■Yuki von Murata氏からのシリア問題分析レポート その3)

10.影のスポンサーの存在・サウジアラビア王国・
カタール王国とロシアの目と耳

10.-1.サウジアラビア王国のシリア・アサド政権打倒工作について
中東のサウジアラビア王国、カタール王国、トルコ共和国、
イスラエルなどは、シリアの反政府勢力に資金、武器を供与している。
供給されている武器は欧米製、イスラエル製から、リビアの旧ロシア兵器
・・・(CNN報道などによると公然の秘密として)
アメリカ合衆国、CIAはリビア軍が使用していた旧ロシア製の武器
(武器はロケットランチャー、地対空ミサイルなど。また、ロシアの
キリル文字入りの兵器は偽旗作戦などで実行部隊を偽装するため利用価値
はある)のシリア・反政府側への供給されている。この様に多種多様。
また、サウジアラビア王国はヨルダンに軍事基地を設立。
イスラム過激派を訓練させて、シリアに送り込んでいる。

オシント情報:2012 年4月24日 Al Watan,、2013 年2月22日IRIBイラン、
YouTube 2012 年4月6日シリア「カタール、サウジアラビア、
トルコは武器を供給している」2013 年8月18日サウジがイスラム教徒
殺害に関与IRIBなど。

Al-Ararbiya.net 2013 年4月3日によれば、アメリカ合衆国、
フランスとヨルダン軍及び情報部がシリアの反政府軍3,000人の
自由シリア軍(最終的にイスラム過激派を除いた10,000人の部隊を
計画に対戦車兵器の訓練を行っている。ドイツ・Der Spiegelは
アメリカの民間会社で働く軍関係者或いは元軍人がいる可能性があると報告。

チェチェンのテロリストがトルコ経由でシリア・反政府として活動。
資金源はサウジアラビア王国及びカタール王国など。
(下記、ロシア・プーチン大統領はサウジアラビア王国・バンダル王子に
8月に会談内容でのチェチェンのテロリストについての発言内容を参照)
オシント情報:Al-Alam 07 08 2013 (イラン)

化学兵器は連合王国政府が、シリアの反政府側に化学兵器の原料
(サリンの原料フッ化ナトリウムとフッ化カリウムなど・・・
女王陛下の連合王国・インディペンデント紙)を供給していた。

AP電の特派員はサウジアラビア王国・
情報省・バンダル・ビン・スルタン王子はシリア・アサド政権打倒を
遂行するために、反政府側に化学兵器(サリン含む)を引き渡した。
とする反政府軍兵士の証言を得た。反政府軍側は化学兵器の扱いの訓練
を十分受けておらず誤使用及び事故が発生した。 オシント情報終わり

今回の事案が事故か偽旗作戦(失敗時には事故と言い逃れるような余地
を残しての作戦なのか)を再度検討する必要がある。

ロシア情報機関及び一部の戦争参戦に疑問視する欧米メディアの
視点による欧米諸国から反シリア政府軍への人的支援、武器及び化学兵器の
流れを簡素/おおざっぱに下記に示す。

欧米諸国→反政府勢力への人的支援
欧米イスラエル政府、サウジアラビア、湾岸諸国、トルコなど→情報機関
及び欧米民間軍事会社→(欧米政府は公には否定)→チェチェン、イラク、
リビア、イエメン、サウジアラビア、ヨルダンなどからイスラム過激派、
テロリストの派遣→ヨルダンなどで訓練→シリア反政府勢力に支援を送る→シリア内戦

欧米諸国→反政府勢力への武器の供給の流れ欧米イスラエル政府・情報機関
→欧米武器、リビアのロシア製武器、イスラエル製武器→
(欧米政府及は公には否定)→トルコ、サウジアラビア王国、
カタール王国など(イスラエル水面下で同調)→(
トルコ、サウジアラビア王国、カタール王国は否定)→
シリア反政府勢力→シリア内戦

欧米諸国→反政府勢力への化学兵器の供給の流れ
欧米イスラエル政府・情報機関→欧米化学製品企業→
(欧米政府基本的には否定)→サウジアラビア王国(イスラエル水面下で同調
)→(サウジアラビア王国は否定)→シリア反政府勢力テロリスト
(誤使用或いは偽旗作戦?)→シリア住民が犠牲

