■YUKI von MURATA氏からの「危機管理:トラベル・サバイバル」

◆奥山篤信氏より「日本人はどこまで馬鹿なのか?」
◆危機管理に尊敬する作家曽野綾子さんと私クライン孝子の共著
「いまを生きる覚悟」お奨め
http://shop.chichi.co.jp/item_detail.command?item_cd=958
◆私など、ドイツよりもむしろ日本での危機管理に神経質
◆というわけでYUKI von MURATA氏から
◆ルーマニアで、日本人女性がロマ(ジプシー)によって殺害された。
◆治安が比較的いい中央ヨーロッパならそれでいいが、
◆日本女性は知らない人についていく危険を知らないという非難もある。
◆今回はルーマニアで殺害された日本女性の悲劇を繰り返さないために
◆ケース・スタディー:日本から海外の目的地に夜に到着する場合
◆危機管理(出発前):危険情報の収集
◆危機管理(出発前):航空券
◆危機管理(深夜の空港到着後)空港から市内への移動か宿泊
◆自分がつけられていると感じているならこの方法もある。
◆チャンネル桜の日本保守言論界革命新電子雑誌「言志」
http://www.genshi-net.com/
◆◇◆
曽野綾子+クライン孝子共著「いまを生きる覚悟」
http://shop.chichi.co.jp/item_detail.command?item_cd=958
◆大計なき国家・日本の末路 日本とドイツ、それぞれの戦後を分けたもの
盟友奥中正之氏書評付き
http://joumon-juku.com/books/2009_10.html
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◆奥山篤信氏より
「日本人はどこまで馬鹿なのか?」
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20120821/dms1208211540010-n1.htm
上記の記事を読んで、私は日本人、特に日本女性の外国オンチ=すきだらけを
当地で、しばしば目撃するだけに、この事件『起るべくして起った』
と思いました。
◆尊敬する作家曽野綾子さんと私クライン孝子の共著「いまを生きる覚悟」
http://shop.chichi.co.jp/item_detail.command?item_cd=958
には海外における危機管理についてわれわれ二人の経験を通して
具体的に触れています。
手前味噌になって申しわけありませんが
海外旅行をするに当たって、その前にぜひご一読をお奨めいたします。
Yuki von Murata氏の以下のレポート忠告にも
ありますが、
◆私など、ドイツよりもむしろ日本での危機管理に神経質
になってしまう癖があります。
ホテルにおける人の出入りをチェックしたり、町を歩いていて、尾行を気にして
突然、後ろを振り向いたり、一瞬周囲を見渡したり・・・
そう、日本も決して安全な国ではないと思っているからです。

◆というわけでYUKI von MURATA氏から
危機管理:トラベル・サバイバル(海外旅行・出張・滞在での身の守り方。)

◆ルーマニアで、日本人女性がロマ(ジプシー)によって殺害された。
夢を持って日本語を教えようとした彼女の魂の冥福を心からお祈りします。

ミュンヘン中心部の時々行くレストランの路上に設置されている
テーブルに座り、バイエルン料理とビールを楽しみながら、
行き交う人々を私は眺めていた。
時々日本人の団体を見かけた。明治の日本人は小柄でも威厳があった。が、
今の多くの日本人からはそれを感じない。背中を曲げてゆっくりと歩く。
なにかに夢中で隙があるように見える。
◆治安が比較的いい中央ヨーロッパ(ドイツ・オーストリア・スイス)
ならそれでいいが、この地域から離れれば離れるほど治安は悪くなる。
対して、ドイツ女性達は友人と話しながら歩いていても、時々自分達の背後に
誰がいるか注意しながら歩いているのがわかる。

さて、ガイドブック等では危機管理について一番大切なのは常識を
働かす事と注意事項を記載しているが、各人のそれぞれ常識的な行動の
意味の捉えかたが異なる。例えば東日本大震災にあった女性が、
見知らぬ男から内に避難していいという好意で、行ったところ軟禁された
という事件もあった。知らぬ人に声をかけられて、そのまま一緒に食事などへ
行くガードの甘い人もいる。また、マニュアル化され思考力が欠落した人間
が増えたことも一理ある。

今回の事件について現地報道では、残念な事に
◆日本女性は知らない人
についていくという常識も判らないのかと非難もある。
子供なのかという意見も一部にはある。
確かに一理ある。他方派遣元アイビック・ジャパンは派遣者に対して
の治安情報の提供、指導などの思考力が欠落していたとも言える。
それは、報道関係者へのコメントを拒否する態度からも判る。
間違いなく運営の維持が困難になるだろう。

そう言えば、記憶に間違いなければ、確か日本国の政府系某海外青年派遣組織
では今も公表されていないが、アフリカ地域などに派遣された
日本人女性職員が現地人にレイプされた事件がかつて多発した。
これも同組織の危機管理が欠落していたと言える。
同組織はこれらの事実を闇に葬った。
以後、これらの地域に女性職員が派遣されることはなくなったとの
情報が報告されていた。

◆そこで、今回はルーマニアで殺害された日本女性の悲劇を繰り返さない
ために具体的に危機管理を述べる。本来は自分で考えることである。
下記はマニュアル化せずに考えるヒントとして提供する。

◆ケース・スタディー:日本から海外の目的地に夜に到着する場合

旧ソ連が崩壊した頃のモスクワでは空港から市内へタクシーで移動する際は、
途中でよくタクシーを強引に停め、客から金及び物品を盗む盗賊が
多発していた。
では、このような場合はどのようにしてリスク回避できるであろうか?

