■松岡道世氏より、日本農業の悲惨な現状と現場の悲痛な声レポート

皆様
新年明けましておめでとうございます。
今年もどうかよろしくお願い申し上げます

クライン孝子

■プロの農家のTPP反対の声の方が、下手な文化人や専門家より、正解だと思う。
◆野田総理がTPPでアメリカにゴーサインを出したことで日本は
◆ちなみにドイツをはじめ欧州では、食料確保は最重要国策
◆牛糞な家畜の排泄物を議会前に山積みにし抗議デモを行う
◆日本は、今や米中両国のはざまにあって、彼らの草刈場に
◆松岡道世氏より、日本農業の悲惨な現状と現場の悲痛な声レポート
◆TPPに関する件、さぞや、熊本の農民が怒りの抗議をと・・・
◆熊本の農民魂はどこに消えたかと落胆失望
◆今の国会議員の中に、農民を代弁する先生方のいない現実!、勉強不足、
◆、熊本の精農家、洞田貫様とお話しました。
◆まず、農家も、広い農地の確保、資金武装し、株式市場の体制整備、
◆私の知る農家の概念とは、かけ離れた今昔の感がある現在
◆日本国内での賄いでは不足しているので、海外からの輸入に頼る。
◆穀物争奪戦は、だんだん、激しさを増していきそうな気配
◆TPP加盟になれば、さらなる、争奪戦に巻き込まれる。、
◆プロの農家熊本農民の人のほうが肌で世界を感じ、動向を知っている
◆熊本の国政代表の先生より、海外在住の方が真摯に受け止めてくださる?

◆◇◆さてもわが新著について、
再び川島正仁氏より拙著がらみで・・・
◆「私達はどうしてここ地球上に生きているのか、何のために生きるのか」
◆日本は「官僚システム、学歴社会」の中に埋没
◆8年前に仕事の合間を利用し、近くの神田外国語大学に社会人入学
◆この厳しすぎる体験談を今のひ弱な学生に聞かせたら萎縮?、
◆本来は文科省からの天下りですが、外国語大学なのだからと・・・
◆これが日本のビジネスが最優先「教育」です。
◆人類はあまりにも多くの「便利」を手にしてしまいました。
◆我が国は今「大阪改革」が始まり、「既得権組織」に風穴を開ける?

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◆野田総理がTPPでアメリカにゴーサインを出したことで日本は
また一つ、国民にとって最も重要な食料部門をアメリカの手に
委ねることになってしまいました。
このことが日本にとって将来、いったいどのような結果をもたらすか。
結論はいまさらいうまでもないでしょう。
◆ちなみにドイツをはじめ欧州=EUでは、
食料確保=自給は非常に重要な国策の一つとして位置ずけているだけに
農業および農業従事者に対する扱いは実に手厚いことです。
農業従事者の発言力も強く、少しでも不利な立場に立たされると
EU議会やドイツ連邦議会にトラクターで乗り込み、
◆牛糞な家畜の排泄物を議会前に山積みにして、抗議デモを行うほどです。
そのため各国の議員も彼らの動きには敏感に反応する、
いや、せざるを得ないのです。
というわけで、長年、EUvsアメリカとの間では
熾烈な食料輸出戦争が展開されたものです。
(参照:食料問題-1 アメリカ vs ヨーロッパ (Renaissancejapann より)
http://wave.ap.teacup.com/renaissancejapan/39.html
その2
http://wave.ap.teacup.com/renaissancejapan/40.html
<<1960年には、穀物の自給率は
イギリス、ドイツ、イタリア等のヨーロッパ諸国と日本は約60−70%と、
そう変わるものではありませんでした。 
しかしながら、
現在では
フランス187%、イギリス109%、ドイツ111%、
イタリア83%に対し、
日本24%、韓国27%と大きく差がついてしまいました。 
ちなみに、アメリカは119%です。 
この背景には、EC/EUとアメリカの農業保護政策と、
補助金付の輸出振興政策の、過激な貿易戦争のあおりを受けて
しまった事にあります>>。

