■Yuki von Murata氏からのシリア問題分析レポート その1)

2013年8月21日、シリア・アサド政権による化学兵器使用疑惑説と
反政府勢力支援国による化学兵器を使用した偽旗作戦説ついて
(プーチン・ロシア連邦大統領VSオバマ・アメリカ合衆国大統領、
イスラエル国・ネタニヤフ首相とスペクター)GMT:2013年9月28日

国家におけるインテリジェンス・サービス(情報機関)は、
国益のための戦略を立案できる能力と、相手国から自国に
仕掛けられる戦略を見抜く能力を持たなければならない。
その為の部署を情報機関内部に設立する必要がある。
同様に政府、外交、軍も同じ能力を持たなければならない。
・・・Yuki von Murata

音楽:YouTube独裁者の苦悩(永遠に称えよ我が光の変奏曲)
http://www.youtube.com/watch?v=ArTwo-n56_k


シリア・アラブ共和国・アサド政権の化学兵器使用によって、
不正確だが400〜1,500人の犠牲者が出たと報道された。
果たして、これは事実なのだろうか?
私も当時の惨劇を映像、報道、YouTube上で確認していた。

重要な視点:歴史家は戦争、事案が起こったと言う。
情報機関はそうではない。近代の欧米の戦争はある目的の為に
意図的に引き起こすものである。従って、どうすれば、
この戦争を起こせるかという視点に立つ。

本題に入る前に、インテリジェンスに置ける視点の重要さについて説明する。
今回の本題に限らずインテリジェンス、ビジネス、政治、科学、
学問、哲学、芸術の閃きなどに必要な事柄である。

まず、読者に我々の太陽系の運動を思い浮かべていただきたい。 
おそらく、大半の方々は二次元(平面)或いは三次元(空間)
に浮かべた地動説に基づく、太陽を固定させた基準で太陽系を
認識している。果たして、この認識だけが事実なのだろうか?
基礎教育で学んだ記憶を思い出して欲しい。太陽系は銀河系を公転
している。さらに、その銀河系を基準にすると、アンドロメダ大星雲は
銀河系に向かってと遠い未来に衝突する。それではどのような軌道を
我々の太陽系が描いているだろうか。

次のYouTubeを視聴して頂きたい。 
The helical model – our solar system is a vortex
http://www.youtube.com/watch?v=0jHsq36_NTU
The helical model – our Galaxy is a vortex
http://www.youtube.com/watch?v=C4V-ooITrws

このYouTubeの太陽系の動きの視点、知識、感覚、感性が
インテリジェンスに限らず、ビジネス、政治、科学、学問、哲学、
芸術などに必要なことである。

ではなぜ?多くの人々は、このような視点を見ることができないの
だろうか? それは自己の中で固定観念(天動説を信じている人々が
安易に地動説を受け入れることができないように)を持っているからだ。
その固定観念を基に理解の限界点に無意識に置いているからだ。
また、その事実を人は指摘されてもその固定観念を捨て去ることが
なかなかできない。ガリレオの宗教裁判のように。
(仮にYouTubeの絵を中世の人間に見せても理解は得られないどころか、
魔女、魔法使いとして火に炙られるだけだ。)他方、固定観念をうまく破り、
上手く説明、或いは見本を見せれば人々は納得する。
これはこれでなかなか難しい。世に成功している人物の視点は
こう言った視点で物事を見ている人々もいるだろう。
彼らから見れば安易なことでも、そうでない人にとっては困難な
ことかもしれない。(注意:逆にこの技術を悪用すれば洗脳技術にも
用いることができる。)

では、そのような視点を持つことは無理なのだろうか。
そのような限界は何人にもない。
YouTubeの視点を手に入れるには、それなりの知識,及び知恵、
直観/閃きも必要だ。でなければ視点を変える方法を思い浮かべない。
もう一つは忍耐だ。物事を追及する、極める忍耐力が必要だ。但し、
専門バカでなく視野を広めることも必要だ。王道はない。
少しずつ前進するしかない。 

これから述べる中東情勢はYouTubeの太陽系の動きような視点で
物事を見る必要があるということが完読された後にお判りに
なって頂けることだと確信している。
では、太陽系から皆様の母なる地球に戻りましょう。
皆様の宇宙船は中東上空に戻ります。

