■Yuki von Murata氏からのシリア問題分析レポート その6)

17.今後のヨーロッパでの予想されるテロに警戒

シリア政府の警告:シリア政府高官は、反政府勢力が欧州で
化学兵器によるテロを行うと警告している。

シリア政府高官のこの警告を意訳すると、欧米諸国がシリア介入
できない場合、欧米が(欧米の支援を受けた)反政府勢力が
シリア或いはイスラム教徒を装った偽旗作戦の化学兵器テロ
(シリアは化学兵器を持っている)を欧州で起こす計画を立てていると
警告した。同時にこれはロシアの見解とも一致しているはずである。
シリアは欧米に敵対する勢力である。が、これは無視すべき情報
であろうか?これは、果たしてこの情報は本物だろうか?
偽情報だろうか?
我々と立場が異なるシリア及ぶロシアという相手の情報を
信じてよいのだろうか? 

従って、念のために、このシリア(背後にはロシアの情報)の情報を
事実として仮検証した。
シリア・ロシア視点で検証する。
現時点では欧米によるシリア介入は厳しい。
従って、単なる欧州の小規模の政府機関、空港、駅などのテロでは
欧米の世論がシリア介入には賛同しないであろうことから、
大規模なテロによって、世論を変える効果の大きい標的が必要となる。
また、シリア介入は同時に大規模な中東戦争になる。
それは、アメリカ合衆国のネオコンが望むような黙示禄のような
ハルマゲドン、或いは第三次世界大戦のような戦争の計画を練った場合に、
その大義名分を掲げることができる最適かつ最大の効果を引きだせる
標的でなければならない。同時に、それによって、中東への戦争参加反対、
反戦ムードの世論を反転させ、欧米世論を戦争支持に誘導させる標的で
なければならない事を検証した。

その結果、最終的にヨーロッパ(に限定するならば)のシンボルで
あるヴァチカンではないかと結論が出た。
予想される化学兵器テロの犠牲者は5千人〜1万人。
ついでにキリスト教のカトリック総本山を破壊できるメリットもある。
そうなれば、一時的に法王はフランスに避難する。これらの標的の攻撃は
偽イスラム教徒或いは背後で利用された本物のイスラム教徒
(イラン出身のイスラムテロリストが利用される可能性もある)
による攻撃が計画されると推定される。

今のところ仮にそのような計画があるとすれば、それを阻止できるのは
BND(情報を把握できても。その立場上、阻止まではできるか疑問)
とプーチン・ロシア(阻止可能)ぐらいだろう。

記述中にオーストリア・ウィーンから情報が入った。
2013年9月14日オーストリア・ブレッセ:オーストリアの著名な
神学者パウル・ツーレーナー教授は「カトリック教会内の根本市議者らに
よるフランシスコ法王の暗殺計画が囁かれている」

この暗殺計画が事実であったと仮定した場合、
現時点でオシントに情報が漏洩している。現状では暗殺中止か延長に
なるだろう。が、場合によっては上記のようなイスラムテロリストと
手を組む可能性もあるだろう。
別にこれは突飛な話ではない。過去にも歴史上において法王暗殺、
暗殺計画、暗殺未遂はあった。警戒しても問題はないはず。

シリア政府は米国内には言及していないが、危惧する要因があるとすれば、
現在の状況に更に、イランがアメリカ合衆国との改善を模索している。
この状況はデタント時におけるケネディー大統領とフルチョフ書記長の
時代の背景状況にある意味で類似する。

(補足:ケネディー暗殺に、ソ連は関与していない事は確かだ。
もし、ソ連の犯行であれば米国はソ連に対して戦争の大義名分を持てる。
ところが、ソ連にはそのような第三次世界大戦の覚悟
(暗殺を実行した場合のリスクと備え・・・仮にソ連内のフルチョフに
反対する勢力が行うにしても)と戦争準備は当時できていなかった。
また、そのようなソ連側にはケネディーを暗殺する理由及びそのような証拠、
間接的な証拠、状況証拠はない。ケネディー大統領とフルチョフ書記長の
交渉が行われており、その計画を頓挫させる理由はソ連側にはない。・・・
整合性が取れない。当時の敵であったソ連を擁護する気は全くない
。が、事実は一つだ。)

戦争推進に消極的であるオバマ大統領が第二のケネディーの伝説と
ならないように、或いは24のディビット・パーマのような大統領の
ような事態にならないように、アメリカ大統領及びホワイトハウスの
警備の強化を望む。(ジャック・バウワーの派遣を!!)