シリア政府軍の人的支援、武器及び化学兵器の流れを簡素に下記に示す。

ロシア、イラン、シリア・アサド政権側の軍、人的支援、武器の流れ
ロシア及びイラン→シリア・アサド政権→対反シリア政府勢力が
犠牲及び巻き込まれたシリア市民

シリア政府軍保有の化学兵器
シリア政府軍(化学兵器誤使用?)→シリア住民が犠牲(
なぜ?シリア政府軍が自政権を支持する市民を犠牲にするのか納得
できない。シリア軍が標的を間違えた情報はない。)

10-2.ロシアのサウジアラビア王国に攻撃を実施する緊急行動
メモランダム発令について
ロシア・プーチン大統領はロシア連邦軍に対して、欧米がシリアを
攻撃した際は、サウジアラビアに大規模な攻撃を実施する緊急行動
メモランダムを2013年8月27日発令。

女王陛下のブラックユーモアで表現すると、「ロシアより愛をこめて
、灼熱のサウジアラビア王国へのロシアからの“冷たい抱擁
(冷たいキス=暗殺の応用)”」byプーチン・・・恐ロシア。
この経緯を説明する。

ロシア・プーチン大統領はサウジアラビア王国・バンダル王子に
8月7日に会談。
サウジアラビア王国・バンダル王子の発言内容要約
(ロシア側情報筋のリーク情報)
1.サウジアラビア王国・バンダル王子はロシアがシリア・アサド政権
への支援停止、撤退、を認める或いは敗北を受け入れるように要求。
2.見返りにサウジアラビア王国はロシアと供に世界の石油市場の支配、
石油、ガス契約の保護に全面的に協力する。
3.ロシアがこの提案を受け入れない場合は、サウジアラビア王国
が支援しているロシアのチェチェン共和国のテロリストを送り込み、
ソチ冬季オリンピック期間中に大量殺害と混乱を引き起こす。
(やめろ! 子供たちのアイドル、可愛いチェブラーシカが怖がって泣くじゃないか! )
4.シリアのロシア海軍基地の保証はできない。
5.我々サウジアラビア王国がチェチェンのテロリストを支援し
、シリアでの反政府活動にいつでも投入できる。(注釈:この発言に注目。
サウジアラビア王国はチェチェン人以外にもイスラム過激派を支援し、
シリアの反政府軍として展開している。従って、反政府側に火器以外にも
化学兵器の供給も可能である)
6.サウジアラビア王国が提示するこの平和的解決が受け入れられないならば
軍事的選択は免れないと警告。(サウジアラビア王国の単独の判断で戦争
となる発言するのは無理。どこかの国或いは国々による同国への
安全保障約束と指示を受けた模様・・・とうとう本音を言ってしまった)
後述:ビジネスインサイダーの記者ジェフリーインガソー氏は、
アメリカ合衆国がこの交渉を後押しした可能性はある。
何故ならバンダル王子はCIAの秘蔵っ子だと記事に付け加えている。
(虎の威を借りるなんとか・・・)

ロシア・プーチン大統領のサウジアラビア王国・バンダル王子への
反論内容要約
1.ロシアのシリア。アサド政権に対するスタンスは変わらない。
2.シリアのアサド政権はシリア国民の代弁者であり最善である。
3.シリア・アサド政権は(反政府軍が政府軍兵士の)心臓と内臓
(肝臓)取り出しを食べるようなとは違う。

当然ながら、「随分とこのプーチンを見下げてくれたものだね」と、
プーチン・ロシア大統領はプッチンと(プリンのように)
プルプルと激怒(北極の氷が全て溶けるぐらい。今年の洪水、猛暑、
竜巻などの異常気象の原因はこれだね)。
その結果、上記の欧米がシリアを攻撃した場合はサウジアラビア王国攻撃
とする緊急行動メモランダム発令。

