果を生む可能性も出てくる。

(補足)某国ドジョウ政権の外務大臣が
イラン制裁及び攻撃が行なわれた場合の世界的な
影響があるとアメリカ政府に伝えたようだが
(外務大臣の発言は正論でもあり心情も理解できるが)、
これは素人外交である。
アメリカ政府はこのような全てのリスクを考慮しての
イランへの制裁行動である。
軍事力の裏図けがあるロシア、中禍人民共和国が
アメリカ政府に物を申すのとは次元が異なる。
軍事力の裏図がない外交、かつアメリカの軍事力の傘で
守られている外交の下でドジョウ総理の外務大臣が
物申すとことは、ドジョウ総理同様に賢明な資質
があるのかと疑われることになる。

◆1-12イスラエル、イランが戦火を交えることの是非に
ついて著者の立場はマタイの福音書にあるピラトが
水を持ってこさせ、手を洗いながら群衆の前で言った
その姿勢に近い。
(アリス・プロトコールの戦争について参照)
ただ、イスラエル及びイランの双方の一般市民が
犠牲にならないことを祈る。
イランの歴史ある建築物、名所及び世界遺産
(ペルセポリス、エズファハン、シーラーズ、
マシュハドなど例え宗教が異なってもその美しい
モスクや都市が失われことがないように望む。
破壊はアフガニスタンの仏像が破壊されたように
野蛮なことである。
失うことは人類にとって大きな損失である。
それと意外と美味しいイランの紅茶ブランドMAHMOOD TEA・
スリランカ製が飲めなくなるような事はしないで欲しいね。
これが、以外と英国王室以外の欧州王室御用達
(紅茶に関しては、美味しい紅茶は英国王室御用達
として、そうでない残りは他の欧州の王室などでは
ないかという印象を与える。)の紅茶よりも
個性的なブレンドで美味しい。

さて、冒頭のオリオン座に話を戻そう。
オリオンのα(アルファー)星・ベテルギウスは
星の寿命を終え、いつ超新星爆発(ハイパーノヴァ)
してもおかしくないと言う。
超新星爆発が起これば地球上では昼間でも太陽が2つ
(逸話)あるように空に明るく輝く天体ショーが
起こると言う。(逸話:総合商社双日の名について、
某台湾人は太陽が二つ、そんなの嘘と大笑いして
いたが、嘘でなく事実になる日が来るかもかもしれない)
640光年の距離を瞬時に移動できる恒星間航法
(ワープ航法)ができる宇宙船でその宙域に差し掛かれば、
そこで既に大爆発して死に絶えているかもしれない。
星は星間ガスに戻り、そして再び新たに生まれる星となる。
この超新星爆発が起こればガンマー線バースト
(強力な放射線)により周辺の星系に生命がいれば
一瞬で全滅させる地獄星になると言われる。
地球にも影響があると言われている。
他方、ベテルギウスの地軸の方向が地球から
約20%ずれていることからガンマー線バーストの
直撃を地球は受けないという見解もある。
しかし、通常の太陽や宇宙からの宇宙線以上の
強力なガンマー線が地球に降りそそぐことになる。
その影響については、いまの地球人類は判っていない。

悠久の歳月を経たベテルギウスの超新星爆発と、
その時がいつ起こってもおかしくないイラン攻撃
あるいは未解決のユーロ危機と重なる。

おっと、大事な事を忘れていたよ。
ドジョウ総理もいつ永田町で超新星爆発
(総選挙、辞職あるいは解散)かもしれないね。
さすればそれはドジョウ総理の党の諸君にとっては
恐怖の地獄星となるかもしれないね。
政敵にとっては願い星となるかもしれないね。
超新星爆発によって星間ガスになり新たな星が
生まれるように長い目で見れば新たな政治が
生まれるかもしれないね。
それまでは国民も一時的には壊滅的な被害を受けるかも
しれない。

例の地球外デザインのようなワイングラスを通して
ベテルギウスを眺めると紅いワインが星を飲み込むように
グラスの中で波打つ。
さて、夜空に新星が現れたとするとすれば、
何を願い星に願うとするか。
YUKI von MURATA
2.シリア・アラブ共和国情勢とイランにつづく。
◆アメリカ在住わが悪友グロース孝夫氏より
=「脱原発」に関するクライン孝子さんの新著
http://takaogross.blogspot.com/2011/11/blog-post.html
なぜドイツは脱原発、世界は増原発なのか。迷走する日本の原発の 謎]
本の紹介専門新聞「週刊読書人」書評
http://d.hatena.ne.jp/eschborn/20111121/1321935624
◆拙著のポイント
「次々に明らかになる真実・・・・
1」日本の経済復興を後押ししたのは原子力エネルギーだった!?
2)エネルギー争奪戦が戦争につながった!?
3)ドイツの脱原発路線は大震災前から決まっていた!?」と・・・
目次
<<図解による知っておきたい原発と放射能の基礎知識