重要事項:中東情勢であれ、世界の情勢を把握する上で、
必要な視点は、「永遠の敵も永遠の同盟国もない。あるのは国益である。」
・・・女王陛下の大英帝国・ウィンストン・チャーチル首相の名言・・・
にある各国の国益から見る視点と、もう一つは多くの人々が見落とす視点
・・・チャーチルの言葉と反する視点がある。
各国の国益を超えたグローバルな活動(各国の国益でなく世界で
展開する存在、TPPなどの関税撤廃が利になる存在、或いは自国の
経済が軍事行動で崩壊しようが、別の場所から自己の配下の組織、
システムに利益があるならそれを実行する存在・・・
例:自己の日本企業が生き残るために、日本人の雇用よりも
中国へ進出して、企業の生存とより大きな利益を得られるならそれでいい。
もし日本がどうなっても自己の日本企業が生き残ればという考えを
特化させたと思えばいい。そして、それらが結束した組織が存在
するという事だ) を行う組織の存在の利益から見る視点が必要となる。
この後者の視点を忘れると世界は見えなくなる。 
これは、例えるならば生き延びるために必要な一種の周波数の違う
多数のレーダーを装備しなければならないとも言える。

では、中東上空を監視する、我々の深緑のポルメリアとスマルヒから
中東情報に関する報告をしよう。

1.中東地域におけるプーチン・ロシア連邦の視点
私は、この中東地域の動向を2011年頃のイスラエル国、アメリカ合衆国と
イランの動向と、同時にプーチン連邦大統領の率いるロシア連邦と
シリア・アラブ共和国・アサド政権の動向に注視していた。

当時(2011年)ロシア、いや以前から・・・プーチン大統領が
ユダヤ系オルガリヒを牽制、排除する頃から・・・
プーチン大統領の率いるロシア(軍及び情報機関)は、この地域にて
何者か(実在するグループ或いは名は承知しているが、立場上ここでは
仮称としてスペクターとする)が計画を企てていると見ている。
ロシアの視点:
1.アラブに春、独裁政権及び王政の打倒・・・
アラブ人同士の内戦による経済の消耗及び人口削減計画、
2.イスラエル国とアラブ諸国、イランの対立と戦争、
3.石油価格の高騰、
4.西側の武器の在庫処分と販売、
5.必要あればイスラエル国の戦争にアメリカ合衆国を引きずり込み
第三次世界大戦にという計画
6.の北アフリカ、中東地域、中央アジアまでの再編
7.新秩序等の目的とする計画を遂行している証拠を掴むために
追跡していると確信していた。

この事を念頭に入れると、シリアの化学兵器の事案の後で、
ロシア・プーチン大統領が安易に欧米諸国のシリア攻撃に挑発されても、
戦争に拡大しないように抑制しているかが理解できる。
プーチン大統領の「我々はいかなる戦争にも加わる気はない。」
という発言の真意は、湾曲的に、欧米諸国の背後にいるお前たちの挑発に
ならない。ロシアは世界規模の戦争計画に巻き込まれるような
愚かな戦争しない。その代り、戦争にならないように、
お前たちの計画を無効化/頓挫させるという強い意味がそこにある。

根拠:この根拠であるについて、
ロシア・プーチン大統領の履歴、プロファイリング、
発言(プーチン大統領のアメリカの金融政策批判、
キプロスの金融危機での批判先への発言・・・
湾曲してその背後にいる何者かを批判)、
ロシア情報機関及びロシア軍の基本的な思想、方針、最近の発言記録
などからシオニストに対して強い警戒観等を持っている。
ロシアを蝕んだシオニストに対しても安易に信頼を寄せる相手とは
考えていない。このような背景思想から彼らはロシアの利益の為に、
シオニスト及び欧米の動向に常に注視している。従って、
このロシアの行動から、今回の件でもロシアがこれらの化学兵器の
事案における証拠を握っていると確信した。

オシント情報:
what does it mean com. 28 01 2013 & EU Times by ROCKWAY EXPRESS
要約:FAB(ロシア連邦保安庁)は、ハッキングの被害があった連合王国の
民間防衛会社(傭兵派遣会社)・ブリタム・ディフェンスの電子メールから、
1.アメリカ合衆国・オバマ大統領はシリア・イランへの攻撃計画を
遂行している。
2.カタール政府提案のシリアでの化学兵器の使用による偽旗作戦
(ウクライナ人などの傭兵を任務に配置、リビアから旧ロシア軍に
類似した兵器を用いる等)に承認及び欧米のイランへの戦争に参
加を認可した。ロシアは、これは第三次世界大戦になりかねない
危機感を与えると捉えている。オシント情報終わり

従って、先のイスラエル国によるイラン侵攻作戦計画時より前から
彼らロシアはイスラエル国と異なる背後何者か(スペクター)の
計画の証拠を押さえていたはずである。それをロシア連邦の
外交カードと言うよりは戦わずに勝つと言う武器として使用するだろうと。