それに比べて日本の農業はどうでしょう?
◆今や米中両国のはざまにあって、彼らの草刈場にされようとしています。
◆そこで早速
松岡道世氏より、そうした日本農業の悲惨な現状について
直接、農業に携わっておられる現場の悲痛な声をお届け
くださいましたので以下、ご紹介いたします。
<<色々お話長くなりまして、申し訳ありません。
◆TPPに関する件ですが、11月に私の先輩が熊本に帰省し、
さぞや、熊本の農民が怒りの抗議をして、反対の旗があちこちに
なびいているだろうと思って
熊本の地を踏んだら、意外にも、見当たらなく、やっと1本だけ、申し訳程度に
あったのには、愕然とした。
◆熊本の農民魂はどこに消えたかと落胆失望したそうです。
かって、細川政権時に「米の輸入」を巡って、熊本の農民達が国会議事堂前で
ストライキをし、なかには、門を乗り越えて抗議した猛者達がいました。
今は気迫がなく、形だけのTPP反対の感じを受けたそうです。
強力な指導者がいないとこうなる見本だとその人は言ってました。
◆今の国会議員の中に、農民を代弁する先生方のいない現実、勉強不足、
農が社会基盤を下支えしている事実を知らない事が大きな問題です。
地方の疲弊が一段と進んでいますが、農家に後継がいなくなり、農民が
力を無くした事が大きいです。
農民が買い物をして、地方の経済は成り立っていました。
国会議員の方々は、ややこしい問題には、立ち入りたくない。
あえて、労少ない、手間の係ることには、関わり合いたくないという
態度だと、農民の人は分析しています。
農民といえば、家族単位の仕事の様に思い浮かべますが、今の農業は
農業法人や株式会社組織でないと、やっていけません。
そういう仕組みになりました。
一人でなんでも出来る「百姓」は、存在しなく、いずれ、死語になるかも知れません。
◆孝子様からのお電話の後、熊本の精農家、洞田貫様とお話し、
教えて頂きました。
◆まず、農家も、広い農地の確保、資金武装し、株式市場の体制を保たな
ければならない事。
世界の為替情報、シカゴ等の、穀物相場の動向を注視する事、
各国の穀物輸出入の動きを観察する事。
◆私の知る農家の概念とは、かけ離れた今昔の感がある現在の農家像です。
恐らく、経済小説としても、通る様な農家の経営のあり方です。
私の拙い農家のイメージですので、大雑把にしかお伝えできません。
洞田貫さんによりますと、米が800万t位の日本の生産量らしいです。 
米を青田刈りして、家畜用に、20ヘクタール増やして、洞田貫さんところでは
しているそうです。 
国内の家畜の餌としての大豆、小麦の穀物の輸入が、1,500万tだそうです。
(日本人の主食の倍の家畜の為の餌を輸入しています。)
◆日本国内での、賄いでは、不足しているので、海外からの輸入に頼って
いるそうです。
中国の輸入が大きく、シカゴ相場が高騰しているそうです。
中国は、国民の主食として、購入しているので、額が大きく、どうしても、
値が上がるそうです。(レスターブラウンの誰が中国を養うのか。その通りの
シナリオを連想します。)
他の途上国も参加します。
入札になると日本は、適わないそうです。
◆穀物争奪戦は、だんだん、激しさを増していきそうな気配です。
現在でも、穀物相場戦で、農家は、戦々恐々とシカゴ相場、途上国の輸入動向
に一喜一憂して見ています。
◆TPP加盟になれば、さらなる、争奪戦に巻き込まれ、私達の食べ物が
どうなるか、わかりません。それだけではなく、各分野に及ぶでしょう。
プロの農家のTPP反対の声の方が、
下手な文化人や専門家より、正解だと思います。
◆プロの農家である、熊本農民の人のほうが肌で世界を感じ、動向を
知っている気がします。今迄そうでしたから。
洞田貫さんは、「自分達、農民がTPP反対を言っても、誰も耳を貸さない。
クラインさんにお伝えして、伝えて貰う事が効果がある。」と言われました。
◆熊本の国政代表の先生より、クラインさんの方が真摯に受け止めて
下さっているので、農家の声を宜しくお願いします。