(プロローグ)
福島原発が過去最悪の状態にあることを3.11に世界は知っていた。
 
第1章 3.11以降明らかになった”世界から取り残される”日本
第2章 誰も止められなかった唯一の被爆国日本の原発事故
第3章 福島原発事故を起こした悪しき日本の構造
第4章 世界を揺るがすドイツの「脱原発政策」事情
第5章 福島の”後”も世界での原発推進の空気は衰えない
第6章 エネルギー獲得競争に翻弄された世界史
第7章 ご先祖様の遺言がドイツを「脱原発」に踏み切らせた
第8章 日本は原発とどう向き合うべきか
(エピローグ)
日本よ、なでしこJAPANに続け!
http://www.amazon.co.jp/%E3%81%AA%E3%81%9C%E3%83%89%E3%82%A4%E3%83%84%E3%81%AF%E8%84%B1%E5%8E%9F%E7%99%BA%E3%80%81%E4%B8%96%E7%95%8C%E3%81%AF%E5%A2%97%E5%8E%9F%E7%99%BA%E3%81%AA%E3%81%AE%E3%81%8B%E3%80%82%E8%BF%B7%E8%B5%B0%E3%81%99%E3%82%8B%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE%E5%8E%9F%E7%99%BA%E3%81%AE-%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%B3-%E5%AD%9D%E5%AD%90/dp/475931203X/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1315450626&sr=8-
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
==============================
今年のわが4大キャンペーン
『大計なき国家・日本の末路 
日本とドイツ、それぞれの戦後を分けたもの』クライン孝子著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4396613423/chsakurajp >>
チャンネル桜二千人委員会入会のお薦め
http://www.ch-sakura.jp/579.html

他紙より面白い産経紙購読のお薦め
http://reader.sankei.co.jp/reader/

そして新著紹介 曽野 綾子著
「揺れる大地に立って 東日本大震災の個人的記録」
http://www.amazon.co.jp/%E6%8F%BA%E3%82%8C%E3%82%8B%E5%A4%A7%E5%9C%B0%E3%81%AB%E7%AB%8B%E3%81%A3%E3%81%A6-%E6%9D%B1%E6%97%A5%E6%9C%AC%E5%A4%A7%E9%9C%87%E7%81%BD%E3%81%AE%E5%80%8B%E4%BA%BA%E7%9A%84%E8%A8%98%E9%8C%B2-%E6%9B%BD%E9%87%8E-%E7%B6%BE%E5%AD%90/dp/4594064736/ref=sr_1_8?ie=UTF8&qid=1316786553&sr=8-8

若宮健著
「カジノ解禁が日本を亡ぼす」
http://www.amazon.co.jp/%E3%83%91%E3%83%81%E3%83%B3%E3%82%B3%E3%81%AB%E6%97%A5%E6%9C%AC%E4%BA%BA%E3%81%AF20%E5%B9%B4%E3%81%A7540%E5%85%86%E5%86%86%E4%BD%BF%E3%81%A3%E3%81%9F-%E5%B9%BB%E5%86%AC%E8%88%8E%E6%96%B0%E6%9B%B8-%E8%8B%A5%E5%AE%AE-%E5%81%A5/dp/4344982533/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1331042304&sr=8-1
==============================

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

_21世紀を迎えた今世界は混沌としています。日本もその渦て
政治経済ともに、国際的視点に立脚し欧州からの情報収集が不可欠に
なってきています。欧州の国際情勢を日記風にまとめドイツ滞在歴40余年の経験を生かし、現地よりレポートします。
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_

・ 上記につきクライン孝子名抜きのメルマガの転載・発言は固く
 お断りいたします。
(なお「クライン孝子」および「クライン孝子の日記」
と明記されていれば、転載・発言は大いに結構! 歓迎いたします)
・このメルマガは下記のホームページからの登録も可能です。
・このメルマガは下記のホームページの孝子日記でもご覧になれます。
 「クライン孝子のホームページ」 http://www.takakoklein.de
 「はてな 」  http://d.hatena.ne.jp/eschborn/
メールはこちらへ  E-mail: mail@takakoklein.de

メルマガ発行者: クライン孝子 (フランクフルト在住 )
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