■YUKI von MURATA氏より[緊急:危機管理:有事の際におけるイラン脱出]

外交解決「窓口狭まっている」 イランに建設的姿勢を要求 米英首脳が会談
http://sankei.jp.msn.com/world/news/120315/erp12031509570003-n1.htm

■YUKI von MURATA氏より[緊急:危機管理:有事の際におけるイラン脱出]
◆危機管理:有事の際におけるイラン脱出
◆1.イスラエルのイラン攻撃X-DAY
◆2.そこで、事前にイラン在住の企業人及び旅行者などの方々には
◆3-1東部方向ルート
◆3-4注意;国境警備員を買収して国境を越えるようなことを・・・
◆4.空路での脱出
◆5企業向け危機管理
◆6重要書類はいつでも破棄できるように、
◆7独自に脱出する際は現地大使館か日本の外務省に連絡を
◆8.最後に日本国・外務省には有事の際
◆◇◆さても我が著書
◆アメリカ在住わが悪友グロース孝夫氏より
=「脱原発」に関するクライン孝子さんの新著
http://takaogross.blogspot.com/2011/11/blog-post.html

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◆危機管理:有事の際におけるイラン脱出

ブラックジャックが赤ん坊の命を助ける。
やがて救われた赤ん坊は一国の運命を左右する大統領になった
話があった。(手塚治原作)架空の同作品の中でも著者には強い印象
を与え忘れられないストリーである。

そこでイスラエルのイラン攻撃が行なわれた際に、
少しでも犠牲者がでない事を望む故に本稿を記述する。
イランにいるご友人、家族、企業から派遣されている社員、現地の方と
ご結婚された方々などにお知らせいただき、ご参考になれば幸いである。
戦争が回避されることを祈りつつ。


◆1.イスラエルのイラン攻撃X-DAY
イスラエルのイラン攻撃の時期X-DAYについては、信用を重んじる
情報源との関係もあり残念ながらここでは公表できない。
しかしながら、X-DAYへの時間的な猶予があるわけではない。
イスラエルはイラン攻撃についてアメリカ合衆国への事前通告は
しない方針を取っているため、この攻撃は突如実行されると
想定しておく必要がある。


◆2.そこで、事前にイラン在住の企業人及び旅行者などの方々には
有事の際にイラン国外の脱出ルートの確保の検討と脱出準備を
お勧めする。
準備は今日(3月14日)から一週間以内(できれば72時間以内:
72時間以内に攻撃が始まるという意味ではない。
慌てず急がず、可能な限り敏速に準備することが必要。)に終え、
かつ攻撃が開始された場合24時間以内に第三国へ脱出できるように
準備することをお勧めする。

3.イラン国外への陸路での脱出ルートの検証
このイラン地域から第三国への陸路での脱出ルートは
極めて限定される。
空路での脱出は下記4を参照


◆3-1東部方向ルート

イラン・パキスタン国境ルート
イラン東部及びパキスタン側国境辺境の部族地域でありその治安は
極めて悪い。
脱出ルートの考慮から外すこと。

イラン・アフガニスタンン国境ルート
検証対象外:ご承知の通り、国土全土の治安安定になっていないため
この方面の脱出は避けよ。かつ入国にはVISA(査証)が必要。
現在アメリカ兵のコーラン焼却、住民への銃乱射等で治安悪化の
可能性が高くなる。


3-2北部方面ルート
トルクメニスタン国境ルート 入国にはVISA(査証)が必要。
本国紹介で約3週間かかる。
時間的制約があり、このルートでの脱出は最初から考慮するべき
ではない。但し、有効ビザを保有している場合はこの限りではない。
尚、トランジットビザ収得には基本的にトルクメニスタン経由で
第三国へ脱出できる航空券(有事故に予約変更、座席確保、
他社便変更可能なビジネスクラスをお勧めする:
ルフトハンザドイツ航空で隣国のアゼルバイジャン経由フランクフルト
へ脱出かアゼルバイジャン航空でバクー経由バクーから同航空か
ルフトハンザ及びオーストリア航空で第三国脱出)等が必要。
かつトルクメニスタン側に取引先、現地旅行会社に強いネット
ワークがあり、国境まで迎えに来てくれるように手配できる
保障が必要。その打ち合わせしておく必要がある。
繰り返すがビザ収得は3週間必要。このルートでの脱出は最初から
考慮するべきではない。