そして、今日もこの中東地域でのロシアの軍及び情報活動から、
何者か(スペクター)の戦略を見抜き、新たなシリアでの2013年8月21日の
化学兵器使用の事案の真実についても、欧米の主張とは異なった証拠を
握っていたと判断した。彼らロシア連邦はそれを反政府軍及びその
背後にいる国家による偽旗作戦(対外的には、相手のメンツを潰さないために、
“事実の誤認”に類する表現・・・オブラートに包んだ表現を用いる)
だと必ず証拠を提示して反論すると。当然、ロシアはシリアに
以前から化学兵器を使用しないように指示していた。

2.ロシアの動向がこの地域におけるもう一つのカギとなる事に
注視せよとの警告としてのレポート
私はこの事案直後の情報収集及び情報分析から、この地域における
もう一つの動向のカギとなるのがロシアであると判断していた為
(ロシアの肩を持つ意図はない)、ロシアの視点で、この事案が
どのように展開するか概要報告したのが、前回のレポートである。
(“クライン孝子の日記”:2013年8月21日シリアで毒ガス兵器使用に
よって1300死亡報道について.及び“中東の窓”のコメント欄に記載)
そこにはロシアの動向に注視せよ、欧米側は政策決定において慎重にせよ
と警告を兼ねていた。その後、非公式レポートとして然るべき機関に
幾つかの簡易インテリジェンス・レポートを行っている。
ここでは、そのレポートをベースに一般向けに、オシント情報
(オープン・ソース:メディアなどの公開情報)を用いて解説する。

3.シリアにおける化学兵器使用に関する事案
欧米政府は一斉にシリア・アサド政権による化学兵器使用だとする
非難を始めた。メディア、YouTube等でこの惨劇を確認しながら私は
情報を照らし合わせながら強い疑問を感じていた。
1.シリア・アサド政権は反政府側に対して優位であり、化学兵器を
使用する状況に追い込まれていない。
2.また、それを用いるような挑発に乗せられる状況に追い込まれていない。
3.欧米の当初の予想或いは見通しと言う計画以上にシリア・アサド政権は
持ちこたえている。
4.別の視点ではそれは欧米(主に米英仏及びイスラエル)にとって
シリア・アサド政権の存在が北アフリカ及び中東、中央アジアに
おける再編成計画に不都合なぐらい持ちこたえていた。

(補足:この化学兵器による惨劇以前からメディア、YouTube等様々な
情報を確認していた。ロシアのチェチェン共和国の戦争でロシア兵捕虜達が、
チェチェンのテロリストによって首を次から次へと切断され時間を
かけて殺害されていった。
一方、シリアでは反政府、政府軍の内戦を確認していた。市街地での
爆弾爆発後の惨劇現場、ロケットランチャーによって肉片が飛び散った
瞬間映像、反政府組織が政府軍捕虜を射殺、惨殺、強姦、強姦後の殺害、
顔を剥いで並べる映像等、後頭部が裂け、脳が飛び散った映像、
戦場ならば普通にあり得る惨劇シーンだ。
(情報機関によってはこの様な残酷な践祚の映像を見て、戦争上での
残酷な行為の結果に耐性を身につける訓練がある。)
だが、この映像は異質だった。
YouTube“反政府軍が政府軍兵士の心臓と内臓(肝臓)取り出しを食べるシーン”
YouTubeは削除されている。(人権及び倫理上ではない不都合だから。
もし、人権上問題があるならシリアで行われている残虐な行為の全てを
削除しなければならないはず)Live Leakにまだある。Live Leak を開き、
赤字のCONTINUEをクリックする。(閲覧注意:自己責任で)
FSA: Cannibalism terrorist eat heart of a dead Syrian soldier in the name of freedom http://www.liveleak.com/view?i=0c9_1368347673
(後に、プーチン・ロシア大統領が欧米側及び反政府側に嫌悪感を表明した映像。
これはプーチン大統領がシリア問題について絶対に欧米西側に譲らないという
決意を更に強固にさせた)などの戦場の惨劇を確認している。
使用されている武器も確認している。それらの武器は欧米及びイスラエル製の
武器であることが確認できる・・・シリア北部・アレッポでの化学兵器使用は
ドイツのメディアDer Spiegelによって、シリア・アサド政権でなく
反政府軍による犯行と暴露されていた。それから、再び今回の化学兵器の
使用による惨劇までは、欧米社会はシリアで行われている惨劇に沈黙していた。・・・
読者は神経が持つならシリアの状況を知るためにも見た方がいい。)

捕捉:シリアの戦場の惨劇を見たならばよくわかるはずだが、
日本国・憲法9条の護憲など全く意味がない。護憲が必要と思うなら、
シリアにも行って平和の為に、憲法9条を取り入れろと進言してみては
いかがでしょうか。(日本での憲法9条の護憲を推進させる勢力は、
中国、南北朝鮮の第五列の工作組織団体が中心。)