■プロの農家のTPP反対の声の方が、下手な文化人や専門家より、正解だと思う。

食料問題-1 アメリカ vs ヨーロッパ (Renaissancejapann より)
http://wave.ap.teacup.com/renaissancejapan/39.html
その2
http://wave.ap.teacup.com/renaissancejapan/40.html


松岡道世氏より

<<色々お話長くなりまして、申し訳ありません。
TPPに関する件ですが、11月に私の先輩が熊本に帰省し、
さぞや、熊本の農民が怒りの抗議をして、反対の旗があちこちに
なびいているだろうと思って
熊本の地を踏んだら、意外にも、見当たらなく、やっと1本だけ、申し訳程度に
あったのには、愕然とした。熊本の農民魂はどこに消えたかと落胆失望
したそうです。
かって、細川政権時に「米の輸入」を巡って、熊本の農民達が国会議事堂前で
ストライキをし、なかには、門を乗り越えて抗議した猛者達がいました。
今は気迫がなく、形だけのTPP反対の感じを受けたそうです。
強力な指導者がいないとこうなる見本だとその人は言ってました。
今の国会議員の中に、農民を代弁する先生方のいない現実、勉強不足、
農が社会基盤を下支えしている事実を知らない事が大きな問題です。
地方の疲弊が一段と進んでいますが、農家に後継がいなくなり、農民が
力を無くした事が大きいです。
農民が買い物をして、地方の経済は成り立っていました。
国会議員の方々は、ややこしい問題には、立ち入りたくない。
あえて、労少ない、手間の係ることには、関わり合いたくないという
態度だと、農民の人は分析しています。
農民といえば、家族単位の仕事の様に思い浮かべますが、今の農業は
農業法人や株式会社組織でないと、やっていけません。
そういう仕組みになりました。
一人でなんでも出来る「百姓」は、存在しなく、いずれ、死語になるかも知れません。
孝子様からのお電話の後、熊本の精農家、洞田貫様とお話し、
教えて頂きました。
まず、農家も、広い農地の確保、資金武装し、株式市場の体制を保たな
ければならない事。
世界の為替情報、シカゴ等の、穀物相場の動向を注視する事、
各国の穀物輸出入の動きを観察する事。
私の知る農家の概念とは、かけ離れた今昔の感がある現在の農家像です。
恐らく、経済小説としても、通る様な農家の経営のあり方です。
私の拙い農家のイメージですので、大雑把にしかお伝えできません。
洞田貫さんによりますと、米が800万t位の日本の生産量らしいです。 
米を青田刈りして、家畜用に、20ヘクタール増やして、洞田貫さんところでは
しているそうです。 
国内の家畜の餌としての大豆、小麦の穀物の輸入が、1,500万tだそうです。
(日本人の主食の倍の家畜の為の餌を輸入しています。)
日本国内での、賄いでは、不足しているので、海外からの輸入に頼って
いるそうです。
中国の輸入が大きく、シカゴ相場が高騰しているそうです。
中国は、国民の主食として、購入しているので、額が大きく、どうしても、
値が上がるそうです。(レスターブラウンの誰が中国を養うのか。その通りの
シナリオを連想します。)
他の途上国も参加します。
入札になると日本は、適わないそうです。
穀物争奪戦は、だんだん、激しさを増していきそうな気配です。
現在でも、穀物相場戦で、農家は、戦々恐々とシカゴ相場、途上国の輸入動向
に一喜一憂して見ています。
TPP加盟になれば、さらなる、争奪戦に巻き込まれ、私達の食べ物が
どうなるか、わかりません。それだけではなく、各分野に及ぶでしょう。
プロの農家のTPP反対の声の方が、
下手な文化人や専門家より、正解だと思います。
プロの農家である、阿蘇の農民の人のほうが肌で世界を感じ、動向を
知っている気がします。今迄そうでしたから。
洞田貫さんは、「自分達、農民がTPP反対を言っても、誰も耳を貸さない。
クラインさんにお伝えして、伝えて貰う事が効果がある。」と言われました。
熊本の国政代表の先生より、クラインさんの方が真摯に受け止めて
下さっているので、農家の声を宜しくお願いします。
PS:今日の「農業新聞」に亀井静香先生、山田元農林大臣、東大の鈴木先生
お三方の鼎談が掲載されているそうですので、後日お送りします。
拙い文ですが、農家の気持ちを宜しくお願いします。
お電話、温かい気持ちで初日から、孝子様のお声が聞けて
良い年になりそうです。
May been Happy and peace Love with michiyo>>