(プーチン大帝を怒らせて・・・関知しないよ・・・
朝鮮王・王仁祖のように清の大宗に九叩三拝(頭を地面にこすりつけて
、土下座して“アイゴー”とブルブル震え泣きながら謝罪)
したようなことにならなければよいがね。
ついでに三田渡碑(碑文内容はネットで検索)のような閣下御免なさい
碑も建てことになるかもね!!
こうなると世界で有名な朝鮮秘伝・朝鮮以外製造方法門外不出、
朝鮮式自然環境配慮型リサイクル酒、正真正銘の朝鮮起源の高級酒・
人糞酒トンスル(ネットで検索各国語あり)を飲んで頭をマヒさせるする
しかないな。)

その結果、サウジアラビア王国,シリアへの軍事介入に備え警戒レベル
「レベル5」から「レベル2」に引き上げ。(レベル1が最高)
表向きは西側の軍事介入となっているが、ロシアからの攻撃に備えている。
ドーハ―/カイロ2013年8月30日ロイター・サウジアラビア王国

上記オシント情報:
Saudis offer Russia secret oil deal if drops Syria
サウジアラビア、ロシアがシリアを放棄すれば、秘密の石油取引に応じる
Telegraph 26 Aug 2013(ロシア側情報筋のリーク情報)、
日本語参考サイト:今日の覚書、集めてみました。2013年8月27日

Saudi offers Russia deal to scale back Assad support
AMMAN/DOHA Reuter 07 Aug 2013
Saudis offer Russia Select oil deal if it drops Syria
The Telegraph 28 Sep 2013

Lebanon・As-Safir紙(ロシア側情報筋のリーク情報)、
EU Times(ロシア側情報筋のリーク情報)など。オシント情報終わり

10-3.サウジアラビア王国のアキレス腱・・・弱点
だが、サウジアラビア王国、カタール王国、バーレーン王国などの
湾岸諸国もいずれはアラブの春が訪れる下地は工作されている。
それを彼らはまだ気づいていない。

2013年8月05日ROCKWAY EXPRESS:1000万人以上が貧困以下の生活。
概要:サウジアラビア王国国内の300〜1000万人以上
(補足:何を基準にするかによって対象人数は変わる)の
貧困層(シーア派)のサウジアラビア王室(ワッハーブ派)の腐敗など
批判が広がっており、王政廃止等を宣言する運動が噴出しつつある。
これは、サウジアラビア王国だけでなく、湾岸諸国の王国でも同じ
不満が積もりつつある。補足:サウジアラビア王国の人口は2829万人2012年

この側面からのサウジアラビア王国の動向に注視する必要がある。
危惧する要因はアラブの春を引き起こした者が、サウジアラビア王国で
適切な時期にアラブの春のトリガーを引くか、
或いはロシアがアラブの春を起こした者が用意した下地を利用して、
サウジアラビア王国のアラブの春の引き金を引けばよい状態である。

2013年1月28日DARKNESS:
揺れている中東。概要:2013年1月11日サウジアラビア王国東部で数万人の
人々が反政府デモを行った。
サウジアラビア王国の貧困層シーア派がシーア派への差別、不公平の終結、
言論の自由を求めて反政府デモが起きている
。サウジアラビア王国・内務省は、法を犯し、社会の秩序を乱そうとする者
がいる。治安隊はあらゆる手段を用いて阻止するとして鎮圧行動が行使された。
2013年3月5日に鎮圧された。

その他オシント情報
CNN.co.jp
http://www.cnn.co.jp/tech/35030238.html

IRIBラジオ
サウジアラビア各地で反政府デモが実施2013年1月05日
サウジアラビア東部で反政府デモ
サウジアラビアでデモ隊5人死亡2012年12月29日など。
オシント情報終わり

もう一つ注目しなければならない点は、
アラビア半島政府高官及び石油業界の情報(アラビア半島政府高官の
情報の裏付け確認の為、欧州系石油業界に確認)として、
アラビア半島全体として油田からの石油の採掘量が減少していることだ。
いずれ、アラビア半島の石油が枯渇(有限である以上いつかは枯渇する)
する時が来れば、アラビア半島の王朝の千一夜物語も夢幻のように消える
・・・或いは砂の城のように崩れる可能性もある。

従って、中東情勢を見る場合は、対象国だけでなく、
それ以外の国々の動向についても多面的に観察しなければならない。

11.アメリカ合衆国・オバマ政権及びイスラエルの反応

シリアの化学兵器の事案について、アメリカ・オバマ政権は、
一貫してシリア・アサド政権の犯行であると表明していた。
だが、その一方では、プーチン大統領の警告を無視できる
状況ではなかった。