PS:今日の「農業新聞」に亀井静香先生、山田元農林大臣、東大の鈴木先生
お三方の鼎談が掲載されているそうですので、後日お送りします。
拙い文ですが、農家の気持ちを宜しくお願いします。
お電話、温かい気持ちで初日から、孝子様のお声が聞けて
良い年になりそうです。
May been Happy and peace Love with michiyo>>                
◆◇◆さてもわが新著について、
再び川島正仁氏より拙著がらみで・・・
<<若宮さんから
「川島さん、クラインさんのホームページ見ました。
川島さんのメール書いてありますよ、
私のことも誉めすぎですよ」、
早速ホームぺージを拝見しました。ありがとうございます。
色々な人のご意見が聞けて参考になります。
ついに「原発の謎」を読み終わりました。

私は、昨年の8月にデンマークに行きました。わずか2週間の
旅行でしたが、北欧の人達は皆「哲学」を持っていると感じました。
そしてクラインさんの本からもドイツ人にも同じく「哲学」を感じました。
◆「私達はどうしてここ地球上に生きているのか、何のために生きるのか」
残念ながら、日本にはこのような考え方すなわち「哲学」を持って生きて
いる人は実に少ないです。
ほとんどの人はこの国を完璧なまでにコントロールしている
◆「官僚システム、学歴社会」の中に埋没してしまっています。
そしてこのシステムの上部に位置するエリート集団、政治家、官僚たちは
ただこのシステムを守ることのみ集中しています。
これでは力のない国民は益々弱者となり、このシステム
の奴隷となるだけです。
先日、メールに書きましたように
私は高校を卒業し翌年南米アルゼンチンに移住しました。
45日間の船旅の末、遂に目的地ブエノスアイレスに
到着しました。
しかし待っていたものは、理想と現実の大きなギャップでした。
この大陸においてはいくら困っても誰も助けてはくれません。
すべて己の力で切り抜けなければならないのです。
こうして一歩前進一歩後退の連続です。
以来25年の長い間ラテンアメリカで生活を続けました。
この間に学んだことは、「己を知れ、全て自分に返れ」の哲学です。
◆8年前に仕事の合間を利用し、近くの神田外国語大学に社会人入学を果たし
4年前に無事卒業しました。
この間やっと書き終えた拙文を副学長にメールにて送りました。
2週間後に返事がきました。
「川島さんの事は他の教授から良く聞いていました。
中南米で大変な苦労をし、頑張ってこられたとのこと本当に感心しています。
しかし
◆この厳しすぎる体験談を今のひ弱な学生に聞かせたら、
かえって委縮しコンプレックスを持ってしまいます。
従って彼らにご紹介する事は出来ません」
実に残念です。
数日後返答しました。
「先生のおっしゃること良くわかりました。
しかし現実を見てください。
◆以前も中国の漁船が我が国の監視船に体当たりをし、その船長を一度は
逮捕しましたがすぐに釈放したところ、本国ではヒーローです。
これがもし逆の立場だったらどうでしょう。
おそらく日本船の船長は即刻死刑、他の乗組員も強制労働でしょう。
これが現実です。どうして日本だけがこのように甘いのでしょうか?」
いまだに返答はありません。
私と丁度同じ時期に就任した学長は何と外務省からのOBで元大使
です。
◆本来は文科省からの天下りですが、外国語大学なのだからという理由で、
2年前までいましたから実に6年間、再就職したわけです。
知人の教授が語っていました。
「いい所に天下ったものだ.2000万円以上の収入を貰えて
本当に羨ましい。」
◆これが日本の「教育」です。
ビジネスが最優先してしまっています。
話はずれてしまいましたが、私の伝えたいことはここにあります。
この国には根本的な「心」の教育改革が必要です。「哲学」の教育が必要です。
「本」に戻ります。
クラインさんがおっしゃるとうり[原発」は神の啓示です。
私達の大事な地球の命をちじめるだけの道具です。
それでなくても
◆人類はあまりにも多くの「便利」を手にしてしまいました。
しかしこのことは「自然」に対する「冒涜」です。
人間の生活が便利になればなるほど、地球は汚染され、その寿命は
短くなっているのです。そのうえ「原発」です。
我が国は2度の原爆を受けました。そしてこの福島原発事故です。
確かにこの容易に手に入れることの出来る「エネルギー」によって私達は
大変な「経済利益」を受けました。
けれども、このたった一つの事故でその利益もそれ以上の損害を被り、
これは永遠に続くのです。
私は、昨年デンマークに行ったのは、「世界一幸福な国デンマークの暮らし方」
という本を手にし読んで感動し日本の手本に、と信じ自分の目で確かめに行った
のです。
今こうしてクラインさんの本を拝読して、私は日本のモデルはドイツ
という気持ちです。
国の規模、さては色々な面においてドイツを基盤にしたらどうかなと・・・・
◆我が国は今「大阪改革」が始まり、これまでの「既得権組織」に風穴を
開けようとしています。
この流れは今に日本全土を覆い尽くすでしょう。
今や、日本には「官僚システム、学歴社会」は機能しないのです。
真の「民主主義」社会に成長しなければならないのです。
今こそ改めて「ドイツ」をにんしきすることで「哲学」を学ぶことが
日本にとってもっとも重要な課題と思っております>>
◆私の大好きな雑誌「致知」新年号
http://www.chichi.co.jp/
でも書評が、掲載されました。
なお
◆アメリカ在住わが悪友グロース孝夫氏より
=「脱原発」に関するクライン孝子さんの新著
http://takaogross.blogspot.com/2011/11/blog-post.html
なぜドイツは脱原発、世界は増原発なのか。迷走する日本の原発の 謎]
本の紹介専門新聞「週刊読書人」書評
http://d.hatena.ne.jp/eschborn/20111121/1321935624
◆拙著のポイント
「次々に明らかになる真実・・・・
1」日本の経済復興を後押ししたのは原子力エネルギーだった!?
2)エネルギー争奪戦が戦争につながった!?
3)ドイツの脱原発路線は大震災前から決まっていた!?」と・・・
目次
<<図解による知っておきたい原発と放射能の基礎知識

