■【言いたい放談】ユーロのジレンマに陥ったドイツの苦悩

■【言いたい放談】ユーロのジレンマに陥ったドイツの苦悩
だがドイツも負けていない!

◆【言いたい放談】ユーロのジレンマに陥ったドイツの苦悩[桜H24/7/6]
http://www.youtube.com/watch?v=OlXAAEpq6js&list=UU_39VhpzPZyOVrXUeWv04Zg&index=7&feature=plcp
◆EU首脳会談が行われたのは6月28+29日の両日だった。
◆これ絶好のチャンスと判断したものか、両国はワル知恵を働かせ
◆ドイツ国民が怒るのは無理もない。
◆どれ、一つ、ドイツからその分ふんだくってやろうではないか」。
◆ユーロ潰しに専念しているイギリスが外野からちょっかいを出し
◆つまり、焼け太りになるのは大銀行だというわけである。
◆そこでドイツではこの日を機会に、EUへの権限移譲大反対キャンペーン
◆ちなみにその訴訟数たるや1万2千件にのぼり、
◆連邦憲法裁判所での判決だが国民の意思を尊重して、イエスともノーとも
◆ドイツと債務国に配慮して、歯に衣がささったようなコメント
◆ところで、この間、メルケルはどこにいたか
◆今一つ某氏より
◆さて、情報提供をさせて頂きます。
◆これまで日本の政治を歪めてきた政治家、マスメディアにとって、外国産の『踏み絵』
◆◇◆
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◆【言いたい放談】ユーロのジレンマに陥ったドイツの苦悩[桜H24/7/6]
http://www.youtube.com/watch?v=OlXAAEpq6js&list=UU_39VhpzPZyOVrXUeWv04Zg&index=7&feature=plcp
<<つい先月は、「自分の目の黒いうちはユーロ共同債は認めない」と強気の発言をしていたドイツのメルケル首相であったが、欧州首脳会議に出てくる海千山千の猛者どもは、「欧¬州統合の加速」という美名でまんまとメルケル首相を出し抜いたようである。債務共有化に含みを残してしまったメルケル首相に対し、ドイツ国内からは厳しい批判が吹き出して¬いるという。ドイツ国民は、欧州統合の維持のため馬車馬のように走り続けるのか?それとも離脱を選ぶのか?退くも地獄、進むも地獄となってきたドイツの境遇について話し合¬っていきます。>>

◆EU首脳会談が行われたのは6月28+29日の両日だった。
議題はいうまでもなくギリシャをはじめスペイン、イタリアなど借金漬けになて
首が回らなくなった国の救済問題。
ちょうどサッカー欧州が最高潮にもりあがったころで
準決勝イタリアvsドイツで、ドイツが負けた当日で、
従って決勝戦はスペインとイタリアによって争われる直前とあって、
◆これ絶好のチャンスと判断したものか、両国はワル知恵を働かせ、これにギリシアが
同調し、さらにフランスがそれとなくバックアップする形でドイツを孤立化し骨抜きを
画策し、ものの見事に、EUからドイツを間接的に締め出し、
カネだけは絞り上げる作戦を成功させた。
◆ドイツ国民が怒るのは無理もない。

(参照:ドイツ国民の大多数、EUへの権限移譲に反対=世論調査
http://jp.reuters.com/article/BusinessNews/idJPTYE86400O20120705 )

