■Yuki von Murata氏より

■Yuki von Murata氏より 「在日中国大使館スパイ疑惑について」
◆◇はじめに◇◆:
Yuki von Murata氏から貴重なメールを初めて頂戴し
てから、かれこれ7−8年,経ちました。
氏は欧州、中近東周辺の広い地域にわたって、すでに30年近く、
情報活動に携わっておられます。
一度お会いしたいと思いつつ、過去何回かその機会
を持ちながらも、擦れ違いで実現できませんでした。
今回、3度目の正直というのでしょうか、イランにおける
情報収集を無事終了された氏とフランクフルトにて
お会いすることが出来ました。
情報活動の最前線で体を張って、お仕事をしておられる
だけに、些細なことにも気を遣われる。だからといって
ヤワではなく逞しい! 気品もある。
話が弾んだこともあったのでしょうが、
「こんな気骨のある日本男性が日本にもまだいた!」
というのが私の初対面での感想でした。
そう、2時間ほどお話した後、行方も告げず
いずこへともなく、姿を消されたのが印象的でした!。

◆今日日本メディアが騒ぐようなことは特殊でなく世界常識
◆欧米エリート大学学生ならば、外交がインテリジェンス
世界に関与することは常識
◆各国大使館(重要国あるいは重要同盟国になれば
◆インテリジェンス活動に従事する人物は一目(一瞬)で判る。
◆今回の件、中国大使館職員のスパイ活動は公然の秘密
◆世界中に留学している中国人学生、一般人の多くは
中国大使館の末端協力者として活動
◆日本人と中国人の心の距離は中欧より遥かに遠い。
◆◇◆
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<<「在日中国大使館・一等書記官のスパイ疑惑について」
◆今日日本のメディアが騒ぐようなことは特異な事
でなく世界では常識である。

このニュースで、かつて東京大学の学生が
日本の外務省のOBと会談し、同OBが外務省の職務は
スパイ活動(インテリジェンス活動)が主であると学生に明言した。当の東京大学の学生達全員が「スパイ活動?!」と驚き、
詳細な説明を受けるまでしばらく理解できない表情だった
シーンを思い出す。
それぐらいインテリジェンスに戦後の日本人の意識は
疎くなったということを示唆している。
ドイツ連邦共和国、スイスのような徴兵制ある国、
あるいは女王陛下の大英帝国、アメリカ合衆国の
ように徴兵制がなくても
◆欧米のエリート大学の学生ならば、
外交がインテリジェンスの世界に関与することぐらいは
常識として理解している。

さて、今日の日本国は情報機関がないが、
その状況でも日本国・外務省の職務は外交だけでなく、
その外交を支えるための情報収集活動がある。
日本国だけでなく世界の大使館はこの活動を行なって
いる。
情報機関がある国では情報将校および連絡将校が
◆各国大使館(重要国あるいは重要同盟国になれば
なるほど、派遣される将校の階級は高い。
例:ドイツ連邦共和国が在日本ドイツ連邦大使館に
派遣する将校はアジア地域のドイツ連邦大使館では
一番高い階級の将校が派遣されている。)。
かつ、各国の日本大使館には武官(日本国の場合は
防衛省からの派遣。ドイツ連邦共和国の場合は
ドイツ連邦軍)が派遣されている。
この武官の派遣制度はモルトケ、ビスマルク時代の
プロイセン王国・参謀本部による軍事情報活動を
目的にプロイセン大使館に設けられ、以後、
各国の大使館が採用した制度である。

大使館員、外資系企業などで
◆インテリジェンス活動に
従事する人物(男女)は一目(一瞬)で判る。
判らないならば、自分が鈍感だと再認識するべきである。
下記(*)参照

女王陛下の大英帝国とハンマーとカマの旧ソ連、
双頭の鷲の現ロシアは冷戦の時代から、双方の外交官、
大使館職員にスパイ容疑を理由に追放または報復合戦を
よく行なっている。
それが世界である。
敵国あるいは仮装敵国だけでなく同盟国に対しても
インテリジェンスは行なわれる。
かつて、橋本総理大臣時代にCIAが同盟国日本に対して
情報活動していたと日本側が大騒ぎしていたが、
それは日本人の認識あるいは感情(スパイ活動は卑怯など
という意見がある。それは幼稚な感情である。
織田信長は桶狭間の戦いで一番評価したのは敵の大将の
首を取った武将でなく、敵を最初に発見し敵情報を
伝えた武将だった。)が甘いということだ。
日本人自身が、ライバル会社の動向、製品情報、開発情報を
探ったり、あるいは人事で同僚社長候補のライバル
情報収集を行い蹴り落すのは広い意味で一種のスパイ活動
である。

◆今回の件は中国大使館職員のスパイ活動は公然の秘密が
ミスして公になっただけである。
おそらく。外国人登録証収得を試みたのは、大使館員の
身分では一部の日本人に警戒されスパイ活動に支障も
でることも理由の一つだと推定する。
それ故に一般の中国人だと安心させ(警戒心を解す)
スパイ活動に支障が出ないことが目的であろう。
(ここではこの人物の個人的な金銭的目的は除く。
おそらくそれもあるだろう。)
ここでさらに加筆するならば日本国に限らず、
◆世界中に留学している中国人の学生、一般人の多くが
中国大使館の末端の協力者として活動している。
このような常識を日本人の多くは知っておくべきだ。
仮にこのように進言しても(*)あの中国人は親しく
友人だからあり得ないとか、考えたくないというのは
甘い認識、考えあるいは感情である。
さて、このような中国人学生、
一般人のスパイ活動の発展型が中国に進出した
日本企業が彼らに多くの企業機密などを彼らに
易々と奪われ、大きな損失を被って泣き寝入り
している日本企業の実例からもお判りになるだろう。

同じ東洋人だから、親しみを多くの日本人は
覚えるのかもしれない(著者の感情の中にはそれがない)
が、そうではない。残念な事だが、
◆日本人と中国人の心の距離は中欧より遥かに遠い。

今回の騒ぎの件は、カウンターインテリジェンス
である日本国の警察庁公安部が、中国のインテリジェンス
活動の危険性を日本人に再認識させるための
意味もあるならば大々的に報道される意義がある。
また、法的にそのカウンターインテリジェンス活動が
制限される中での警視庁公安部は最大限の活動したと
評価できる。
同時に今後の警察庁公安部の
対中国・カウンターインテリジェンス活動の更なる
活動と強化に期待する。

敬具>>
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_21世紀を迎えた今世界は混沌としています。日本もその渦て
政治経済ともに、国際的視点に立脚し欧州からの情報収集が不可欠に
なってきています。欧州の国際情勢を日記風にまとめドイツ滞在歴
40余年の経験を生かし、現地よりレポートします。
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