◆危機管理(出発前):危険情報の収集
現地の基本的な危険情報は把握しておく事。
危険なエリア等も頭に入れておくこと。
例えば、ロマ(ジプシー。ルーマニア人ではない。)はヨーロッパに分散
しているが、特にルーマニアは多い。彼らによる犯罪は極めて多い。
子供も対象者の服に新聞紙を当て、財布を盗む事がよくある。
欧州では相手がロマの子供でも叩いて追い払う。
それぐらいしないとしつこい。基本的人権あるいは可哀想と言って者は、
彼らの犠牲者となる。日本人にはロマの識別が難しいかもしれないが、
一度見ればある程度の識別はできるようになる。判らない場合は、
基本的に見知らぬ人対して警戒心を緩めない事だ。
また同国はAIDS感染者が非常に多い。赤ん坊のAIDS感染者も多い。
上級編:空港から市内への道を事前に頭に叩き込む。市内の主要な場所の
地図を記憶する。

◆危機管理(出発前):航空券
航空券によるが、一番安い制限があるチケットでも、
例えば日本からの欧州便は午後あるいは夕方に到着する。
そこから遠方に行く場合に乗り換えの条件は24時間を越えない範囲で
乗り換える事となっているので、翌朝、午前便のフライトがあればそれを
指定すること。空席がある事が条件だが。

例:ルフトハンザ・ドイツ航空の場合
成田発9.45→フランクフルト14.30着 (乗り換えはこの到着時間から
24時間以内)
フランクフルト20.30発→ブカレスト23.50着 同日乗換え 或は

翌日乗り換え
フランクフルト10.25発→ブカレスト13.50着
フランクフルト13.45発→ブカレスト17.40着  夏・冬季の欧州の
日没時間に注意
24時間以内の乗り換え条件のため、これ以降の便には乗れない。
但し、フランクフルト・ストップオーバー(途中降機)のチケットの
場合はこの限りではない。・・・の選択肢がある

もし、今回の女性が携帯から自分の不安を予感させるような
深夜の空港から駅までの移動における危険リスクを軽減させるとすれば、
1翌日乗り換えにして、フランクフルト10.25発→ブカレスト13.50着 
を選択し、15.00頃ブカレスト空港からタクシーか旅行会社の迎えで
駅へ向かう。(下記危機管理参照)16.00頃ブカレストの駅から目的地が
どこか知らないが、確か3時間という場所であれば、ダイヤにもよるが、
19.00〜21.00時ごろまでに到着できる。夏季であればまだ太陽がやっと
沈む頃である。

2同日乗り換えならばフランクフルト20.30発→ブカレスト23.50着 
(危機管理:到着後参照)旅行会社またはホテル手配のタクシーに乗る
ブカレスト市内宿泊。翌日午前中にブカレストの駅からも目的地へ3時間午後着。  
-
◆危機管理(深夜の空港到着後)空港から市内への移動か宿泊

基本事項:海外で明るい笑顔や陽気なムードで心が緩む人もいるだろうが、
基本は知らない者が近づいたならば警戒心は解かないこと。
親切な者が中にいるが、基本は警戒心を解かないこと。
また、日本以外の海外ではタクシーも相乗りもあるが、断固拒否する事。

深夜の空港到着は昼よりもリスクは高い。

1空港内あるいは空港に隣接するホテルがあるならばそこに宿泊する。
(安全確保の保険的意味合い。)
2宿泊代を節約したい、あるいは夜が明けるまで数時間であるならば、
現地空港で夜が明けるまで過ごす。(フランクフルト、パリ、ロンドン、
シンガポール、バンコク、ドバイ、イスタンブールなどの大空港は可)
ただし、空港によっては設備あるいは治安上から空港で過ごすことが
不適当な空港がある。(ビシュケック、ウランバートル、パロ、
ポート・モレスビー、マーレ、ヤップ、タヒチなど)。事前に調べておく事。
3現地の旅行社あるいはホテルに迎えを手配させる。
(出発前に手配。送迎代が多少タクシーより高くても安全を
確保する保険的意味合い。)
4国によっては白タクが到着ロビーにいる。
選択は各自の自己責任によるが、非常にリスクもある。
交渉能力と護身能力が伴う必要ある。また白タクの方が高い場合が
多々ある。それを避けたい場合は、空港によっては、タクシーを手配する
正規のカウンターがある。多少タクシー代は高いが、タクシーナンバーを
伝えると同時に大抵はその記録をしている。したがって白タクよりは、
安全の確保はある程度高い。
5国によってはタクシーが無く、白タクしかない場合がある。
その場合は3を薦める。
6本来は公表したくないが、到着ロビーのタクシーを長々と並んで
乗るよりも、一端出発ロビーに向かい出発ロビーで客を降ろしたばかり
のタクシー(客を安全に運んだ実績がある)に、すばやく乗る方法もある。
空港によっては、禁止しているが必要あれば、その方法もある。 
到着ロビーから出てきた外国人の獲物を狙う強盗や犯罪者、
カウンターインテリージャンスの予想/追跡を出し抜くことができる。
◆自分がつけられていると感じているならこの方法もある。
自分がつけられている場合であれば、タクシーに乗った瞬間に空港の
人々の一部で一瞬乱れが生じるから判る。

以上、ご参考までに。(出典表示の上でCOPY/転写可)

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_21世紀を迎えた今世界は混沌としています。日本もその渦て
政治経済ともに、国際的視点に立脚し欧州からの情報収集が不可欠に
なってきています。欧州の国際情勢を日記風にまとめドイツ滞在歴
40余年の経験を生かし、現地よりレポートします。
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メルマガ発行者: クライン孝子 (フランクフルト在住 )
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