(プロローグ)
福島原発が過去最悪の状態にあることを3.11に世界は知っていた。
 
第1章 3.11以降明らかになった”世界から取り残される”日本
第2章 誰も止められなかった唯一の被爆国日本の原発事故
第3章 福島原発事故を起こした悪しき日本の構造
第4章 世界を揺るがすドイツの「脱原発政策」事情
第5章 福島の”後”も世界での原発推進の空気は衰えない
第6章 エネルギー獲得競争に翻弄された世界史
第7章 ご先祖様の遺言がドイツを「脱原発」に踏み切らせた
第8章 日本は原発とどう向き合うべきか
(エピローグ)
日本よ、なでしこJAPANに続け!
http://www.amazon.co.jp/%E3%81%AA%E3%81%9C%E3%83%89%E3%82%A4%E3%83%84%E3%81%AF%E8%84%B1%E5%8E%9F%E7%99%BA%E3%80%81%E4%B8%96%E7%95%8C%E3%81%AF%E5%A2%97%E5%8E%9F%E7%99%BA%E3%81%AA%E3%81%AE%E3%81%8B%E3%80%82%E8%BF%B7%E8%B5%B0%E3%81%99%E3%82%8B%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE%E5%8E%9F%E7%99%BA%E3%81%AE-%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%B3-%E5%AD%9D%E5%AD%90/dp/475931203X/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1315450626&sr=8-
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今年のわが4大キャンペーン
『大計なき国家・日本の末路 
日本とドイツ、それぞれの戦後を分けたもの』クライン孝子著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4396613423/chsakurajp >>
チャンネル桜二千人委員会入会のお薦め
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他紙より面白い産経紙購読のお薦め
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そして新著紹介 曽野 綾子著
「揺れる大地に立って 東日本大震災の個人的記録」
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若宮健著
「カジノ解禁が日本を亡ぼす」
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