■この厳しすぎる体験談を今のひ弱な学生に聞かせたら、逆に萎縮するのでは?

■この厳しすぎる体験談を今のひ弱な学生に聞かせたら、
再び川島正仁氏より拙著がらみで・・・
<<若宮さんから
「川島さん、クラインさんのホームページ見ました。川島さんのメール書いてありますよ、
私のことも誉めすぎですよ」、
早速ホームぺージを拝見しました。ありがとうございます。
色々な人のご意見が聞けて参考になります。
ついに「原発の謎」を読み終わりました。
ttp://www.amazon.co.jp/%E3%81%AA%E3%81%9C%E3%83%89%E3%82%A4%E3%83%84%E3%81%AF%E8%84%B1%E5%8E%9F%E7%99%BA%E3%80%81%E4%B8%96%E7%95%8C%E3%81%AF%E5%A2%97%E5%8E%9F%E7%99%BA%E3%81%AA%E3%81%AE%E3%81%8B%E3%80%82%E8%BF%B7%E8%B5%B0%E3%81%99%E3%82%8B%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE%E5%8E%9F%E7%99%BA%E3%81%AE-%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%B3-%E5%AD%9D%E5%AD%90/dp/475931203X/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1315450626&sr=8-
私は、昨年の8月にデンマークに行きました。わずか2週間の
旅行でしたが、北欧の人達は皆「哲学」を持っていると感じました。
そしてクラインさんの本からもドイツ人にも同じく「哲学」を感じました。
「私達はどうしてここ地球上に生きているのか、何のために生きるのか」
残念ながら、日本にはこのような考え方すなわち「哲学」を持って生きて
いる人は実に少ないです。
ほとんどの人はこの国を完璧なまでにコントロールしている
「官僚システム、学歴社会」の中に埋没してしまっています。
そしてこのシステムの上部に位置するエリート集団、政治家、官僚たちは
ただこのシステムを守ることのみ集中しています。
これでは力のない国民は益々弱者となり、このシステム
の奴隷となるだけです。
先日、メールに書きましたように
私は高校を卒業し翌年南米アルゼンチンに移住しました。
45日間の船旅の末、遂に目的地ブエノスアイレスに
到着しました。
しかし待っていたものは、理想と現実の大きなギャップでした。
この大陸においてはいくら困っても誰も助けてはくれません。
すべて己の力で切り抜けなければならないのです。
こうして一歩前進一歩後退の連続です。
以来25年の長い間ラテンアメリカで生活を続けました。
この間に学んだことは、「己を知れ、全て自分に返れ」の哲学です。
8年前に仕事の合間を利用し、近くの神田外国語大学に社会人入学を果たし
4年前に無事卒業しました。
この間やっと書き終えた拙文を副学長にメールにて送りました。
2週間後に返事がきました。
「川島さんの事は他の教授から良く聞いていました。
中南米で大変な苦労をし、頑張ってこられたとのこと本当に感心しています。
しかしこの厳しすぎる体験談を今のひ弱な学生に聞かせたら、
かえって委縮しコンプレックスを持ってしまいます。
従って彼らにご紹介する事は出来ません」
実に残念です。
数日後返答しました。
「先生のおっしゃること良くわかりました。
しかし現実を見てください。
以前も中国の漁船が我が国の監視船に体当たりをし、その船長を一度は
逮捕しましたがすぐに釈放したところ、本国ではヒーローです。
これがもし逆の立場だったらどうでしょう。
おそらく日本船の船長は即刻死刑、他の乗組員も強制労働でしょう。
これが現実です。どうして日本だけがこのように甘いのでしょうか?」
いまだに返答はありません。
私と丁度同じ時期に就任した学長は何と外務省からのOBで元大使
です。
本来は文科省からの天下りですが、外国語大学なのだからという理由で、
2年前までいましたから実に6年間、再就職したわけです。
知人の教授が語っていました。
「いい所に天下ったものだ.2000万円以上の収入を貰えて
本当に羨ましい。」
これが日本の「教育」です。
ビジネスが最優先してしまっています。
話はずれてしまいましたが、私の伝えたいことはここにあります。
この国には根本的な「心」の教育改革が必要です。「哲学」の教育が必要です。
「本」に戻ります。
クラインさんがおっしゃるとうり[原発」は神の啓示です。
私達の大事な地球の命をちじめるだけの道具です。
それでなくても人類はあまりにも多くの「便利」を手にしてしまいました。
しかしこのことは「自然」に対する「冒涜」です。
人間の生活が便利になればなるほど、地球は汚染され、その寿命は
短くなっているのです。そのうえ「原発」です。
我が国は2度の原爆を受けました。そしてこの福島原発事故です。
確かにこの容易に手に入れることの出来る「エネルギー」によって私達は
大変な「経済利益」を受けました。
けれども、このたった一つの事故でその利益もそれ以上の損害を被り、
これは永遠に続くのです。
私は、昨年デンマークに行ったのは、「世界一幸福な国デンマークの暮らし方」
という本を手にし読んで感動し日本の手本に、と信じ自分の目で確かめに行った
のです。
今こうしてクラインさんの本を拝読して、私は日本のモデルはドイツ
という気持ちです。
国の規模、さては色々な面においてドイツを基盤にしたらどうかなと・・・・
我が国は今「大阪改革」が始まり、これまでの「既得権組織」に風穴を
開けようとしています。
この流れは今に日本全土を覆い尽くすでしょう。
今や、日本には「官僚システム、学歴社会」は機能しないのです。
真の「民主主義」社会に成長しなければならないのです。
今こそ改めて「ドイツ」をにんしきすることで「哲学」を学ぶことが
日本にとってもっとも重要な課題と思っております>>