■Yuki von Murata 氏からのシリア問題分析レポート その7)と最終章

18. 日本政府の反応・情報収集能力と分析能力

日本政府の反応・情報収集能力と分析能力は、決して低くない。
今回はドイツ連邦共和国同様に慎重にシリアの情報収集と分析を行っている。
安倍政権はアメリカ合衆国政府機関からの情報をもう一度査定している。
(確認している。但し、根拠は公には提示できない。当初は情報戦と
いうより世界は平和を求める性善説的な観点を持っている一部の省庁が
欧米側の情報を素直に受け入れていた。が、結果的には様々な省庁
の情報部門が複数のチャンネルから収集され分析を行なわれ、
情報が統括され結論が下された)

その結果が、日本政府は残念ながら証拠が挙がらないシリアの化学兵器の
事案について、アメリカ合衆国政府を(顔を立てる)支持する。
但し、証拠が必要だ。かつ、国連の採決が必要であるとする声明である。

世間一般に言われような、日本国は、情報機関がないから、
或いは情報収集及び分析能力がないから、安易にアメリカ合衆国に
追従している訳ではない。
明確な証拠の提示を求めたのは、
日本国政府、安倍総理が日本国の国益、安全保障、日本人の生命の安全、
自衛隊の任務とその命を無駄に犠牲にさせない事などを
考慮されているからだ。

19.最終章:日本国家及び日本人の為に
今回の件で、日本国政府は、将来設立される国家情報部(仮称)
に必要な能力は、情報収集能力、分析能力以外に、
国益のための“戦略”を立案できる能力と、
相手国から自国に仕掛けられる“戦略”を見抜く能力を持たなければ
ならない。その為の部署を情報機関内部に設立する必要がある。
同様に政府(政治家自身も)、外交、軍も同じ能力を持たなければ
ならないと。

必ずそのような情報機関を日本国は持つと信じる。
ドイツ情報局・BNDの情報がメルケル首相を決断させドイツ連邦共和国
を守ったような情報機関が必要である。
日本はこれから起こり得る可能性が高いアジア地域での不安定な
情勢に対処する為にも。

日本国民はこのようなシリアの惨劇を見て、
日本国・憲法9条を護憲することによって、平和が保たれるとは
考えない方がいい。
繰り返すが、憲法9条が戦争をしないというのであれば、
イスラエルやシリアなどの地域で取り入れるように運動すべきだろう。
だが、そのようなその地域で憲法だけでの戦争の抑止力などならない事は
明白である。
アジア地域でも同じである。
今日まで、日本が侵略から守られたのはアメリカ軍の傘に守られて
いたからである。従って、日本国民は安倍総理が検討している
憲法9条について護憲でなく、現実に沿った改憲をする必要があると
考慮する必要がある。
あなたの愛する人々が中東の惨劇のような体験をしない為にも。

付録:プーチン大統領画像:
ハムスター速報:おそロシア大統領ウラジーミール・プーチン画像集 
2013/09/15 21.06
http://hamusoku.com/archives/8058507.html

無味無臭な暇は劇薬 アメリカ人「本日のプーチン大統領を称えるスレは
こちらです」2013年2月21日
http://blog.livedoor.jp/drazuli/archives/6313654.html

ロシアの政治・投資セミナー等での人間観察を休憩時間で観察していると、
やはり、ロシア人の多くはコーヒーより、紅茶を飲む傾向が強い。
この点は女王陛下の連合王国と嗜好が一致する点だ。

さて、今宵は紅茶をロシア式で楽しむとしよう。
ジャムはマーケットで買ったドイツ女性の手作り果実たっぷりの
イチゴジャムにしよう。但し、ジャムは紅茶の中に入れない。
スプーンで口の中にジャムを運び、口の中で味わいながら紅茶を飲む。
残りの紅茶にはウォカを入れてみようか。

ロシアでは好みで紅茶にウォカを入れる場合もある。
ロシアの諺には「仲間と一緒にウォッカを飲むとお互いに心と心が振れ合い、
心がウォッカのように透明になる」がある。
このシリア問題を解決にはウォッカが必要だろうね。

Yuki von Murata