ロシア・プーチン大統領の警告:イラクの事を思い出せよ!!
(「イラクの事を思い出せよ、オバマ大統領!!ケリー君は
黙っていろ!!」by プーチン大統領)

ロシア外務省の声明:
イラクが大量破壊兵器を所有しているという誤った情報
(ロシアの本音:嘘の大義名分)を用いて、
アメリカ合衆国(ブッシュ政権)は国連を迂回して、イラク侵攻作戦を
実行したが、その結果は万人が知るところである。もう一度、我々は過去の
失敗を繰り返すな、ということと、国際法に違反する行動を許すな、
と言っておく。

プーチン大統領のこの事案における声明:RT 31 AUG 2013
・全くのナンセンスだ。アメリカは証拠を提示しろ。
これは西側の戦争挑発戦術だ。(偽旗作戦だ!!)
・シリア政府が自国民に壊滅的な攻撃を行うということは意味がない。
・このような状況で外国による軍事介入を必要としている人々/連中
に切るカードを与えることは愚行であり、ナンセンスである。
・国連安全保障委員会に証拠を提出するように。オバマ大統領は軍事攻撃
(を仮に行った場合)に巻き込まれて負傷する無実の市民の事を考慮
すべきである。

ロシア・プーチン大統領は板挟みのオバマ大統領の苦境を理解している。
従って、オバマ大統領とアメリカ合衆国に対して穏やかに面子を
潰さないように接している。(尋問室の厳しいがどこか優しい取調官のように)

オバマ大統領は、国内の戦争遂行派と戦争消極派の板挟みである。
また、戦争を遂行するだけの予算(戦費)の確保は難しい。
(戦争ができないのではない)
現在の経済情勢からアメリカ合衆国の国家予算に限界がある。
さらに、アメリカ合衆国憲法の規定では、
大統領は議会の事前承認なしに6か月間のみ軍事行動がとることができる。
しかし、オバマ大統領自身は明確な大義名分となる証拠がない開戦に
積極的でない様子である。それ故に、この“重大な問題”について
議会承認を得ると判断した。結果的には、アメリカ議会でも意見が割れた。
世論調査も戦争参加には低い支持率しかない状況であった。
8月末のABCテレビ世論調査ではシリア軍事介入に賛成42%反対50% 、
介入には議会の承認が必要 賛成79%反対16%。

(日独英米などの各国のネット上のコメントを見ていくと、
シリア・アサド政権による犯行には懐疑的である。偽旗作戦の見解もかなり多い。
その為、同時にプーチン支持が増えている。・・・
不思議だね。かつての敵であった共産主義のソ連の母体であった
ロシアが戦争を止めるとは。逆にアメリカが戦争を推進しようとする時代を
見るとは・・・どーなっているのだ!!)

結果的にはオバマ大統領課から見れば、明確な証拠を示せない状況では
時間稼ぎとなった。アメリカ議会は9月10日に議会審議、議決はさらに
その先となった。メンツを失わないで挙げた拳の下ろす方法を探っている。
アメリカ国内は様々なグループ、組織が存在しており、戦争推進派は諦めた
わけではない。むしろ、ブッシュ大統領のように勇み足で戦争を遂行しない
(彼らから見て)弱気なオバマ大統領に対して、失望と怒りはある。
開戦を強く望んでいた/煽っていたユダヤ系ケリー国務長官もその一人である。

ケリー国務長官の背後にはネタニヤフ・イスラエルとアメリカの
戦争推進派がいる。火遊びしようとするケリー国務長官への
ロシア・プーチン大統領の態度は手厳しい。
(尋問室の厳しい取調官のように)このロシア・プーチン大統領の
提案とアメリカ議会の判断を受けざる得なくなった。

後に、ケリー国務長官はイスラエル訪問でネタニヤフ首相との会談で
不愉快な会談だったと漏らしている。
(映画アンタチャブル・アルカポネが部下をバットで撲殺するような
会談だったとか・・・つらいな、ケリーさん蹴り入れられて)