アゼルバイジャン
入国にはVISA(査証)が必要。VISA(査証)手続くには時間
がかかる。有効ビザ保有者以外はお薦めできない。かつては
国境、空港でビザが取れたがその方針は変更され、事前にビザを
収得することが条件となっている。

◎アルメニア及びトルコ国境
陸路ルートで唯一脱出できる国境。したがって脱出できる可能性は
アルメニア及びトルコ国境ルートという限られた国境になる。
両国とも陸路で入国可。
但し、自分がイランのどこにいるかによって、そのトルコ・アルメニア国境
への移動距離は長距離となることも考慮しなければならない。
かつその際は、テヘラン及び核関連施設がある都市は迂回する
必要がある。また、攻撃の規模、状況及び自分がいる場所によっては
即脱出よりも移動しないで待機する方がよい場合もある。
の状況判断も必要である。


3-3西部方面ルート
イラク対象検証外


3-4南部方面ルート
開戦後は海上ルート閉鎖の可能性も高くなると考慮する必要がある。
もし、対岸のアラビア半島諸国へ海上ルートで脱出する際は、
原則的にイラン国籍船は避けよ。この海域にはいわゆる密航、
密輸船もある。これらに乗って渡る方法もあるが、お勧めできない。


◆3-4注意
ここでの記述は国境警備員を買収して国境を越えるようなことを
想定して記述していない。生死にかかわる有事の際に、このような
国境ではそれが必要となる場合もあるだろうが、このような行為の
成否と結果については自己責任となる。
こでは“公式”にはお勧めできないとお伝えする。


◆4.空路での脱出
尚、民間航空機の第三国への飛行制限がかかっていない場合は
この限りではない。
ただし、一般的には開戦時には民間航空機の飛行は制限または停止
となると想定する必要がある。
仮に民間機の飛行があっても、攻撃の際は民間機が誤爆、
誤認攻撃となる可能性もある。
したがって陸路での脱出を想定しておく必要がある。

4-1航空券
航空券はビジネスクラス(格安ビジネスでなく)以上、
かつ第三国経由の仮のルート(欧州を最終ルートにするか
アラビア半島経由でなるべくさらに遠方である日本国などを
最終目的地とする)購入をお勧めする。

メリット:通常ビジネスクラスは1年間のオープンチケットであり、
同時に未使用なら全額払い戻しができる。
あるいはイランから第三国の脱出先からでもルート変更(4-3参照)
でき搭乗できる。差額が多い場合はその差額は返金される。
有事故に予約変更、座席確保(ビジネスクラスの座席がなくても
エコノミークラスに空席があれば乗れる可能性もある。
状況によっては優先的にエコノミークラスに搭乗できる場合もある)、
他社便変更(航空会社は限定されない。
格安ビジネスは航空会社の制限あり)、ルート変更、途中経由地
からの搭乗可能。エコノミークラスは満席になりやすく
様々な制限がかかる。
生死がかかわる有事の際はビジネスクラス以上の購入を
事前に用意することをお勧めする。(極論で言えば、お金を倹約し
命を失うか、お金を失って{大金払って}生を得るかの選択である。
但し、個人的に財力に問題がある場合はこの限りではない。)

4-2航空会社
イラン航空は避けよ。
ルフトハンザ・ドイツ航空、オーストリア航空などの
欧州系航空会社はてイラン・テヘラン以外にイラン周辺の
第三国からも搭乗できる。
トルコ航空またはアラビア半島のカタール、エミレーツ航空などの
航空会社なども同様である。
できるだけ便数の多いかつ座席供給力がある航空会社をお勧めする。

4-3ルート
ビジネスクラスで最終目的地を仮にロンドンとする。
オリジナル航空券をテヘラン→イスタンブール→ウィーン→
フランクフルト→ロンドンとすると。
下記のように様々なルートに変更できる。
航空券1テヘラン→トルコ国境の都市かイスタンブールあるいは
アルメニアのエレバン→フランクフルトまたはウィーン(イスタンブール
直接ロンドンも可)→ロンドン
航空券2テヘラン→トルコ国境の空港がある都市→イスタンブール→
フランクフルトまたはウィーン(イスタンブールから直接ロンドンも可)→
ロンドン
航空券3テヘラン→ドーバーまたはドバイなどから→ロンドン

ビジネスクラスの場合、航空券1から2、3などののルートの変更は
マイル内なら可能。
マイルを越える場合は差額を払う。テヘランの空港が閉鎖されていても、
第三国の空港から航空券は無効にならず搭乗できる。
テヘラン→第三国間の未搭乗の区間は場合によっては払い戻しも
できる。