彼らの魂胆は明確なり。
いかにして借金で首が回らなくなってキリキリ舞いしている
これら南欧の借して生き残るか!
ユーロ圏で財政が健全なのは、ドイツを筆頭に、オランダ、フインランド、オーストリア。
とりわけドイツは『ベルリンの壁』崩壊後初の好景気に見舞われ、失業率のかつてないほ低く、これを機会に、労組など、やれ賃上げだ、待遇改善だと企業に要求し、その要求が簡単に通るくらい景気がいいのだ。
一人がちとも言うべきドイツ好景気、これが借金国にとってはうらやましくてならない。
悔しくてならないし、ユーロ安をいいことに、何だ、ドイツは
いい気になって!と腹が立ってしかたがないのだ。
その腹いせかどうか「そんなに景気がいいのなら、
◆どれ、一つ、ドイツからその分ふんだくってやろうではないか」。
というわけで、どうやら、このEU首脳会談だが、まさに、そのために開いた会談と勘ぐりたくなるほど、イタリアとスペインがグルになりその周りをフランスやポルトガル、ギリシア、キプロスが寄ってたかって取り囲んでドイツをつつく、これにユーロ圏に属していないで、アメリカの金融資本と組んで、ウオール街とロンドンシテイで世界の金融界のカジノ化に成功して、ひたすら
◆ユーロ潰しに専念しているイギリスが外野からちょっかいを出して、助太刀している。シいかな鉄の女メルケルといえど、多勢に無勢で今回だけは、一歩引いてしまった。
表向きむは銀行同盟なる預金保険制度、域内の銀行監督、銀行の破たん処理機能の一元化とか何とか、美辞麗句で飾りつつ、ウラを返せば、銀行同盟という名において各国政府の了承を得ないでも銀行を通して、銀行同士の口裏あわせで、ESNとやらで、借金国を担保なしで救済するというのだ。ドイツにしてみれば、「なんだこれは! ドイツ国民の預金、もしくは、年金や税金を銀行の名において、本人が知らないまま勝手に借金の肩代わりにされて、他国民=借金国の財産を保護する。この仕組みを制度化することではないか。
結果ドイツは素っ裸にされてしまうことではないのか」。
◆つまり、焼け太りになるのは大銀行だというわけである。
その証拠に銀行は
1) 株取引を含む銀行業務のカジノ化、
2) 企業潰しに手を貸し大もうけするヘッジフアンドの推進
3) これに相いの手を打ち助太刀する格付け機関、
4) 何よりもこうした一連の操作を人ではなく『ロボットトレーダー』が操作している
5) しかも彼らは、EU本部に、切れ者のロビイストを送り込み、
常に政治家と接触(ス書してカネ)しロビー活動に余念がない。ちなみにその数だが
EU本部周辺では、現在約700人が携わっている。
というわけでいかに我慢強いドイツ人とて、このままでは、ドイツは、単にお人よし扱いされ、せっせと彼らにカネをつぎ込むだけのマシーンになりかねないし
近い将来、ドイツは一文無しになってしまう

ドイツ連邦議会と連邦参議院で、3分2の賛成を得て、例の救済策に
ゴーサインをだした野は首脳会談直前で、そのお土産を持って
メルケルは会談に臨んだ。
その結果が、南欧諸国のあの仕打ちである。
ドイツの国民が納得しないのは当たり前というもの。。

◆そこでドイツではこの日を機会に、国民とともに、政治家、学者、
これに新聞各紙、テレビ、さらにはネットも加担し、
EUへの権限移譲大反対のキャンペーンを張ることにしたのだ。、

(参照:欧州銀行同盟に反対、国民は議員に異議唱えるよう求める必要=独エコノミスト
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPJT816164620120705 )

結果、どうなったか。連邦憲法裁判所にその判断を委ねることにした。
大統領もこのドイツ国民の心情を理解し、憲法裁判所の結果がでるまで、
議会可決には署名しないという。
◆ちなみにその訴訟数たるや1万2千件にのぼり、超党派政治家、経済界や労組、
市民団体、さらに世界的に著名な経済学者172人
が、即座に反対の声を上げ、国民にこの危険な金融支援に対し警告を行った。
私も一時はどうなることかと息を詰めて見守っていた
7月10日、午前10時開会の
◆連邦憲法裁判所での判決だが、国民の意思を尊重して、イエスともノーとも
表明せず、「この問題は性急に結論を出すべきでなく、今後じっくり
精査し、最終的な結論は9月以降にだされるだろう」とすることで時間稼ぎをし
様子を見ることにした。実に賢明な判断である。
(参照:ESM発足の最終関門、独憲法裁で合憲性審理 ショイブレ財務相や連銀総裁が出席
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPTK818573720120710 )
なお今回、憲法裁判所の判決前日9日に開催されたユーロ圏財務大臣会議では、
それまでショイブレ財務相にEUにおける財務関係の最高の地位に就く話が
浮上していたにもかかわらず、フランスの反対で立ち消えになってしまった。