12.アメリカ軍及びイスラエル軍のミサイル発射について
(当方の非公開情報通信報告記録をベース)
2013年9月3日ロシア防衛省、黒海近くのレーダーがGMT:6時16分に、
地中海中央部から東部に向けてミサイル2発が発射されたことを
探知/感知!ショイグ国防相はこの動きをプーチン大統領に報告した。

ロイター、CNN、モスクワ時事、RIA通信等2013年9月3日 
イスラエル軍は(当初)認識してないと発表。(ラフに表現すると:
「え?クマ(ロシア)さん、なんのこと?わかーんない!!」)
とミサイル発射を否定。

ロシアの警告(プーチン過去発言のマッチング:お前、何言っているのだ!!
トイレに隠れていても探し出すぞ!!・・・恐ロシア!!)

しばらくして・・・。(イスラエル軍内部・・・冷や汗)

イスラエル国防相が防衛システムの訓練でイスラエルから地中海に
向けてミサイルを発射したことを明らかにした。
イスラエルはアメリカとの共同訓練と説明しているほか、アメリカ側も
「事前に計画されたもので、シリア情勢への対応と何ら関係ないです」
としている。(棒読みだろうね)

注意:このイスラエル軍の声明は信憑性があるとは限らない。
確かな事は事前の実験なしにいきなりミサイルを発射した可能性が高い。
このミサイル発射事件は、表向きのイスラエルの発表と異なり、
ロシア・シリア軍の能力(後記述参照)を調査する為の発射実験である。
或いはそれ以外のこの地域の全軍の動きを探る意図、
開戦の何らかの大義名分の模索、偶発的な戦争の開戦を目的があるのでは
する分析の見解もある。

数時間後・・・

火遊びするな!!(プーチン過去発言のマッチング:
これは君がやったのかね?こっちに来なさい!!この書類を見なさい!! 
サインしなさい(火遊びするな)!!・・・恐ロシア!!)
ロシア国防相は、このような微妙な地域で、イスラエルは兵器や
ミサイルを使用して“火遊び”していると指摘した。

これらのプーチン大統領のカウンターに対して、
アメリカの自尊心、イスラエルを守りたいアメリカ議員の一部は激怒
(ラフに表現すると:「元KGBのお前には言われたくない」と憤る議員もいた)。
但し、アメリカ合衆国及びイスラエルの中でも、戦争推進派と消極派に
分裂している。彼らのメディアも同様に意見が分かれている。
例えば、ニューズウィークは戦争に消極的であり、
ワシントン・ポストは積極的であったりする。

(北方領土についてプーチン大帝に愚問をした日本のTBS記者は
あの程度の報復で済んでよかったな・・・お前何言っているのだ!!・・・
お前にメモ渡した奴・・・トイレに隠れても探し出すぞ!!・・・
恐ロシア!!・・・
安倍総理の表情も、あれ、うちの国民でないですから関知しません。
プーチンさんお好きにしてくださいって感じだったね。)

13. Der SpiegelのBND報告書を検証
(2013年9月9日送付 非公開情報に加筆)及び女王陛下の連合王国、
アメリカ合衆国、フランス共和国、各国政府機関によるシリアの化学兵器に
関する報告書は基本的に類似している。ここでは、BND報告書を挙げる。
その後、情報評価を検証する。(各国の情報を正しいとする前提条件で
情報評価報告書の問題点を検証する)

Der Spiegel 2013年9月5日:
ドイツ連邦情報局・BND・ゲハルト・シンドラー(Gerhard Schindler)長官
が議員に対して極秘説明会の内容を報道。この中で、同長官は2013年8月21日
にシリアで起きた攻撃について、確報はないものの政権側によるものと
みられるとの見解を述べたとされる。

その一方で、アメリカ合衆国が1400人以上と推定する膨大な死者
が出たのは、薬品の使用量を誤った事に原因があると述べた。
(注:BNDはその数字の根拠に疑問があると言うことです。
この見解は他の各国情報機関もその根拠を疑問視しています)

ゲハルト・シンドラー長官は、ダマスカス近郊の反体制派戦闘員らを
威嚇する為に政権側が毒ガス使用を命じた可能性がある。
「ガスの製造過程で間違いがあり、計画よりもかなり多くの多量の毒(ガス)
が発射された可能性がある。」との見解を示している。