◆5企業向け危機管理
イランに社員を派遣している企業は下記について検討されること
をお勧めする。
1脱出ルートを検討する。
2同行家族の早期帰国を検討。
3かつ保険の意味で社員に各々にビジネスクラスの航空券の支給。
4有事の際に脱出のための現金支給。
5有事の際の荷物は最小限ルックサックまたは機内に持ち込める
キャスター付きの小型スーツケース程度を限度とする。
他の荷物は破棄。
◆6重要書類はいつでも破棄できるように、本国へバックアップ等
せ脱出のサポートを検討。
7多くの日本人がイラクで人質状態になったケースを検証すること。
私の知っている某5大総合商社勤務の日本人社員は
到着した当日戦争が始まったが、戦車が砲弾を撃つ中で、
多くの欧米人が脱兎のごとくサウジアラビアなどに脱出する中、
現地の会社の同僚とのんびり将棋をしながら戦争経緯を会社で
眺めていた。
その結果、イラク側の長期に渡る日本人の人質の一人となった。
(本人からの直接体験談)
◆7独自に脱出する際は現地大使館か日本の外務省に連絡を
自分の居場所と移動予定ルートを報告した方がよい。
大使館側が安否を確認する作業を効率よくさせるためにも。
かつ何らかの不測の事態にご自身の足取りを追跡できる。
つまり、場合によっては大使館側が救援できる可能性もある。

◆8.最後に日本国・外務省には有事の際にイランおよび隣国への
脱出(特別な入国許可)ができるように根回しの交渉を行なって
いただく事を強く期待する。人質にならないようにも根回しの
交渉もする必要もある。再び日本人救出のためにトルコ航空
(日本の航空会社は救出の飛行に尻込みした)やアフリカで
ドイツ連邦軍・空軍輸送機に頼るような事態にならないことを望む。
日本人救出のために湾岸周辺に病院船の派遣と待機の検討も
お願いしたい。                      
以上

敬具>>
◆◇◆さても我が著書
◆アメリカ在住わが悪友グロース孝夫氏より
=「脱原発」に関するクライン孝子さんの新著
http://takaogross.blogspot.com/2011/11/blog-post.html
なぜドイツは脱原発、世界は増原発なのか。迷走する日本の原発の 謎]
本の紹介専門新聞「週刊読書人」書評
http://d.hatena.ne.jp/eschborn/20111121/1321935624
◆拙著のポイント
「次々に明らかになる真実・・・・
1」日本の経済復興を後押ししたのは原子力エネルギーだった!?
2)エネルギー争奪戦が戦争につながった!?
3)ドイツの脱原発路線は大震災前から決まっていた!?」と・・・
目次
<<図解による知っておきたい原発と放射能の基礎知識

(プロローグ)
福島原発が過去最悪の状態にあることを3.11に世界は知っていた。
 
第1章 3.11以降明らかになった”世界から取り残される”日本
第2章 誰も止められなかった唯一の被爆国日本の原発事故
第3章 福島原発事故を起こした悪しき日本の構造
第4章 世界を揺るがすドイツの「脱原発政策」事情
第5章 福島の”後”も世界での原発推進の空気は衰えない
第6章 エネルギー獲得競争に翻弄された世界史
第7章 ご先祖様の遺言がドイツを「脱原発」に踏み切らせた
第8章 日本は原発とどう向き合うべきか
(エピローグ)
日本よ、なでしこJAPANに続け!
http://www.amazon.co.jp/%E3%81%AA%E3%81%9C%E3%83%89%E3%82%A4%E3%83%84%E3%81%AF%E8%84%B1%E5%8E%9F%E7%99%BA%E3%80%81%E4%B8%96%E7%95%8C%E3%81%AF%E5%A2%97%E5%8E%9F%E7%99%BA%E3%81%AA%E3%81%AE%E3%81%8B%E3%80%82%E8%BF%B7%E8%B5%B0%E3%81%99%E3%82%8B%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE%E5%8E%9F%E7%99%BA%E3%81%AE-%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%B3-%E5%AD%9D%E5%AD%90/dp/475931203X/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1315450626&sr=8-
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_21世紀を迎えた今世界は混沌としています。日本もその渦て
政治経済ともに、国際的視点に立脚し欧州からの情報収集が不可欠に
なってきています。欧州の国際情勢を日記風にまとめドイツ滞在歴40余年の経験を生かし、現地よりレポートします。
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