もっともこの裁判所の回答について法廷に出席していたバイトマン独連銀総裁は
次のように
◆ドイツと債務国に配慮して、歯に衣がささったようなコメントを出している
(参照;ESMすぐ批准しても、債務危機食い止める保証なし=独連銀総裁
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTJE86901Q20120710 )
けれどもこの裁判所の結論先送りは、早速イタリアの国債買いに
影響が出てきているというから、ドイツを余り甘く見るとどうなるか、

(参照:イタリアが国債買い入れ要請示唆、焦点は独ESM承認問題へ
http://jp.reuters.com/article/mostViewedNews/idJPTYE86906120120710?pageNumber=2&virtualBrandChannel=0

◆ところで、この間、メルケルはどこにいたか。インドネシアへ経済界の大物とともに出掛けていて、親交を温めるなか、、武器を売るなどビッグビジネスに手がけている。
彼女にしてみれば、この問題に関してはオランダやフインランドも反対していることだし
しばらく様子を見ようといいことらしい!
(参照:フィンランドとオランダがESMの債券購入に反対、実施に暗雲
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYE86107220120702
フィンランド、ESM弁済の優先権放棄めぐる合意に異議表明−財務省
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-M6NP8D6JTT6O01.html、)

◆いやあ、どちらもしたたかですなあ・・・
さて日本はどうでしょうか?

◆今一つ某氏より
<<クラインさんのチャンネル桜での水島さんとの 和気あいあい とした対談を見て勉強になっています。
対談の本質は、やはり、日本もドイツも 素晴らしい国民性であるが、内側と外側からの策略で混乱しながらも、国際社会での孤立を回避するため、富を外国から収奪され続けている事でしょうか?

◆さて、情報提供をさせて頂きます。
1)『なでしこアクション』(チャンネル桜で紹介)という活動が行われています。
要は、『ホワイトハウスへのネット署名・請願で条件を満たす事で、米国政府の公式見解を引き出す』という活動モデルです。
2)韓国からの日本海呼称妨害問題で、公式見解、つまり、米国政府による日本海単独表記の支持を引き出す事に成功しました。
3)仮に、パチンコが 北朝鮮の拉致・テロ工作や 核開発の資金源として 団体指定されたならば(日米の安全保障の観点)
◆今まで日本の政治を歪めて来た癒着当局、殆んどの政治家、マスメディアにとって、外国産の『踏み絵』となり、パチンコ撲滅への『新たな大義名分』となります。
4)パチンコ撲滅は非現実的かも知れませんが、マスメディアによる世論喚起は、全く、期待出来ません。
拉致問題解決への北朝鮮に対する 新たな経済制裁にもなります。
5)長くなりましたが、これからも 番組等を通したクラインさんの ご指導 を楽しみにしています。 以上 >>

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_21世紀を迎えた今世界は混沌としています。日本もその渦て
政治経済ともに、国際的視点に立脚し欧州からの情報収集が不可欠に
なってきています。欧州の国際情勢を日記風にまとめドイツ滞在歴
40余年の経験を生かし、現地よりレポートします。
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 お断りいたします。
(なお「クライン孝子」および「クライン孝子の日記」
と明記されていれば、転載・発言は大いに結構! 歓迎いたします)
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メルマガ発行者: クライン孝子 (フランクフルト在住 )
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