ゲハルト・シンドラー長官は、シリア政権を支援するレバノンの
イスラム教徒・シーア派原理主義組織ヒズボラの幹部が、イラン外交官と
電話で交わした会話を傍受したとも明かした。
Der Siegelは、ヒズボラ幹部は、先月の攻撃がアサド政権によるものだ
と語り、アサド大統領は「怖気づいて」、化学兵器の使用を命じると言う
深刻な間違いを犯してしまった。と述べた。

2013年9月8日,Bild am Sonntag/ビルト・アム・ゾンターグは、
シリア首都ダマスカス近郊での化学兵器攻撃疑惑をめぐり、
シリア・アサド政府軍がアサド大統領の承認を得ずに化学兵器を使用した
可能性があると伝えた。 
ドイツ情報機関・BND(ドイツ海軍シリア沖偵察船Oker)、
が傍受した通信記録から、シリア軍の部隊責任者らが過去4ヶ月半の間、
大統領府に対して、化学兵器の使用許可を求めていたが、
大統領府は認めていなかった。ことが分かった。
このことから、ドイツ情報機関の関係者は、化学兵器による攻撃が、
アサド大統領の許可を受けないまま行われていた可能性があると指摘している。

Bild am Sonntag/ビルト・アム・ゾンターグ
「ドイツ連邦情報局BNDの当局者がアサド政権打倒に向けて我々が
重要な貢献をしていることは誇ってもいい」と語ったと報じた。
ドイツの情報部隊はシリア沖に配備され(ドイツ海軍シリア沖偵察船Oker)、
トルコにあるNATO軍基地でも活動している。

シリア化学兵器使用をめぐるイギリスの情報評価
参考オシント情報:Joint Intelligence Organization 29 August 2013
Syria reported chemical weapons use – letter from the Chairman of the Joint Intelligence Committee Cabinet Office, 29 August 2013

下記サイトを開き、上記のレポート画像クリックで上記の政府刊行物ダウンロード可
Intelligence News and Reports 31 Aug 2013
http://blog.livedoor.jp/intel_news_reports/archives/2013-08-31.html

アメリカ政府、シリア化学兵器使用に関する情報評価を発表
U.S. Government Assessment of Syrian Government’s Use of Chemical Weapons Washington Post 31 Aug 2013

下記サイトを開き、上記のレポート画像クリックで上記の政府刊行物ダウンロード可
Intelligence News and Reports 02 Sep 2013
http://blog.livedoor.jp/intel_news_reports/archives/2013-09-02.html

フランス政府、シリア化学兵器使用に関する情報評価
下記サイトを開き、上記のレポート画像クリックで上記の政府刊行物ダウンロード可
(フランス語)
Intelligence News and Reports 03 Sep 2013
http://blog.livedoor.jp/intel_news_reports/archives/2013-09-03.html

欧米各国情報機関の公式報告書における共通の問題点
(対ロシア・シリア・アサド政権)

1.サリンはシリア・アサド政権しか製造できないと指摘がある。
中東地域において、サリン等はシリアだけしか製造できないわけではない。
上記で既に指摘したように、サウジアラビア王国、イスラエルにもある。
欧米から化学兵器のサリンの原材料はサウジアラビア王国、
ヨルダン王国経由で反政府側に供給されている。
この情報を否定する必要がある。が、これを否定することは難儀。

シリア・アサド政権側も事故後に、このルートと衛星写真等を
持っていると発表。相反する情報が存在する。

従って、欧米各国情報機関がシリア・アサド政権だけが、
サリンを製造できるとする情報分析には強固な説得力がない。
イスラエル製ロケットランチャー、NATO軍の武器、弾薬、リビア使用の
ロシア軍兵器等が反政府軍に供給されているのは、オシント情報で
十分確認できる。また、北部シリア・アレッポでの化学兵器使用は
ドイツのメディアDer Spiegelによって反政府側の使用と暴露されている。 
従って、シリア・アサド政権保有の化学兵器であると残留物から
証明しなければならない。

2.反体制側は自分たちが使用したとする証言を伝えるAP電についての
反証が必要となる。